標準アプリケーションの更新

アプリケーションでの自国通貨の設定

自国通貨の設定をアプリケーションに移動しました。通貨コードを必要とする任意の設定を実行する前に、 [複数通貨パラメタ] フォームで [自国通貨] を設定する必要があります。自国通貨を設定する前に通貨を追加することがないように、 [通貨コード] を更新しました。

データベースにサイトを追加するための新しい方法

これまで、オンプレミスの顧客は 「コンフィギュレーションウィザード」 を使用して既存のデータベースにサイトを追加していました。また、クラウドの顧客はサイトを追加する度に Infor クラウドチームに連絡する必要がありました。

今回の更新に伴い、オンプレミスとクラウドの顧客とも新しい [サイト管理] フォームを介してサイトの追加要求を開始できるようになりました。この追加要求にはサイト、および連絡先 E-mail の情報が含まれます。要求が承認された場合は E-mail で通知され、サイトが [サイト管理] フォームでアクセスしたコンフィグレーションに紐づいたデータベースに追加されます。要求が承認されなかった場合は、エラーを説明する Email が送信されます。エラーを修正した後で、再度サイトの追加要求を行ってください。

サイトのリンク方法の変更

これまでは、トランザクションのレプリケーションのために、「コンフィグレーションウィザード」 を使用して異なるデータベースにサイトをリンクしていました。

今後は、SyteLine フォーム、もしくは InforDBCL.exe コマンド明細ツールを使用してサイトをリンクできるようになりました。サイトのリンクに関する詳細については、Infor SyteLineMulti-Site Implementation Guide』 を参照してください。

サイトをコピーするための新しい方法

これまで、オンプレミスの顧客は 「コンフィギュレーションウィザード」 を使用してサイトをコピー追加していました。また、クラウドの顧客はサイトをコピーする度に Infor に連絡する必要がありました。

今後、オンプレミスの顧客は CopySite ユーティリティを使用してサイトをコピーすることになりました。

GDPR のプライバシーの更新

EU 一般データ保護規則 (EU GDPR) に準拠して頂くために、新たな [プライバシーユーティリティ] を作成しました。データコントローラーおよびデータプロセッサーはこのユーティリティを使用して、特定の個人に対してシステムに保存されている個人データを検索またはレポートできます。各個人はレポート内容を閲覧することができ、システム内のデータを訂正するように要求できます。この場合、管理者は該当のデータレコードの法的な留保期間が過ぎた後で、システムから手動でレコードを削除するか、もしくは再度プライバシーユーティリティを実行してその個人に関するデータを不可視化し、閲覧できないようにできます。(一度情報を削除すると、この動作を元に戻すことはできません。)

また、 [電子署名レコードレポート] の新しい [プライバシー] オプションにより、監査担当者は誰がいつプライバシーユーティリティを使用したか、またレコードに対してどのようなアクションを実行したかを確認できます。このレポートには、各個人の個人データは表示されません。

フォームから送信された JSON コンテキストメッセージメタデータの更新

新しく追加された [フォーム外部メッセージエンティティ] を使用して、特定のフォームがユーザに表示された場合に、ビジネスに関するメッセージを追加または変更できます。これらのメッセージは、最新のフォームおよびレコードに関する情報を表示するために、Infor Document Management 関連情報アプリおよびその他のコンテキスト依存のアプリにより使用されます。

各フォームは、フォームの画面 ID および論理 ID とともに基本 JSON メッセージを送信します。メッセージが生成された際に、フォーム内の最新のコンテキスト (選択されたオブジェクト) に基づいて、イベントはオプションとして追加の BOD 参照および会計区分のメタデータを追加できます。この新しいフォームを使用して、特定のフォームにパスしたい追加のメタデータを定義できます。

排除エクスプローラフォルダ呼び出しのデフォルト処理の使用

[デフォルト処理] フォームに、このデフォルト処理に新しいデフォルト値を追加しました。この値は、一般エクスプローラノードのメンバーをグループおよび特定のユーザに対するユーザ認証に一致するメンバーに置き換えます。これにより、各ユーザのエクスプローラに表示される内容が変わります。このデフォルト処理を無効にしたい場合は、[デフォルト値] フィールドで名前を変更します。たとえば、値の末尾に 「Disabled」 を付加します。

改善されたフォームのユーザビリティ

[プロスペクト] フォーム、 [見積作業] フォーム、 [見積資材] フォーム、 [勘定科目] フォーム、 [移動オーダ] フォームのユーザビリティが改善され、空白が少なくなりました。

フォームボタンの表示

[一般パラメタ] フォームに [フォームボタンの表示] チェックボックスを追加しました。このチェックボックスを選択した場合、デフォルトとして多くのフォームにフォームボタンが表示されます。これらのボタンをクリックしてアクティビティを実行したり、他のフォームを開きます。このチェックボックスがオフの場合、これらのフォームに [省略 (…)] ボタンが表示されます。このボタンでボタンの表示または非表示を切り替えます。

言語をデータベースにインストールするための新しい方法

全ての翻訳がインストール時にインストールされるようになりました。これまでのバージョンでは、 [コンフィグレーションウィザード] を含む個別のステップが必要でした。今後は、新しい [言語管理] フォームでインストールする言語を選べるようになりました。

機能管理

ビジネスを停滞させる可能性のある新しい機能は今後、停止状態で納品されることになります。新しい [機能管理] フォームにより、これらの機能を選択的に有効化できるので、運営上の効果をテストする時間とフレキシビリティを提供します。近日中に公開予定のベータテスト版にお申込みの場合、Infor によりキーが割り当てられた後に、これらの機能を [機能管理] フォームで有効化できます。

フォーム名の変更

製品内での一貫性を保つために、6 つのフォームの名前を変更し、特殊文字を排除しました。新規フォーム名: CombinedTransferOrderShipReceive、ManualLIFOFIFOAdjustmentUtility、MiscIssueReceiptAndQtyAdjustErrorProcessing、MiscIssueReceiptAndQtyAdjustErrorProcessingQuery、WhatIfItemWarehouseQuery、WhereUsedProvState

インストールの変更

インストールプロセスの外観および操作感が変更されました。この変更の主な理由は、今後の単一バージョンをサポートするためです。バージョン 10 では頻繁かつ定期的にアップデートを実施します。このバージョンは、当分の間バージョン 10 のまま維持されます。

翻訳済みのアプリケーションメッセージおよび文字列をデータベースに適用するための [言語管理] フォームが追加されました。

代わりに、 [コンフィグレーションウィザード] を削除しました。

オンプレミスの顧客は、新しいバージョンの通知に登録できます。この通知は、新しいバージョンが利用可能であることを通知します。新しいバージョンはオプションで、即時、月次、または四半期毎に入手できます。通知を受けて、新しいバージョンをインストールするかどうか検討してください。

データベースのバリデーションおよび準備のための新しいユーティリティ

SyteLine データベースバリデーションおよび準備ツールを使用して、単一バージョンで使用する既存の SyteLine データベースを準備します。オンプレミスのインストールから Infor クラウドへの移行をご検討の場合は、データベースが単一バージョンインストーラを実行した後に、再度ツールを実行し、クラウド用のデータベースを検証する必要があります。

データベースバリデーションおよび準備ツールがお使いの SQL データベースと接続し、スキーマおよびデータベースオブジェクトを検証し、現在の単一バージョンデータベーススキーマを詳述するマニフェストと比較します。

詳細については、Infor SyteLine データベースバリデーションおよび準備ツールユーザガイド』 を参照してください。

ヘルプ変更

今後、ヘルプはお使いのウェブサーバではなく、Infor Documentation Central (docs.infor.com) にデフォルトで常駐します。これにより、アプリケーションが更新された際に直ちにヘルプが更新できるようになります。

ただし、ヘルプをオンプレミスにインストールすることも引き続き可能です。詳細はインストールガイドを参照してください。オンプレミスでのインストールのヘルプパスが変更されたのでご注意下さい。