プロジェクトの概要

プロジェクトはジョブと似ていますが、サイズと範囲の点で異なります。通常、プロジェクトの範囲の方が広くなります。

プロジェクトは、プロジェクトヘッダ、プロジェクトタスク、およびプロジェクト資源で構成されます。プロジェクト資源は、SyteLine の他のトランザクションと相互参照させることができます。プロジェクトの各レベルの原価を個別にレポートすることも、原価をプロジェクト全体の原価に積み上げることもできます。

[見積プロジェクト] フォームを使用すると、実際にプロジェクトで作業せずに、特定の What-If(仮説的)状況を実行することができます。見積プロジェクトを設定したら、 [プロジェクトのコピー] フォームを使用して、見積プロジェクトをプロジェクトにコピーすることができます。

プロジェクトを作成することによる最大の利点の 1 つは、請求書を作成しなくても売上を承認できることです。 [プロジェクト] フォームの [売上指標] ボタンを使用すると、指定した指標における売上を承認する売上指標を設定できます。

[プロジェクト] フォームの [請求指標] ボタンを使用すると、請求指標も作成でき、特定の指標に到達すると請求書が送付されるようになります。売上指標と請求指標は完全に別個のものですが、これら 2 つの指標をリンクさせることもできます。

[プロジェクトトランザクション] フォームでプロジェクトトランザクションを表示します。

[プロジェクト指標の処理] アクティビティで、未調整 WIP と売上承認の額を計算し、計算した金額の売上指標を作成し、それらを候補に指定して記帳します。請求指標が選択されている場合は、請求指標も作成され指定されます。

注: プロジェクトに先行請求を使用する場合、顧客が毎回あなたに支払義務を負うように、原価を顧客に請求することがもっとも望ましい結果である可能性があります。これがプロジェクトに先行請求を使用する主な目的です。とは言え、プロジェクトを構造化する方法に応じて、顧客への貸方で終了する原価に大きな変動を与えることはまだ可能です。たとえば企業が、2,400 ポンドが不良品結果となるチタン 3,000 ポンドの一部を機械加工するとします。その不良品はかなりの量であり、副産物として扱われ、プロジェクトの終わりに顧客の貸方に記載されます。これは望ましい結果ではない可能性があります。

原価

ジョブ/プロジェクト相互参照で関連付けられた全てのジョブ原価は、プロジェクトによって吸収されます。品目の原価法は、この関係では使用されません。プロジェクトでは、「固有」の原価法が使用されます。

ジョブ原価は、プロジェクト原価のサブセットです。全てのジョブ原価、資源原価(ジョブに相互参照されていない)、および直接プロジェクト労務費の合計は、追加間接費と一般管理費を含むプロジェクト原価の合計に等しくなります。

プロジェクト仕掛調整は、ジョブインベントリまたは作業トランザクションが確定されたときに、ジョブ(サブジョブ)原価として認可されます。関連付けられているプロジェクト原価コードが認可され、関連付けられているジョブ原価コードも認可されます。

原価コード

プロジェクトは、ジョブ原価コードとプロジェクト原価コード(プロジェクト原価コードにロールアップされるジョブ原価を含む)によって定義されます。これは、ジョブ原価詳細を一貫して保持します。ジョブ原価コードがプロジェクト原価コードのサブセットなので、プロジェクト原価コードとジョブ原価コードは一緒に表示されません。

ジョブまたはサブジョブに対して原価が報告されると、ジョブ原価コードの完了率はその値を増加し、プロジェクト原価コードはその値を増加します。

指標イベント

プロジェクトの完了時、特定のタスクの完了時、または履行義務に達した際に複数のユーザに通知を送信できます。

はじめに

プロジェクトを作成する前に、以下の情報を設定してください。

  • プロジェクトパラメタ
  • プロジェクト区分
  • プロジェクト原価コード
  • プロジェクト留保コード
  • プロジェクト/ジョブ期間原価
  • 期間別プロジェクト/ジョブ累計原価

プロジェクトフォーム

プロジェクトヘッダおよびプロジェクト全体に適用される情報を設定するには、 [プロジェクト] フォームを使用します。

プロジェクトの作成」を確認します。

プロジェクトタスクについては、「プロジェクトタスクの概要」を参照してください。

プロジェクト資源については、「プロジェクト資源の概要」を参照してください。