Mongoose の更新

このセクションでは、Mongoose バージョン 9.03.10 から 10.05 までの更新について説明します。

コンポーネント式バインディング

式に基づいた新しい区分のコンポーネントバインディングを追加しました。式は、プロパティ、変数、およびコンポーネント値を組み込み関数と組み合わせて使用し、式に基づく値をコンポーネントに表示できます。数学、論理、文字列/テキスト操作、集計、および日付ベースの各関数を含む組み込み関数のライブラリを用意しました。この機能は、フォームの機能を拡張し、スクリプトまたは拡張 IDO が必要となる状況を低減します。これにより、フォームのレポート(SSRS 式を置換)を伴うケースを使用し、将来のプロジェクトの基準となって、式に基づく機能を DataView に追加できるようになります。

新規カラムレベルロックオプション

これまでは、楽観的ロックが IDOUpdateItem の [品目 ID] を確認し、 WHERE 句を構築する際 [RowPointer] および [RecordDate] を抽出していました。IDO 更新操作用に新しいロックオプションを作成したため、ここで WHERE 句を構築する IDOUpdateItem のキー値と元のプロパティ値を確認します。これにより、その行に対するいかなる中間の変更も最新の値で上書きされるようになります。

FormSync フォームを使用してオブジェクトを編集する新機能

これまでは、FormSync のスタンドアロンアプリケーションには、フォームイベントハンドラとスクリプトを編集するためのダイアログボックスが備わっていましたが、フォームバージョンには、融通の利かない方法しかありませんでした。

この編集機能をできる限り実行する新たなモーダルフォームを作成しました。アプリケーションとフォームのどちらもイベントハンドラから選択でき、カスタマイズされたハンドラ一覧を再構築できます。

注: この新しい機能が影響するのは、フォームイベントハンドラおよびフォームスクリプトだけです。

さらに、以下の項目を追加しました。

  • フォームイベントハンドラとスクリプトの一般的な編集機能
  • ユーザにプロンプトを表示する際、 [保留] および [削除] 以外をリンクするコマンド

Web クライアント画面でノートブックタブのヘッダを非表示にする機能

Web クライアント画面でノートブックタブのヘッダを非表示にする機能を追加しました。このアクションは、ノートブックコンポーネントの [タブの非表示] プロパティを使用すると実行できます。有効にすると、ノートブックコンポーネントはボタンのあるフォームページと同様になり、次のタブを表示することができます。この機能により、フォームスクリプトを使用して行えるタブ切替が実行できるようになります。この機能は、Windows (スマート) クライアント表示には適用できません。

新規レポートレコードの最大数デフォルト処理

レポート区分フォームにそれぞれレコード最大数 を指定するために、 [レポートレコードの最大数] デフォルト処理を追加しました。このデフォルト処理を使用すると、レポート区分のフォームで、他の区分のフォームから照会するよりも多くのデータ行を照会できます。

新しいバーコードコンポーネント

新しいコンポーネントである [バーコード] を使用することで、Windows クライアントと Web クライアントのレポートとフォームにバーコードを追加できるようになりました。

[バーコード] コンポーネントに設定できる新しいプロパティも追加しました。このプロパティは、 [コンポーネント] プロパティシート [その他] > [特有の属性] セクションにあります。

  • [記号表示] プロパティ
  • [表示テキスト] プロパティ
  • [ローテーション] プロパティ
  • [エラー修正レベル] プロパティ
  • [バージョン] プロパティ
  • [図形] プロパティ
  • [エンコーデーション] プロパティ
  • [] プロパティ
  • [圧縮] プロパティ
  • [ディメンション] プロパティ

新規テーマエディタ要素

アプリケーションの外観を変更するために使用できる新しい [テーマエディタ] 要素を追加しました。

[UIElement] > [アプリケーションフレーム] に以下の要素を追加しました。

  • [ダイアログ] コンポーネントと [ダイアログコントロール] コンポーネント
  • [フォームヘッダ]
  • [StatusBar]
  • [ツールチップ]

[UIElement] > [フォーム] > [FormComponent] > [グリッド] に以下の要素を追加しました。

  • [カラムヘッダ]
  • [行ヘッダ]

デフォルトでクラウドからヘルプ呼び出し

Mongoose のオンラインヘルプが Infor Documentation Central Web サイトから利用可能になったため、デフォルトで同じ場所からヘルプを呼び出せるようになりました。何らかの理由によりヘルプのローカルインストールからのアクセスが必要なお客様は、今後も引き続きご利用いただけます。

フォーム管理がソース管理に XML を使用

フォームのチェックインおよびチェックアウトとソース管理のグローバルオブジェクトデータに XML 形式を使用することになりました。この XML 形式は、既存 SQL 形式の上に、または共存して存在します。

ION インタフェース用に IMS をサポート

Infor Messaging Service (IMS) を ION への新しい代替インタフェースとしてサポートするようになりました。

垂直拡張用の新しいフレックスオプション

フレックスフォームの実行時に高さ(最小高)を調整できる新しいオプションが備わりました。この調整はコンテンツのサイズに基づき、必要に応じて垂直のスクロールバーを表示するため、現在の表示領域外にレンダリングされたコンポーネントを表示できます。

OCI Web サーバコンポーネントの統合

GetR.aspx ファイルを評価して、サプライヤに呼び出される HTTP エンドポイントとして Mongoose Framework に統合し、サプライヤカタログで選択した品目情報を送信できるようになりました。

App ビルダの翻訳

Mongoose モデルを活用する方法で、App ビルダでの翻訳を再び有効にしました。新しい機能を App ビルダ翻訳に追加するとグローバル文字列を呼び出します。

SQL サーバ 2017 がサポートされるようになりました

このリリースで、SQL サーバ 2017 と SQL 2016 を正式にサポートするようになりました。

ローカルタイムゾーンに基づいた時間値の表示

ローカルタイムゾーンに基づいて時間の値を表示できる新しいデフォルト処理、 [クライアントタイムゾーンの日時] を作成しました。 [ユーザ] フォームの [ログイン情報] タブ、または [ユーザ情報] フォームでローカルタイムゾーンを選択できます。

FAX を積極的にはサポートしません

Infor Framework FAX サービスはサポートを終了しました。以前の要求セット (8432) に続き、Mongoose フォームの FAX 関連の全てのフィールドと、オンラインヘルプの FAX に関する全ての情報を削除しました。

IDO コレクションとフォームキャプションの単数形と複数形の変化を指定する機能

新しい固定接尾辞 [_SINGULAR] は、IDO コレクションの [ラベル文字列 ID] として、フォームコレクションの [コレクション名] として、またはフォームの [キャプション] として指定された複数形の各文字列に単数形が含まれる場合、追加文字列として名前を付けるために使用できます。

この接尾辞の使用は、末尾の 「s」 を自動的に削除するという以前の動作に優先し、単数形および複数形のコレクションキャプションを翻訳する際の間違いやおかしな結果を低減します。

フォームのキャプションをステータス行の名前として使用する機能

[コンフィグレーションマネージャ] では、 [プライマリコレクションのオブジェクトメニュー名が現在のフォームキャプション] チェックボックスが [オブジェクトメニュー名] フィールドに影響を与えなくなりました。そのため、チェックボックスの名前を [ステータス行のプライマリコレクションに現在のフォームキャプションを使用] に変更しました。このチェックボックスでは、コレクションのキャプションではなく、フォームのキャプションをステータス行の名前として使用できます。

Mongoose に App ビルダと App Hub を統合

基本的なアプリを構築する Web ベースのツール、App ビルダと App Hub が Mongoose に組み込まれました。つまり、これまでどおり App ビルダでアプリを構築し、App Hub で表示/使用できるということになります。さらに、App ビルダで構築したアプリの開発を Mongoose で進めることができます。新しい [App ビルダ] フォームと [App Hub] フォームを使用することにより、Mongoose で開発に取り組めます。「同じプラットフォーム内の仲間」 になったことで、App ビルダアプリは Mongoose のアプリおよびフォームとして作成されることになります。これにより、App ビルダアプリの機能を Mongoose オプションに拡張することも、またその逆も可能になります。

この成果の一部として、App ビルダで構築したアプリを、どのようなものであれ使用するデバイスの表示に自動的に調整するように設定できる 「境界」 オプションも含まれています。

Ming.le でユーザの役割を選択して追加および削除

Infor Ming.le™ と同期するときに、ユーザのセキュリティロールを選択的に追加および削除する機能をサポートするようになりました。Ming.le では、この機能はユーザのセキュリティロールを置換すること (BOD 動詞 「置換」) として参照されます。これはデフォルト処理を使用して実現しています (SecurityUserMaster でモジュールを保持)。

エンドユーザと管理者のリモートデバッグ診断

Cloud 2.0 ロギングに対応していた以前の要件セット (RS) 7459 は、デバッグログを TXT ファイル形式で作成および書き込みして Sumo Logic がそれを受け取るというものですが、このようなログは顧客とは共有されず、Infor だけが使用していました。

このリリースでは、ログを収集し、保存して、新しい [ログ監視] フォームを使用してエンドユーザ、開発者、または管理者向けに (ログ監視同様に) 表示できるようにしました。

このフォームのログデータのコレクションは、新しいデフォルト処理である [新規リモートログの有効化] により管理されます。

新しい標準フォームイベント、StdCurCompSort

グリッドコンポーネントで使用する新しい標準フォームイベント StdCurCompSort を追加しました。この新規イベントは、サーバサイドでグリッドカラムをソートできるように作成されました。今後、このイベントにイベントハンドラが追加された場合、フォームスクリプトを使用して、グリッドカラムの内容をソートする標準動作を変更できます。このイベントは、カラムのヘッダセルをダブルクリックすると生成されます。ソートはサーバサイドのソートアクション用に書かれたスクリプトに従って行われます。

分割ペインの表示/非表示のための新しい標準フォームイベント

2 つの新しい標準フォームイベントを作成して、Mongoose での分割ペインの表示/非表示を柔軟に行えるようにしました。このイベント、StdFormShowHideSplitterPaneOne および StdFormShowHideSplitterPaneTwo が、こうしたペインの表示を切り替える代替手段としてイベントハンドラを使用する可能性を追加しています。デフォルトの動作は今までと何も変わらず、標準キーの押下とメニュー選択は今までどおり機能します。ただし、標準メニューまたはキーボードショートカットオプション(FormOnly フォームなど)を持たないアプリまたはフォームの場合は、ボタンなど代替メカニズムがイベントハンドラを活用してこのようなアクションを実行できるようになっています。

拡張フォームメタデータのエクスポート/インポート

App Metadata Transport ユーティリティを使用して、拡張フォームに関連するメタデータをエクスポートおよびインポートできるようになりました。新しいオプションでは、拡張フォームの [アクセス識別] の値に基づいて、エクスポート/インポート対象を選択できます。

Infor Framework FAX サービスの廃止

Infor Framewok FAX サービスは廃止され、Mongoose から削除されました。現在、FAX のためのフレームワークレベルのサポートはありません。必要な場合、アプリケーションイベントシステムのイベントを使用してレポートの Fax を送信できます。

コンポーネントクラスにユーザコンポーネントプロパティを追加

[ユーザコンポーネント名] プロパティおよび [ユーザコンポーネント初期化文字列] プロパティが [コンポーネントクラス] レベルに追加され、設定をパッケージ化し、ユーザが簡単に再利用できるようになりました。

新規言語をアプリケーションのインストールに追加

次の 22 の新規言語が、言語パックフォルダに追加されました。

  • [bg-BG]: ブルガリア語 - ブルガリア
  • [cs-CZ]: チェコ語 - チェコ共和国
  • [da-DK]: デンマーク語 - デンマーク
  • [es-AR]: スペイン語 - アルゼンチン
  • [es-CL]: スペイン語 - チリ
  • [es-CO]: スペイン語 - コロンビア
  • [es-EC]: スペイン語 - エクアドル
  • [es-ES]: スペイン語 - スペイン
  • [es-VE]: スペイン語 - ベネズエラ
  • [fi-FI]: フィンランド語 - フィンランド
  • [hu-HU]: ハンガリー語 - ハンガリー
  • [it-IT]: イタリア語 - イタリア
  • [ko-KR]: 韓国語 - 韓国
  • [nb-NO]: ノルウェー語 - ブークモール
  • [nl-NL]: オランダ語 - オランダ
  • [pl-PL]: ポーランド語 - ポーランド
  • [pt-BR]: ポルトガル語 - ブラジル
  • [pt-PT]: ポルトガル語 - ポルトガル
  • [ru-RU]: ロシア語 - ロシア
  • [sv-SE]: スウェーデン語 - スウェーデン
  • [tr-TR]: トルコ語 - トルコ
  • [vi-VN]: ベトナム語 - ベトナム

外部アプリケーションで Mongoose の動作を改善するよう調整

Infor Ming.le をはじめとする外部 「マスタ」 アプリケーション内での Mongoose の動作を調整および改善しました。そのような改善には次のものが含まれます。

  • Mongoose を Infor Ming.le などの外部アプリケーションと同期する際の役割のクリアは任意になりました。現在では 2 つの新しいデフォルト処理がこの動作を制御します。
  • Mongoose の役割およびグループとライセンスモジュール名を、別名を使用する外部アプリケーションにマッピングできるようになりました。これにより、外部アプリケーションのシステム管理者が役割を割り当てる際の自由度が高まります。

ヘルプ URL にあるサブフォルダの新しいオプションフィールド

コンフィグレーションマネージャに、オンラインヘルプの URL の一部として使用されるオプションフィールド([サブフォルダ])を追加しました。

クラウドアプリケーションでのユーザコントロールアセンブリのインポート

セキュリティ上の理由から、SaaS (サービスとしてのソフトウェア、つまり Infor マルチテナントクラウド)および PaaS (サービスとしてのプラットフォーム) Mongoose アプリケーションの全てでユーザコントロールアセンブリをインポートする機能を無効にしました。

他のユーザがロックしたフォーム/オブジェクトのロック解除機能

警告メッセージが表示された後で、フォーム管理(ユーティリティまたは Mongoose フォームのいずれか)を使用して、他のユーザがロックしたフォームやオブジェクトをロック解除できるようになりました。

SFTP サーバでの公開キー/秘密キーのサポート

SFTP ファイルサーバに秘密キー/公開キー認証を使用する機能を追加しました。これを実現するために [ファイルサーバ] フォームに対してしかるべき変更を加えました。

レコード最大数のデフォルト動作の変更

[レコードの最大数の上書き保存の無効化] デフォルト処理の名前を [レコードの最大数の上書き保存] に変更しました。また、保持レコードの最大数の上書き処理を逆転させました。これまでは、デフォルト処理が設定されていない場合、レコードの最大数の上書きがセッションをまたいで保存されました。現在、レコードの最大数の上書きを保存するには、 [レコードの最大数の上書きの保存] デフォルトを有効にする必要があります。

デフォルトの Mongoose データ区分検証メッセージを上書きする機能

デフォルトでは、WinStudio は標準のデータ区分検証メッセージを使用します。[データ区分検証メッセージの上書き] プロパティを使うことで、このデフォルトメッセージを上書きできるようになりました。エラーメッセージ文字列のリストから選択するか、カスタムメッセージ文字列を指定することができます。

Infor テーマの下に FlexLayout テーマクラスを追加

Infor テーマの下に、 FlexLayout テーマクラス [FlexLayoutAndRegionBorder]、 [FlexLayoutBorder]、 [FlexRegionBottomBorder]、 [FlexRegionTopBorder]、 [FlexRegionLeftBorder]、 [FlexRegionRightBorder]、および [FlexRegionBorder] を追加しました。このテーマクラスには、 [テーマエディタ] で事前定義された罫線の設定があります。

新たなフォーム 「拡張と置換」 オプションを導入

「拡張と置換」 を呼び出しているフォーム拡張メカニズムの検証を導入しました。使用している場合、ユーザに見える形で親フォームの起動要求が受け入れられると、親フォームを 「拡張と置換」 するフォームが開きます。これは、IDO の拡張と置換と同様です。

DataView レポートの改善

このリリースでは、Infragistics レポートエンジンを Mongoose フォームレポートエンジンに置換することにより、DataView レポートの柔軟性と機能性を向上させています。

また、基準フォームを DataView 定義にリンクし、入力パラメタから選択できる設定を増やすことで、複雑な DataView の呼び出しを容易にしました。

新たなファイルサーバ区分 Infor Document Management

文書ストレージに IDM (Infor Document Management) を使用する新たなファイルサーバ区分を作成しました。

Web クライアント画面でノートブックタブのコンポーネントを非表示にする機能

Web クライアント画面でノートブックタブのコンポーネントの表示/非表示を切り替える機能が追加されました。フォームの設計者は、ノートブックタブの非表示のプロパティを使用するか、ノートブックタブの表示/非表示を切り替えるフォームスクリプトを作成できます。

この機能は、WinStudio (スマート) クライアント表示には適用できません。

Visual Studio 2017 をサポート

スクリプトのオーサリングと編集用に、Visual Studio 2017 がサポートされるようになりました。Visual Studio 2013 のサポートは終了しましたが、Visual Studio 2015 および WinStudio ネイティブエディタのサポートは継続します。これらのオプションは [ユーザ設定] にあります。

ユーザフォームにユーザ別名が追加されました

[ユーザ] フォームの [ログイン情報] タブに [ユーザ別名] フィールドが追加されました。

Infor マルチテナントクラウド環境における Webアセットの編集が無効になりました

環境がマルチテナントクラウドかを判断する MGPAAS ライセンスモジュールが作成されます。この環境では、 [Webユーザコントロールアセットの編集] ダイアログボックス、 [ユーザコントロール参照の編集] 、および [グローバルオブジェクト] フォームでの Web アセットの編集は無効になります。

アプリケーションイベントシステムのドキュメントがオンラインヘルプで利用可能になりました

アプリケーションイベントシステムの PDF ガイドのヘルプトピックが更新され、よりアクセスし易いようにオンラインヘルプに統合されました。

FlexLayout コンポーネントにテーマの枠プロパティが追加されました。

FlexLayout の属性の編集時に新しい属性、[テーマの枠] が追加されました。 この属性により、WinStudio および Web クライアントの FlexLayout 領域の枠の表示/非表示を切り替えることができます。テーマエディタを使用して、FlexLayout コンポーネントの枠の色と表示/非表示を指定できます。

改善された DataView

DataView のパフォーマンスが向上し、Web クライアントでのユーザインタフェースが改善されました。

詳細モードのフィルタコードが更新されました。今後は [詳細フィルタ] オプションを使用して、複数の基準のリストからデータを抽出できます。

また、Infor SoHo 規格に沿うように、Web クライアントの DataView 結果表示が更新されました。この更新には、アイコンの種類と色、およびヘッダ、行、マウス移動時の背景色の変更が含まれます。

単純になったインストーラ

インストーラが変更されました。詳細はインストールガイドを参照してください。

Web クライアントにおける新しいフォームウィザードとデータ保守ウィザード

HTML5 Web Designer の新しいフォームウィザードとデータ保守ウィザードを使用して、Web クライアントでほぼ全ての区分のフォームを作成できるようになりました。これらのフォームのほとんどの作成手順は、従来の WinStudio のデザインモードと似ていますが、少し異なるところがあります。新しいウィザードを使用する際は、オンラインヘルプを確認してください。

Windows Server 2016 認証

Windows Server 2016 における Mongoose の実行が認証されました (最新の IIS バージョンを含む)。

集中型サービスのポーリング

サービスがどのコンフィグレーションを最後にポーリングしたかを追跡するサイトコーディネーターのコンフィグレーションを選択できるようになりました。これにより、コンフィグレーションのポーリングが定期的に実施され、あまり頻繁に実施されないようになります。この機能は、多くのコンフィグレーションのある環境におけるシステムリソースの節減になります。

Infor Framework サービスの改善

Infor Framework サービスに以下の改善が加えられました。

  • Infor Framework Windows Service により、シャットダウンの前に現在の作業スレッドを完了するために、より多くの時間が設けられるようになりました。アクティブな作業スレッドを監視するアルゴリズムが導入されました。全てのスレッドの完了後にシャットダウンが実行されます。
  • Infor Framework TaskMan Service には、1 度に存在できる作業スレッドの合計数を制限する追加のコンフィグレーション設定が設けられています。コンフィグレーションスレッドの最大数が設定されている場合には、この設定が優先されます。管理者は、Taskman.config ファイルの MaxLocalTasks 設定を編集することで、この値を更新または設定できます。
  • Infor Framework Event Service は、ポーリング中は無効なコンフィグレーションを無視して、有効なコンフィグレーションの処理を続行します。サービスの正常性チェックのレポート時に、イベントサービスにより無効なコンフィグレーションがレポートされるので、適切な処置を講じることができます。

カスタムおよび標準用紙サイズ

レポートの出力の際に、既にサポートされている標準サイズに加えて、カスタム用紙サイズを作成するオプションが設けられました。これらの用紙サイズは、出荷ラベル、サイズが大きい文書、製品タグなどにも使用可能です。新しい [レポートの用紙サイズ] フォームを使用して、カスタム用紙サイズを作成および維持します。

新しい 「標準」 用紙サイズにより、DataView レポートの出力を Excel および PDF ファイルで使用できるようになります。この用紙サイズは、ランタイム時に DataView レポートのカラムの数とサイズに基づいて計算されます。

SVG グラフィックのサポート

SVG 形式の画像ファイルがサポートされるようになりました。これらの SVG 画像は、適切に設計されたユーザコンポーネントで使用し、グリッドおよび Infocon コンポーネントで使用できるフォームを構築することができます。

注記指標

現在のプロジェクトに文書の注記があるかどうかを判断できるようになりました。

文書の注記が存在する場合は、メインツールバーの [注記] アイコンに丸が表示されます。レコードに注記がない場合は、丸は表示されません。

FlexLayout の改善

FlexLayout コンポーネントが改善され、開発時により作業しやすくなりました。

  • 新しい [含まれるコンポーネント] ダイアログボックスにより、FlexLayout コンポーネントのコンポーネントの順序再設定がより容易になりました。
  • 新しい右クリックメニューでより容易に FlexLayout コンポーネントおよびそれに含まれるコンポーネントをレポートタイプのフォームで特定および選択できます。特に、FlexLayout コンポーネント内で [フィル] 方向を使用するコンポーネントに対して有用です。
  • FlexLayout コンポーネントまたはそれに含まれるコンポーネントを問わず、選択されたコンポーネントがハイライトされ、どのコンポーネントが 「アクティブ」 なのかをより容易に識別できるようになりました。

フォームの同期通知のデフォルト処理

新しいデフォルト処理の FormSync 通知 E-mail アドレスは、FormSync のアップグレードとパッチコマンドラインオプションで必要な E-mail アドレスを保存するために作成されます。

この担当者情報は、フォームの同期で維持するのは困難です。このデフォルト処理を設定することで、担当者情報が変更された際にバッチまたはスクリプトファイルを調整する必要がなくなります。

レポート出力ファイルのファイルサーバ

コンフィグレーションマネージャに、レポート出力ファイルのリダイレクトまたは読み取りを行うファイルサーバを指定できる、追加の設定が設けられました。このロケーションは、ローカルファイルシステムがシャットダウンしたりアプリケーションサイトからプルアウトされた場合のバックアップとして機能します。

レポートタスクが処理され、ファイルサーバが使用された場合、 [バックグラウンドタスクの履歴] フォームにファイルサーバの詳細が表示されます。この情報は、この後でコンフィグレーションが変更になった場合でも、ファイルの取得に使用できます。

クラウドサーバのチェックボックスを使用することで、エントリがまだ存在しない場合に、システムにより Amazon Web Services の [ファイルサーバ] および [ファイルサーバ論理フォルダ] フォームに新規エントリを自動で追加されるようにすることができます。

一部のレポートは [レポートサーバ] 設定なしで生成されるため、 [レポート出力ファイル] フォームの全てのレポートがファイルサーバで読み取りされるわけではありません。レポートサーバがコンフィグレーションマネージャで設定されている間にレポートが生成された場合、 [レポート出力ファイル] フォームにより自動でファイルサーバのレポートが取得されます。

Pendo 訪問者 ID のハッシュされたユーザ情報

Pendo 機能が有効化されているコンフィグレーションについて、特定のユーザの特定に役立つ情報が、ユーザのユーザ名およびコンフィグレーションの一方向 SHA-256 ハッシュを実行することでマスクされるようになりました。

右から左へのレンダリング

Mongoose でアプリケーションを右から左に表示できるようになりました。これは、ヘブライ語や日本語など、フォームおよび言語のレンダリングにこのアプローチを必要とする言語に必須です。このレンダリングの変更は、ユーザが右から左への (RTL) レンダリングがサポートされている言語を選択した際に反映されます。

RTL レンダリングがサポートされている言語が選択された場合、一部の機能は利用できない、もしくは影響を受けません。特に、RTL を使用する言語では、SSRS レポートはサポートされていません。ゲージ、図、SoHo コンポーネント、ユーザコンポーネントなどの他の一部の機能/コンポーネントも影響を受けず、左から右へのレンダリングの場合と同様に動作します。

Amazon Redshift データベースのサポート

Mongoose でアウトリガープロファイルを使用することで、Amazon Redshift データベースがサポートされるようになりました。 [アウトリガープロファイル] フォームより、これらのデータベースにアウトリガープロファイルを作成するオプションが利用できます。

サーバファーム内の IDO メタデータキャッシュの更新

システム管理者および承認された開発者は、ボタンのクリック一つで全サーバファーム内の IDO メタデータキャッシュをクリアおよび更新できるようになりました。この処理はコマンドラインから実行することもできますが、新しいフォームからも実行可能です。

「サーバフォーム内の IDO メタデータキャッシュの更新」 のヘルプトピックを参照してください。

更新された FlexLayout コンポーネントの FormSync 処理

新しい購入先バージョンでは、FormSync のカスタマイズされた FlexLayout コンポーネントの同期方法が改善されました。各 FlexLayout コンポーネントに、コンポーネント内の FlexLayout 領域に ID を割り当てるための属性が当てられるようになりました。領域 ID のデフォルト名はユーザのスコープにより異なります。

また、1 つの FlexLayout コンポーネントに含まれる全てのコンポーネントに、該当のコンポーネントが含まれる領域を示す属性が当てられるようになりました。この新しい属性により、領域とそこに含まれるコンポーネントとの関係を維持しつつ、FlexLayout コンポーネントの領域の移動、挿入、または削除が可能になります。

「FlexLayout のプロパティと属性」 ヘルプトピックを参照してください。

SQL サーバ 2016 がサポートされるようになりました

今回のリリースにより、SQL サーバ 2016 が正式にサポートされるようになりました。

二重認証の SSO がサポートされるようになりました

二重認証の SSO (シングルサインオン) もサポート対象になりました。これまでは、二重認証が採用されている場合は、SSO が無効でした。

ION API 認証が Mongoose SSO セッションから利用可能になりました

IDO 拡張クラスコードおよびフォームスクリプトを作成する開発者は、現在のセッションが Ming.le CE SSO (シングルサインオン) で確立されている限り、個別の資格情報を設けることなく API 認証ができるようになりました。SSO から Infor Ming.le CE 資格情報をキャプチャし、開発者に公開します。

IDO ランタイムレイヤでの持続的なセッション

アプリケーションセッションは、IDO ランタイムレイヤで持続的なものになりました。IDO ランタイムサービスのインスタンスが再起動されると、ユーザは新規セッションを確立する必要があります。この変更により、もともと 1 つ目のサーバにバインドされていたエンドユーザを中断させることなく、IDO リクエストを Web ファーム内の他のサーバにルートできるようになります。これは、Web ファームのサーバがオフラインになった場合に生じることがあります (イベントのスケール)。

デフォルトでは、持続的なセッションのオプションは無効になっており、IDO ランタイムサービスはこれまでのバージョンと同じように動作します (IDO ランタイムサービスがシャットダウンされると、所有する全てのセッションを除去します)。

この機能を有効にするには、[/cloud] コマンドラインパラメタを IDO ランタイムサービスに含める必要があります。

IDM 資格情報のインポートのための新しい IDO メソッド

要求しているユーザの Infor Document Management (IDM) の接続資格情報を維持する IDO メソッドおよびクラスがフレームワークに追加されました。これにより、IDM 接続資格情報を一元管理する場所が提供されます。これらの資格情報は、IDM にアクセスし、必要なレポート出力を取得するのに必要です。

新しい [外部アプリパラメタ] フォームにより、このクラスの管理が容易になります。このフォームには汎用性があるので、他のアプリケーションでも使用することができます。

グリッドカラムヘッダを非表示にする

[グリッドボタンの高さ] コンポーネントプロパティから、グリッドまたは垂直グリッドコンポーネントのカラムヘッダを非表示にできるようになりました。これを行うには、プロパティの値を負の値に設定します (例: [-1])。

Mongoose の修正

Mongoose が水面下で更新され、修正がより容易になりました。 [アプリケーションスキーマトリガメタデータ] フォームがその一つです。このフォームは、アプリケーションコードが挿入されるコアトリガをリストします。

SSRS からの脱却

新規顧客について、財務諸表フォームが削除されました。SSRS を使用するレポートは、CSV 出力ファイルを生成するように変更されました。[出力論理フォルダ] フィールドが [GoBD データメディア転送レポート] フォームに追加されました。また、 [ファイル保守] フォームを起動する [ファイル] ボタンもこのフォームに追加されました。[システム診断レポート] にも [出力論理フォルダ] フィールドおよび [ファイル] ボタンが追加されました。

中国向けのカントリーパックには、[総勘定元帳定義] フォームが追加されました。このフォームは、総勘定元帳レポートの定義を設定するのに使用します。