Web ベースファイルサーバの設定

ローカル Web サーバをクラウド環境で使用するファイルサーバとして設定することもできます。その後、そのファイルサーバで論理フォルダを設定できます。ファイルサーバおよび論理フォルダは、物理ファイルがクラウドとローカル Web サーバ間で移動する必要がある EDI や EFT 等の様々な SyteLine アクティビティで使用されます。

必須事項:

  • ローカル Web サーバを設定します。同じサーバ上に Microsoft Internet Information Services (IIS) がインストールされている必要があります。このサーバは、Infor クラウドサーバを含む外部サイトと通信できる必要があります。サーバが安全である必要があります。
  • Infor Support Portal サイトにログインし、KB [1957632] を検索します。
  • KB 記事から MGFileTranferService.zip ファイルをローカル Web サーバにダウンロードします。

以下の手順に従って、ファイルサーバおよび論理フォルダを設定します。

  1. Web サービスファイルの設定:
    1. MGFileTranferService.zip ファイルをローカル Web サーバのフォルダに解凍します (例: C:\Installs\MGFileTransferService)。以下のファイルが抽出されます。
      • bin フォルダ
      • MGFileTransferService.svc
      • Web.config
      • Web.Release.config
    2. web.config ファイルを Web サーバの接続情報に編集します。
      <configuration>
        <appSettings>
          <add key="AuthenticationType" value="basic"/>
          <add key="UserName" value="username"/>
          <add key="Password" value="password"/>
          <add key="AuthenticationKey" value="thisismykey"/>
          <add key="RootPath" value="~/WebFolder/"/>
        </appSettings>

      <appsettings> 要素で以下の情報を指定します。

      AuthenticationType
      [基本] のデフォルト値を使用します。
      注: さらなるセキュリティレベルが必要な場合、ウェブサービスを変更し、偽装とともに統合 Windows 認証を使用できます。詳細については、Infor の担当者にお問い合わせください。
      ユーザ名とパスワード
      ユーザとパスワードを指定します。これは、ローカルサーバで管理者権限が定義されているユーザである必要があります。
      AuthenticationKey
      お好みのキーを指定します (例: [FSKey])。この値は後で使用します。
      RootPath
      このフィールドはそのままにしてください。後で使用します。
  2. IIS でWeb サービスアプリケーションを設定します。
    1. IIS の [接続] ペインでサーバおよび [サイト] フォルダを展開し、[デフォルト Web サイト] を右クリックして [アプリケーションを追加] を選択します。
      CSI Web サービス - IIS 設定
    2. Web サービスアプリケーションに関する以下の情報を指定します。
      別名
      [MGFileTransferService] を指定します。
      物理パス
      サーバファイルを解凍したフォルダのパスを指定します (例: [C:\Installs\MGFileTransferService])。
    3. [接続] をクリックし、[特定のユーザ] を選択して [設定] をクリックします。サーバが Web サービスアプリケーションに接続するために使用するユーザ ID およびパスワードを指定します。これは、web.config ファイルで指定したのと同じ管理ユーザである必要があります。
    4. IIS で新しいアプリケーションを右クリックして、[仮想ディレクトリを追加] を選択します。
      以下の情報を指定します。
      別名
      web.config ファイルで定義したルートパスを指定します (例: [WebFolder])。
      物理パス
      SyteLine からのファイルのアップロードやダウンロードに使用する、このサーバ上のフォルダへのパスを参照して選択します (例: [ c:\webfolder])。
    5. [接続] をクリックし、[特定のユーザ] を選択して [設定] をクリックします。サーバが SyteLine に接続するために使用するユーザ ID およびパスワードを指定します。これは、先ほど指定したのと同じ管理ユーザである必要があります。
    6. このサーバ上で IIS を再起動します。
  3. Mongoose Web サービスの区分のファイルサーバを追加します。
    1. SyteLine [ファイルサーバ] フォームを開きます。
    2. 新規ファイルサーバを追加します。以下の情報を指定します。
      サーバ名
      名前を指定します (例: [WebServer])。
      サーバ区分
      [Mongoose Web サービス] を選択します。
      ドメイン
      サーバがインストールされている Web ドメインを指定します (例: [mycompany.com])。
      共有/FTP パス
      サービスへの完全なパスを指定します (例: [http://port/MGFileTransferService/MGFileTransferService.svc])。
      ユーザ ID とパスワード
      IIS で作成した Web サービスアプリケーション用に指定したユーザ ID およびパスワードを指定します。
    3. [追加プロパティ] をクリックし、以下の情報を指定します。
      キー
      [ws_authentication_key] を指定します。
      web.config ファイルで使用した認証キーを指定します。ご希望に応じてキーを暗号化します。
    4. [検証] をクリックして、正常に接続できているかどうか確認します。
    5. 変更を保存します。
    6. [有効化] をクリックします。
  4. ファイルサーバに論理フォルダを追加および設定する
    [ファイルサーバ論理フォルダ] フォームを使用して、ローカル Web サーバにファイルをインポートおよびエクスポートする際に使用する論理フォルダを追加および有効化します。これらの論理フォルダが WebServer ファイルサーバ上に常駐するように設定する必要があります。

    また、システムの適切な領域において、論理フォルダにアクセスするために、グループまたはユーザ権限を設定する必要があります。

    論理フォルダの設定」を参照してください。