通貨為替レート上書きの使用

為替レートを含むフォームの場合、支払フォームは例外として、 [複数通貨パラメタ] フォーム上の [通貨レート上書を許可] チェックボックスを使用して、レートの上書きができるかどうかを管理できます。デフォルトではこの設定が選択されており、上書きは許可されます。上書きできないようにするには、チェックボックスをオフにできます。

許容区分と金額を指定して、上書金額を管理することもできます。上書しきい値はオプションです。

注: 上書設定は、売掛支払機能または買掛支払機能には適用されません。

[複数通貨パラメタ] フォーム上のすべての上書設定はシステム全体で使用されますが、 [通貨コード] フォームを使用して個別の通貨コード向けに変更できます。

注:  [複数通貨パラメタ] フォームの [通貨レート上書を許可] オプションをクリアすると、 [通貨コード] フォームでこの設定が選択されていても、上書きは許可されなくなります。
  1. 上書パラメタを設定するには、 [複数通貨パラメタ] フォームで次の情報を指定します。
    通貨レート上書を許可
    システムで通貨為替レートの上書きを許可する場合は、この設定を選択する必要があります。
    許容区分の上書
    オプションとして、[金額] または [率(%)] の許容区分を指定できます。これにより、為替レートの上書時にユーザが行うことができる、変更の固定額またはパーセント額が決定されます。
    許容金額の上書
    許容区分を選択したら、通貨為替レートを上書きできる固定額またはパーセント額を指定する必要があります。
  2. 個々の通貨に対して設定を変更するには、この情報を [通貨コード] フォームで指定します。
    通貨レート上書を許可
    選択した通貨が上書きされないようにするには、この設定をクリアできます。
    許容区分の上書
    特定の通貨にのみ使用される許容区分を指定できます。[金額] または [率(%)] に加えて、[デフォルト] も選択できます。またはこのフィールドは未入力のままにしておくこともできます。デフォルトにより、この通貨コードは [複数通貨パラメタ] フォームの設定を使用します。未入力にしておくと、使用される閾値はないため、トランザクションではどのような上書金額でも許可されます。
    許容金額の上書
    許容区分として [金額] または [率(%)] を選択したら、特定の通貨コードにのみ使用される固定額またはパーセント額を指定する必要があります。許容区分を未入力のままにした場合は、閾値が使用されないので、このフィールドも未入力にしておくことができます。

上書パラメタを設定した場合の使用例は、以下のとおりです。

  1. トランザクションの入力時に、ユーザは顧客または通貨コードを選択します。
  2. 為替レートはデフォルトでフォームに追加されます。
  3. ユーザが為替レートを変更します。
  4. 上書きが許可されているかどうかを確認するために、複数通貨パラメタが自動的に検査されます。
  5. 許可されている場合、選択されたコードが上書きを許可しているかどうかを確認するために、通貨コード設定が自動的に検査されます。
  6. その場合、上書区分は以下のように検査されます。
    • [率(%)] の場合、システムは上書きがコードのデフォルトレート ± (デフォルトレート x パーセント)の範囲内に収まることを確認します。
    • [金額] の場合、システムは上書きがコードのデフォルトレート ± (デフォルトレート x 金額)の範囲内に収まることを確認します。
    • [デフォルト] の場合、システムは [複数通貨パラメタ] フォームの上書き設定を参照して、同じ検査を実行します。
    • 上書区分が指定されていないと、使用される閾値はないため、トランザクションではどのような上書金額でも許可されます。