エンティティおよび BOD がビジネスに関するメッセージでどのように使用されるかを理解する
Infor はコンテンツに、他のアプリケーションと頻繁に共有される標準的なエンティティ名を使用しています。たとえば、CustomerPartyMaster や InforSalesInvoice は Infor の一般的なエンティティ名です。SyteLine には外部と通信可能であるものの、他のアプリケーションでは一般的でない情報の定義済みのアプリケーション固有のエンティティ名があります。たとえば、SyteLineVoucher、SyteLineJobSuffix、および SyteLineAccountUnitCode1 はアプリケーション固有のエンティティ名です。
ユーザインタフェースの現在のエンティティから対応の Infor ビジネスオブジェクト文書 (BOD) 名詞インスタンスへのマッピングがあった場合、bodReference が JSON ビジネスコンテキストメッセージで送信されます。参照は BOD 名詞に対するもので、名詞内の特定のコンポーネントに対してではありません。たとえば、inforPurchaseOrderLine ビジネスコンテキストエンティティからは PurchaseOrder 名詞のみ参照可能であり、PurchaseOrder 名詞の PurchaseOrder Line コンポーネントは参照できません。
SyteLine が Infor Ming.le で実行されている場合、ユーザがフォームを開く、またはフォーム内で新しいレコードに移動するたびに ビジネスコンテキストメッセージ が生成されます。デフォルトでは、ユーザがフォームを開くと、アプリケーションの論理 ID およびフォームの画面 ID を含むビジネスコンテキストメッセージが送信されます。一部のフォームには、ユーザがフォームでレコードを選択した際にビジネスコンテキストメッセージで送信可能な追加のエンティティまたは BOD 情報が含まれます。ビジネスコンテキストメッセージに含まれる情報は、他のコンテキスト依存のアプリケーションで使用可能です。たとえば、 [受注オーダ明細] フォームが顧客の販売オーダとオーダ明細に関する情報を送信します。IDM アプリケーションはこれを使用して、その特定のオーダの文書に加えて、顧客またはオーダ品目に関する文書を関連情報コンテキストアプリに表示できます。
フォームのビジネスコンテキストメッセージ内の追加のコンテキスト情報は、フォームがデータに対するレコードのシステムである限り、エンティティまたは BOD に関連する場合があります。フォームがオプションとしてビジネスコンテキストメッセージで BOD に関連する値を送信した場合、そのメッセージに BOD の全ての要素が含まれる必要はありません。
この追加のコンテキスト情報は、データベースにメタデータとして保存されます。このメタデータは、WinStudio キーワード置換を用いて JSON Web コンテナ情報を構築するための式を定義するのに使用されます。このメタデータは、フォームが初期化された際に呼び出される IDO メソッドによりアセンブルされ、処理されます。外部のアプリケーション統合で必要とされる各要素は通常、メタデータに含まれます。
[フォーム外部メッセージエンティティ] フォームでこのメタデータを確認できます。特定のフォームから追加のエンティティ属性または BOD メタデータをビジネステキストメッセージで送信したい場合は、どのエンティティまたは BOD がそのフォームと関連しているかをまず理解する必要があります。理解できている場合は、 [フォーム外部メッセージエンティティ] フォームを使用して、適切なメタデータを定義できます。
ビジネスコンテキストメッセージの属性の定義についての詳細は、 『Infor Ming.le コンテキストエンジン開発ガイド』 を参照してください。