IDM 統合ワークフローのカスタマイズ
[IDM 文書ワークフロー] フォームの高度な機能とアプリケーションイベントシステム (AES) バックグラウンドタスクを使用して、事前定義されたワークフローをカスタマイズ、または新しい文書ワークフローを追加できます。
以下のようなケースの場合に、文書ワークフローを編集または追加できます。
- あなたのユーザが購買オーダ契約番号で購買オーダを検索できるように、Document Management 内の文書の検索および取得のために属性として追加したい場合。参照先の IDO に存在する任意の値を属性としてワークフローに追加できます。
- あなたの購買オーダレポートに新しいフィールドを含むパーソナル化があり、ユーザがそのフィールドをフィルタできるようにしたい場合。パーソナル化レポートフォームは標準のバックグラウンドタスク名を使用します。この場合、新しい IDM 属性のプロパティ名を標準ワークフローレコードの IDOPropertyList に追加できます。
- あなたの請求文書が非標準のタスク名にカスタマイズされている場合。このバックグラウンドタスクを標準名の代わりにワークフローで使用したい場合。
- 現在の定義済みのワークフロー一覧にはない、他のレポートのバックグラウンドタスクにワークフローを追加したい場合。
以下のプロセスに従います。
- [IDM 文書ワークフロー] フォームを開きます。
- 新規ワークフローレコードを作成します。(既存のワークフローに属性を追加するか、バックグラウンドタスク名をカスタムタスク名に変更するだけの場合、既存のワークフローレコードをコピーし、そのレコードの [有効] フィールドをクリアします。)
- [詳細] をクリックして、詳細セットアップフィールドを表示します。
これらのフィールドの情報は、アプリケーションイベントシステム (AES) がバックグラウンドタスクパラメタから値を抽出するのに使用するメタデータを定義します。これらの値が API を介して Document Management に渡されます。
- 必要に応じて、ワークフローの以下の情報を指定します。
注: これらのフィールドの使用方法の例については、「IDM 文書ワークフローの例」を参照してください。
- 表示
- フォームに表示するセクションのオプションを選択します。
- [キーテキスト] 値は、追加のキーテキスト変数により参照可能な AES イベント変数に解決されます。キーテキストに対して、最大 15 個の値または式を定義できます。一度に 5 個の値を表示できます。
- [終了テキスト] 値は、追加の終了テキスト変数により参照可能な AES イベント変数に解決されます。終了テキストに対して、最大 15 個の値または式を定義できます。一度に 5 個の値を表示できます。
- [IDO] 値は、[vIdoPropertyList] で Document Management 属性地を設定し、[vIdoFilter] でフィルタするのに使われるルックアップのデータソース (vIdoName) を定義するのに使用されます。
- [文書] 値は、文書が Document Management にどのように保存されるかを定義するのに使用されます (Document Management 文書区分、エンティティ区分、およびこの文書に使用される説明)。
一致する文書区分、エンティティ区分、および説明は、Document Management で定義されている必要があります。
- vKeyText (01-15)
- 表示するキーテキストフィールドのセットを選択します (01-05, 06-10, 11-15)。フィールドが表示されたら、必要に応じて、各フィールドで AES のような関数を定義します。AES により最初のフィールドで定義された関数、または一連の関数を評価され、KeyText01 というイベント変数にその値が入力されます。2 つ目のフィールドに関数が存在する場合、その関数が評価され、KeyText02 というイベント変数にその値が入力されます (以下、同様)。
- vFinishText (01-15)
- 表示する終了テキスト値のセットを選択します (01-05, 06-10, 11-15)。フィールドが表示されたら、参照する AES イベント変数を定義します。特定の値が文書に存在する場合に、AES に文書を送信したくない場合などに終了テキストを使用します。このような場合、プロセスは完了するか、延期されます。
- vFinishExpression1、vFinishOperator、および vFinishExpression2
- 終了テキストの値は、条件が TRUE と評価されると、AES イベントの「完了」または延期に使用される場合があります。たとえば、FinishText01 が特定の値を抽出するように定義されている場合、FinishText01 = “REPRINT ” の場合に Document Management に内容を追加する前に延期するように AES に指示できます。
リテラルが完了式の変数のいずれかに使用されている場合、AES が各値を正確に判断するために、これらは二重引用符で囲まれている必要があります。
通常、オペレータは「=」、「>=」、または「<>」など統合演算子の形を取ります。
- vIDOName
- 属性値として提供する情報を含む IDO の名前を指定します。
- vIDOFilter
- AES 関数 (C# string.format() と同様に) を指定して、IDO にフィルタを作成します。フィルタは IDO で特定のレコードをルックインします。
- vIDOPropertyList
- vIdoName にリストされている IDO に属する IDO プロパティ一覧を指定します。サブコレクションを除き、任意の IDO プロパティ名が有効です (UET プロパティを含む)。注: [vExtDocName] で指定する Document Management 文書区分は、この一覧の IDO プロパティの名前に完全に一致する属性を含む必要があります。これにより、フィルタの際に Document Management 文書を IDO プロパティ値でタグできます。
- vExtDoc 名
- 提出済みの文書を保管するのに使用する Document Management 文書区分を指定します。これが新しい文書区分の場合は、Document Management にも追加する必要があります。
- vExtMsgEntity
- この文書が関連情報コンテキストアプリで利用可能であるはずの SyteLine フォームからの JSON メッセージがブロードキャストのエンティティ区分を指定します。
- vExtDocDescription
- KeyText 変数の値を含む、有益な文書説明を作成する AES 関数を指定します。
- 変更を保存します。
- 現在ワークフロー一覧にないレポート用の文書フローを設定する場合、その文書を特定の関連する SyteLine フォームが表示される関連情報コンテキストアプリで利用できるようにすると便利です。(たとえば、関連情報ペインの [チャージバック] フォームに特定のプロジェクトの CS_SalesInvoice 文書を表示したい場合などです。)どの SyteLine フォームに文書を含ませるかを決定し、これらのフォームの Web コンテナが積雪に設定されていることを確認してください。StdObjectSelectCurrentCompleted フォームのイベントハンドラがエンティティタイプおよび、文書区分に関連するキー値のうち少なくとも 1 つ ( [チャージバック] の例では InvNum) をパスする必要があります。
- カスタマイズにより、新しい区分のレポートまたは文書を Document Management に送信する場合は、Document Management で以下の手順に従ってください。
- ワークフローで指定した [vExtDocName] 値に一致する文書区分を Document Management で設定します。
- 新規文書区分の属性を設定します。[勘定科目]、[エンティティ]、[エンティティ区分]、[保管場所]、および [説明] 属性は常に含める必要があります。該当の文書区分に固有のその他の属性を追加できます。これらの属性は、該当の文書区分の SyteLine 文書ワークフローで指定した IDO プロパティに完全に一致する必要があります。
- 新規文書区分のアクセス制御リスト (ACL) を設定します。
- 関連情報コンテキストアプリにおいて、該当の文書区分に存在するものと想定される一連の変数があります。SyteLine フォームから渡されたコンテキスト情報をそれらの変数にマップする、新規文書区分のビジネスコンテキストモデル (BCM) を設定します。
これらの手順の詳細については、 『Infor Operating Service 管理ガイド』 を参照してください。
- カスタマイズにより、追加のメタデータを送信するように事前定義された文書の 1 つが変更される場合、Document Management アプリケーションで該当の文書区分の ACL の任意の新規属性を設定します。これにより、Document Management および関連情報コンテキストアプリのユーザが新しいメタデータ値を利用できるようになります。また、IDOPropertyList にも新規属性 ID を追加してください。
- SyteLine で、再度 Document Management 文書ワークフローを開き、新規または変更したバックグラウンドタスクレコードを選択します。[有効] をクリックしてワークフローを有効化します。
- SyteLine で、ワークフローを追加または変更した文書を生成します。この文書が Document Management および関連情報コンテキストアプリで利用可能であることを確認してください。