Mongoose の更新

このセクションでは、Infor Mongoose バージョン 10.8 の更新について説明します。

.NET 4.7.2 が必要

Mongoose で .NET 4.6.1 ではなく .NET 4.7.2 を使用することが必要になりました。Mongoose のこの更新をインストールする前に、.NET 4.7.2 がインストールされていることを確認してください。

FlexLayout コンポーネントのランタイム変更をサポート

この改善は過去に導入された機能を拡張するもので、ユーザにより加えられた特定のランタイム変更がフォーム定義で保持されます。この改善では、FlexLayout コンポーネントに加えられた変更をサポートするよう、この機能を拡張しました。

これは、 [ユーザ設定] の新しいオプションで管理します。

App ビルダプロジェクトの新しい 「テキスト領域」 コンポーネント

App ビルダに 「テキスト領域」 コンポーネントという新しいコンポーネント区分を作成しました。これは Mongoose アプリケーションの複数行編集コンポーネントと基本的には同じです。サイズ、ラベル、文字制限など、多くの属性を管理できる複数行のテキストフィールドです。

App ビルダ対話型ウィザードの UI 改善

App ビルダ対話型ウィザードを強化しました。主に App ビルダプロジェクト内での対話を作成することによりユーザの進捗状況把握を改善しています。これは手順概要を 「パンくずリスト」 形式にして、ユーザが基本プロセスのどこにいるのかを示すものです。

ION API に使用する新しい App ビルダ IDO

App ビルダプロジェクトは、ION API でデータを使用します。つまり ION API のエンドポイントに対応する 「データサービス」 の構造を利用します。このデータサービスは、App ビルダコンポーネントのデータソースとして使用できます(GET エンドポイントを使用)。また、データを対話の結果としてデータサービスに保存することなどもできます(POST および PUT エンドポイントを使用)。

App ビルダデータサービスに対応する IDO、また該当する ION API エンドポイントを呼び出すカスタムアセンブリコードを作成しました。さらに、GET エンドポイントについては、結果のデータを行およびプロパティにマッピングしています。

拡張/置換フォームオプションの改善

関連する拡張フォームを持つフォームが要求された場合、デフォルトでは基準フォームが拡張フォームに置き換えられます。ユーザの操作がこのデフォルトの動作に優先し、元の基準フォームをロードできるように、拡張/置換の動作を改良しました。

このオプションは、 [ユーザ設定] にある新しいオプションで管理します。このオプションをクリアすると、ユーザは任意の拡張されたフォームに対して元の基準フォームをロードできるようになります。

データベースでオブジェクト用 XML を生成する新しいオプション

ソース管理機能付きのフォーム管理を使用すると、SQL コードが自動的に生成され、チェックインされます。チェックインおよびチェックアウト操作用に XML を生成するオプションも新たに追加しました。この新しいオプションはコンフィグレーションマネージャで使用できます。

FormSync 文書は全てオンラインヘルプに移動

FormSync に関する全ての文書を Mongoose のオンラインヘルプに含めました。個別の 『About Form Synchronization』 (フォーム同期について)ガイドはもう存在しません。

FormSync のスタンドアロンユーティリティについては、オンラインヘルプからユーティリティの文書を今後もご利用いただけます。

IDO ランタイムサービスの改善

ストアドプロシージャを呼び出す全ての IDO メソッドは、ストアドプロシージャの名前ですでにスキーマが指定されていない限り、その名前に 「dbo」 スキーマ識別子が接頭辞として付くようになりました。これはパフォーマンスの改善になります。

出荷される IDO 拡張コードソース

通常のバイナリのみの IDO 拡張クラスアセンブリをサポートし続けながら、開発者がソースコードをインクルードするオプションを追加し、サーバサイドロジックを簡単にカスタマイズできるようにしました。

この拡張により、Mongoose フレームワーク内だけで IDO 拡張クラスアセンブリを作成できるようになります。その結果、Visual Studio を使用する必要も、通常 IDO 拡張クラスアセンブリを構築するために必要な Mongoose フレームワークアセンブリのローカルコピーを作成する必要もなくなりました。

現在では、独自のメソッドとイベントハンドラを自分で所有していない IDO 拡張クラス(基本製品の一部またはアドオン)に追加できるようになりました。これを実現するために、ソースとともに出荷されるアセンブリを IDO と同様の方法で拡張または置換できるようにしています。拡張/置換されたアセンブリを参照する IDO は、元のアセンブリの代わりに、拡張アセンブリのクラスを使用します。

IDO 拡張クラスアセンブリを拡張および置換する場合、変更は追加のみとなります。元のクラスからのメソッドまたはイベントハンドラが保持されるように基本ロジックは残され、新しいメソッドやイベントハンドラを追加できます。

ソースコードは、他の IDO メタデータと同様に維持されます。つまり、オブジェクトデータベースに保存され、アクセス識別によって保護され、チェックイン/チェックアウトがサポートされます。