税のデジタル化 (MTD) に使用するパラメタと税コードの設定

SyteLine を使用して英国で VAT を計算しレポートする予定があり、会社で MTD を使用する場合、以下の手順でパラメタと税コード情報を設定します。

MTD の詳細については、 『財務ユーザガイド』 の「税のデジタル化 (MTD) 要件について」を参照してください。

  1. VAT 登録番号の設定、クライアント勘定の設定、HMRC への支払方法についての合意、開発者勘定の設定について HRMC に問い合わせます。この情報は SyteLine からウェブサイトに接続するために必要です。
    詳細はhttps://www.gov.uk/government/collections/making-tax-digital-for-vatを参照してください。
    注: HRMC は、この手順の中で指定された SyteLine Web クライアント URL に応答を送信します。SyteLine Web クライアントは SSL 認証で構成されていること、HTTPS でアクセスできることが HRMC から求められます。
  2. [税パラメタ] フォームで以下の情報を指定します。この情報は HMRC Web サイトへの接続に使用されます。
    申告提出サイト、税パラメタ
    同じ VAT 登録番号(税パラメタフォームの税/国税 ID)を持つ別のサイトがある場合、そこから VAT 申告情報を集約するために使用するサイトを指定します。

    同じ VAT 登録番号を持つ全てのサイトの VAT 申告を、MTD レプリケーションカテゴリ経由で、ここで指定した 1 つのサイトにレプリケートするように設定する必要があります。このフィールドで指定されたサイトを使用して、この全サイトから集約した VAT トランザクションに MTD 処理を実行する必要があります。

    あるサイトがこのフィールドで指定されていて、それが現在のサイトではない場合、ユーザはこのサイトから MTD フォームにアクセスできません。

    URL
    HMRC Web サイトへの API 呼出に使用するベース URL を指定します。これは HMRC によって提供されます。
    クライアントID
    HMRC に登録する場合、会社のクライアント ID を指定します。
    シークレットキー
    HMRC に登録する場合、会社のシークレットキーを指定します。
    サーバトークン
    HMRC に登録する場合、一意のサーバトークンを指定します。
    HMRC 支払 URL
    HMRC 支払機関の URL を指定します。ここで希望の支払方法を使用して会社が VAT 負債を支払うことができます。
    リダイレクト URI ローカル
    ユーザが HMRC にサインインし、 SyteLine スマートクライアントのアクセスが許可されたときにリダイレクトされるページを指定します。

    これは、サインインしてアクセスを許可するときに HMRC がユーザをリダイレクトできるサーバ上の使用可能ないずれかのポートです。(例 http://localhost:3033/)

    リダイレクトURI Web
    ユーザが HMRC にサインインし、 SyteLine Web クライアントのアクセスが許可されたときにリダイレクトされるページを指定します。

    これは、サインインしてアクセスを許可するときに HMRC がユーザをリダイレクトできる URL です。これは通常、https://servername.infor.com/WSWebClient/WSWebForm.aspx?Form= のように、追加情報付きの SyteLine のサインインページです。

    期間(月次または四半期)
    HMRC からの VAT 履行義務 の受け入れを毎月にするか期間毎にするかを指定して、 [MTD 履行義務の取得] フォームで [取得] をクリックします。
  3. [税コード] フォームで、MTD の VAT 申告に含まれる税額の分類および定義に使用する税コードを作成します。以下の情報を指定します。

    次の情報をそれぞれの税コードに応じて指定します。

    MTD リバースチャージ
    税コードが EU リバースチャージに使用されることを示すには、このフィールドを選択します。
    注: このフィールドは、具体的には MTD で使用します。この場合、 [カテゴリ] フィールドは [EU レポートの有効化] オプションに関連付けられているため使用できません。
    MTD EU 取得
    税コードが EU 取得トランザクションに使用されることを示すには、このフィールドを選択します。
    注: このフィールドは、具体的には MTD で使用します。この場合、 [カテゴリ] フィールドは [EU レポートの有効化] オプションに関連付けられているため使用できません。
    税基準ボックス
    この税コードを含むトランザクションの場合は、税基準の金額を含める VAT 申告のボックスを示します。

    整数をカンマで区切って指定します。[6,7,8,9]

    たとえば、税コードが販売トランザクションに使用されていて、そのトランザクションの税基準金額がボックス 6 および 8 の下で宣言される場合、このボックスの値は [6,8] となります。書式が間違っていると、VAT 申告の計算が間違ってしまうことがあります。

    VAT 金額ボックス
    この税コードを含むトランザクションの場合は、VAT 金額を含める VAT 申告のボックスを示します。

    整数をカンマで区切って指定します。[1,2,4]

    たとえば、税コードが販売トランザクションに使用されていて、そのトランザクションに対して発生した VAT 金額がボックス 1 の下で宣言される場合、このボックスの値は [1] となります。書式が間違っていると、VAT 申告の計算が間違ってしまうことがあります。

    ボックス 3 および 5 は、ボックス 1、2、4 からの派生に過ぎません。

    リバースチャージ /EU 取得レート
    この税コードが [MTD リバースチャージ] または [MTD EU 取得] に使用される場合の、税計算に使用するレートを指定します。

    [MTD EU 取得] が選択されていると、ここで指定されている比率を使用してボックス 2 および 4 に追加される値を計算します。

    [MTD リバースチャージ] が選択されていると、ここで指定されている比率を使用してボックス 1 および 4 に追加される値を計算します。

    MTD での EU リバースチャージと取得費用の使用」を参照してください。