複数通貨の設定

基準 (自国) 通貨以外の通貨を使用する顧客または購入先と取引する場合、次の手順に従って為替レート、その他の複数通貨特性を設定します。

  1. 為替に固有の総勘定元帳の勘定科目が、次の [勘定科目一覧] に設定されていることを確認します。
    • 実現利益
    • 実現損失
    • 未実現利益
    • 未実現損失
    • 売掛未実現相殺
    • 買掛未実現相殺
    • V/P 未実現相殺

    他のいずれの勘定科目にも [ユニットコード 4] を使用していない場合、これらの勘定科目に対して [ユニットコード 4] を「利用可能」に設定し、さまざまな通貨に対する外貨通貨入出金の報告でユニットコード 4 を使用することをお勧めします。この場合は、[ユニットコード 4] の通貨コードを入力する必要があります。ユニットコードの設定の詳細については、 [勘定ユニットコード (1 ~ 4)] を参照してください。

  2. [複数通貨パラメタ] フォームで [自国通貨] を設定します。
  3. 自国通貨とユーロ間の通貨および為替レート差異勘定科目を設定します。これにより、実現利益および未実現利益、為替レートの変化に起因する損失を追跡することが容易になります。これらの勘定科目は、手順 1 で設定した勘定科目と一致する必要があります。
  4. さらに、 [複数通貨パラメタ] フォームで、通貨為替レートの上書きを許可するかどうかを指定します。許可されている場合、区分と金額を指定します。
  5. [通貨コード] フォームで、購入先および顧客により使用されるその他に必要な全ての通貨を設定します。

    通貨コードごとに、このフォームで指定した未実現一般会計勘定および実現一般会計勘定のデフォルトが [複数通貨パラメタ] フォームで設定した勘定科目になります。ユニットコード 3 または 4 を使用している場合は、通貨コードにより費用を指定することもできます。

  6. [通貨レート] フォームを使用して、手順 3 で設定した全ての通貨と、[] 通貨の間の為替レートを入力します。 [通貨レート] フォームでは、[先通貨] フィールドは通常は自国通貨です。
  7. [銀行勘定調整] フォームを使用して、外貨通貨の顧客および購入先とともに使用する銀行のコードおよび勘定科目を設定します。銀行コードに関連付けられた銀行勘定調整には、各通貨および銀行コードに関する全ての受入および支払の記録が保持されます。外貨通貨の売掛または買掛の支払を記録する場合、 [銀行勘定調整] フォームで外国銀行コードを(該当する通貨コードとともに)設定する必要があります。次に、その外国銀行コードを顧客レコードおよび購入先レコードに含めることができます。
  8. [顧客] フォームおよび [購入先] フォームを使用して、外貨通貨の顧客および購入先を設定します。
  9. オプションで、 [顧客] および [購入先] フォームの [通貨コード] タブを使用して、選択した顧客と購入先向けに複数の通貨を追加できます。次にこれらの通貨を、必要に応じて顧客/購入先のトランザクションに使用できます。
  10. 複数のサイト間でシステムにより通貨情報が共有される場合、共有される通貨のレプリケーションカテゴリの [レプリケーションルール] を設定します。
  11. 外貨通貨の受注オーダおよび購買オーダを入力します。自国通貨に換算された金額を表示するには、関連する [自国通貨] フォームを使用します。
  12. 定期的に為替レートを更新し、 [通貨レート再計算レポート] を実行します。このユーティリィティは、( [通貨レート] フォームの)現在の為替レートを使用して通貨の変動に起因する損益を決定します。