循環棚卸の実行

循環棚卸は実棚卸と似ていますが、特定の在庫品目または品目グループに対してのみ行われる点が異なります。通常、在庫数量に影響を与える特定の処理が行われると、在庫品目に循環棚卸のフラグが付けられます。

循環棚卸と実棚卸の相違点については、「循環棚卸と実棚卸の相違点」を参照してください。

定義された在庫品目のグループに対して、選択基準を定義し循環棚卸数量レコードを作成するには、次の手順に従います。

  1. 循環棚卸の準備を定義します。
    • [循環棚卸の準備] フォームを開きます。
    • 必須フィールドに適切なデータを入力します。循環棚卸の詳細と、関連する品目を指定してください。
    • 完了したら、[処理] をクリックします。
  2. 品目/倉庫循環棚卸 フィールドを設定します。

    循環棚卸が可能な品目については、在庫レベルで特定の情報を設定する必要があります。この循環棚卸情報を設定するには、次の手順に従います。

    • [品目/倉庫] フォームを開きます。
    • [品目] フィールドで、新しい循環棚卸情報を入力する品目を選択します。
    • [倉庫] フィールドで、新しい循環棚卸情報を入力する倉庫を選択します。
    • [フィルタ] ボタンをクリックします。
    • 次のフィールドに適切な情報タを入力します。
      • 棚卸区分:循環棚卸の実行をトリガする在庫処理を定義するチェックボックスをオンにします。
      • 棚卸周期:各循環棚卸間の日数を示す数値を入力します。このフィールドは、[棚卸区分] に [日周期] を選択した場合にのみ必要です。

    次のフィールドは自動的に更新されます。

    • 棚卸中:このフィールドが選択されている場合、現在この品目が在庫目的で棚卸中であることを示します。このチェックボックスがオンになっている場合、この品目の在庫は循環棚卸が終了するまで変更できません。
    • 棚卸開始:このフィールドは、[棚卸区分] フィールドで定義された処理が実行されると、自動的に更新されます。この品目の循環棚卸が終了すると、この設定はクリアされます。
    • 最新棚卸日:このフィールドは自動的に更新され、この品目に対して最後に循環棚卸が行われた日付が表示されます。循環棚卸の次回実施日を変更するには、このフィールドを手動で変更します。
  3. 棚卸シートを生成します。担当者が棚卸数量を記録するために実際に使用する用紙を作成するには、次の手順に従います。
    • [循環棚卸の生成] フォームを開きます。
    • 必須フィールドで、棚卸シートのプロパティを指定します。
    • [処理] をクリックします。
  4. 棚卸シートを配布し、指定された品目の実棚卸を担当者に実行させます。
  5. 記入済みの棚卸シートを回収します。
  6. 循環棚卸数量を記録します。棚卸シートから得られた棚卸数量をシステムに記録するには、次の手順に従います。
    • [循環棚卸の更新] フォームを開きます。
    • 棚卸数量を生成する品目をフィルタにかけます。
    • 各品目の棚卸数量を入力します。
    • 品目がロット追跡の場合は、ロットを指定します。
    • [品目別保管場所] [品目ロット保管場所] が存在しない場合、これを作成します。これらの値の保管場所が既に存在していないかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。
  7. 循環棚卸の結果を転記します。

    各在庫品目の [手持在庫数] フィールドに数量を転記し、在庫調整に備えて仕訳帳にエントリーを作成するには、次の手順に従います。

    注:  循環棚卸を転記する前に、 [循環棚卸差異レポート] を実行することをお勧めします。このレポートには、元の数量との差異に関する会計オーディットトレイルが表示されます。
    • [循環棚卸の記帳] フォームを開き、[処理] をクリックします。
    • 転記の完了後、例外 の状況を持つレコードを確認します。これらのレコードはエラーであるため、転記されません。
    • (オプション) [循環棚卸のパージ] フォームを使用して、転記されなかったレコードをパージします。