プロセス製造定義
これらの条件の定義は、プロセス製造で使用されます。
- 総重量および総容積
- フォーミュラにおけるすべての原材料の総重量と総容積は、設定パラメタに基づいて密度計算によって決定されます。総重量と総容積は、混合槽の容量にとっては重要なものとなります。通常、ひとつのサイズの混合槽を使用する場合で、より小さな混合槽に変更する場合は、部品表品目のパーセントを使用して槽の容量にぴったりとなるようにフォーミュラを再計算する必要があります。
- 正味重量と正味容積
- これは、配合プロセスの最後における品目の重量と容積です。たとえば、蒸発するなどして重量や容量が配合の途中で失われる場合があります。
- 損失率
- これは、フォーミュラの処理中に失われることが予想される理論的な容積を示します。たとえば、お湯を沸騰させた場合には沸騰中に水分の容積から 10% が失われる可能性があります。この比率は、フォーミュラの水の明細品目で定義できます。
別の例:クッキーを押出成形に入れる場合、バターの 5% が失われることが予測されます。この比率は、フォーミュラヘッダで定義しておくべきです。
- 損失定数
- これは損失率と似ていますが、定数値です。たとえば、品質管理担当者が、常に各バッチから評価用の仕掛品を 10Kg 採取する場合、損失定数は 10Kg とします。
- 再加工
- 完璧とは言えないバッチがあった場合でも、廃棄するほど悪くない場合に、そのバッチの少量の一部を他の後続バッチで再加工することができます。その場合、異なるバージョンのフォーミュラを設定できます。
- 通常の比率のすべての原材料が入った標準バージョン
- 原材料と何割かの再加工が入った別のバージョン
- 溶解性
- 溶解性は、フォーミュラに原材料を追加するときにどのくらいの容積が追加されるかを決定します。たとえば、ひとつまみの塩の溶解性は 100% ですが、これは塩が完全に溶解し、容積が増えないことを意味しています。
- 歩留
- 歩留では、そのバッチでパッケージングされた量と、バッチに入れられた量を比較します。 たとえば、あるバッチで 200 ポンドのフォーミュラを使用した場合で、100 ポンドのフォーミュラを消費したパッケージ A が生産され、フォーミュラの 75 ポンドを消費したパッケージ B が生産される場合、そのバッチの歩留は 87.5% (175/200) となります。
[フォーミュラ] フォームの [合計] タブには、フォーミュラのコンポーネントの重量、容積などの合計が表示されます。これには、フォーミュラの理論的な歩留が含まれます。
バッチを実行すると、実際の歩留を理論的な歩留と比較して、差異を見つけることができます。