買掛 EFT 転記の例

全銀 (JBA) EFT ファイル書式に従った EFT ファイルの生成を行うことができます。EFT ファイルの生成処理中に、EFT ファイルエントリの記録が行われ、 SyteLine ドキュメントを使用して EFT ファイルが添付されます。買掛 EFT 転記では、必要な銀行手数料を求めて、それを [銀行勘定調整] 明細項目に記帳し、一般仕訳帳で仕訳記帳を行います。

電信送金、振込手数料支払者負担を使用する EFT 銀行手数料条件の合意がある購入者を使用した例を検討します。全銀銀行コードの値、および全銀支店コードの値は、購入先の銀行と [銀行コード銀行ファイル書式] フォームの [銀行コード] と同じです。

EFT 銀行手数料は、次の表に示したデータに従って、 [銀行コード銀行ファイル書式] フォームで指定の同一 [銀行コード] に対して定義されています。

階層金額 費用 1 費用 2
1.00 10.00 2.00
50,001.00 6.00 1.00

EFT 支払の 2,400.0000 が購入先に記帳されます。転記によって、基本の SyteLine と同じ方法で買掛配賦仕訳の仕訳記帳が作成されますが、ここでは再現していません。手数料が支払者負担の EFT 銀行手数料条件が定義されている場合、階層金額がドラフト金額より少ない EFT 銀行手数料データを使用し、さらに費用 1 と費用 2 からの値を追加することにより、適切な手数料が決定されます。この例では、EFT 支払額の 2,400.00 は、12.00 という結果に対する階層金額 1.00 に対応します。[トランザクション日付] は、EFT 支払レコードからの [トランザクション日付] に一致します。

[銀行コード銀行ファイル書式] フォームの [銀行コード] により、通貨コードと現金勘定が決定されます。

この仕訳記帳は、一般仕訳帳に記帳されます。

勘定科目 借方 貸方
EFT 銀行手数料 (1) 12.00  
現金 (2)   12.00
参照 (3) BBB FEE APP VVVVVVV    

(1) [銀行コード銀行ファイル書式] フォームで設定。

(2) [銀行コード銀行ファイル書式] フォームの [銀行コード] で設定。

(3) BBB = 銀行コード、FEE = FEE 区分のリテラル、APP = 買掛支払のリテラル、VVVVVVV = VendNum

[銀行勘定調整] エントリの値は次のようになります。

プロパティ
区分 その他
トラン日付 関連する EFT 支払からのトラン日付を使用
参照区分 FEE (リテラル値)
参照番号 関連する EFT 支払からの購入先番号を使用
購入先小切手番号 関連する EFT 支払からのトランザクションを使用
金額 EFT 銀行手数料データからの手数料金額を使用
銀行調整勘定 チェックなし