資源概要
以下のコンポーネントは、システム資源モデルを構成します。
- 資源
- 資源グループ
- シフトスケジュール
- 例外シフト
- 休日
資源のグループへの割当
作業では 1 つ以上の 資源グループ を指定します。資源グループとは、作業員、機械、治具など、作業を実行できる同類の 資源 のリストのことです。システムは、各資源の有効性および定義したルールに基づき、システムは作業実行のためにグループから 1 つまたは複数の資材を選択します。
資源は、複数の資源グループのメンバとして定義することもできます。また、資源グループの全メンバが同じ資源区分である必要もありません。
資源の技能を必要とする作業は、適切な資源グループを参照する必要があります。ジョブをスケジュールする際、システムは作業を実行するメンバ資源を割り当てます。したがって、使用する資源は、作業が要求する資源グループのメンバである必要があります。各資源は、少なくとも 1 つの資源グループのメンバである必要があります。
資源のシフトへの割当
資源はシフト内のとき(すなわち、それらの資源がシフトに関連付けられ、稼働可能である場合)のみ作業の実行に使用できます。
[資源] フォームの [シフト] タブには、この資源が作業可能である全ての定義済シフトを一覧表示します。シフトは [シフトスケジュール] フォームで設定します。
[資源] フォームの [シフト例外] タブを使って、この資源の例外シフト(残業や停止時間を表す)を定義します。一定範囲の資源と日付から古くなった例外シフトを削除するには、 [例外シフトの削除] ユーティリティを使用します。一定範囲の資源グループの全ての資源の例外シフトを定義するには、 [グループ別例外シフト] ユーティリティを使用します。
稼働シフトと休日
資源が作業可能な時間を識別するために、各資源に 1 つ以上の シフト を割り当てます。停止時間や残業を表すために、特定のシフト内の特定の資源の 例外シフト を定義することができます。休日 を使用して、全てのシフト内の全ての資源が使用不可という例外を定義できます。
作業に、異なるシフトの複数の資源が必要な場合、その作業は必要な資源が全てシフト内にならないと処理されません。たとえば、作業に 3 つの資源が必要であるとします。
- 資源 A: 08:00 ~ 16:00 のシフト
- 資源 B: 10:00 ~ 18:00 のシフト
- 資源 C: 12:00 ~ 20:00 のシフト
この例では、作業は 12:00 ~ 16:00 の間のみ処理されます。
作業中断
資源がシフト外時間になっために作業が中断すると、システムでは、本来割り当てられていた資源に代えて、同じ資源グループから別の資源を割り当てることができます。
資源キャパシティについて
APS とスケジューラでは、資源は一度に 1 つの作業に対してしかスケジュールできないため、資源のキャパシティは有限です。
特定の状況、および特定のオプションが選択された状況では、一部または全ての資源が無限キャパシティを持つ(同時に無限数の作業で作業できる)ものと仮定できます。
PROGRESS バージョンとの相違点
下の表は、前バージョンの SyteLine の同じ区分のコンポーネントとの資源モデルにおける違いを要約しています。
機能 | (SQL) | (PROGRESS) |
---|---|---|
停止時間と残業 | 特定の資源に適用。
詳細については、「例外シフトの定義」を参照してください。 |
ワークセンタに適用。 |
複数の資源 | 資源グループによって技能セット/機能が示される。1 つの作業で 6 グループまで割当可能。代替資源を定義できる。 | 資材として、工具と備品のみをモデルできる。 |
マルチ技能の資源 | マルチ技能/機能の資源は、多数の資源グループに属する可能性があります。たとえば、マリアは旋盤専門、旋盤一般、ドリル一般という 3 つのリソースグループに属することができます。 | モデリング不可。 |
資源割付 | 資源をいつ解放するかはユーザが決定。中断後、資源を置換 可能。複数の資源の割当可能。柔軟なルール 定義可能。 | 作業時に引き当てと解放が必要。複数の工具と作業員を割り当てることができるが、機械は割当不可。FIFO ルールのみ。 |
作業内での不可の分割 | 全ての資源について作業内で 負荷を分割 できる。分割サイズの指定可能。 | 作業員メンバでのみ分割可能ですが、分割サイズの指定は不可。 |
段取 | 状況により 固定値または変動値。 | 固定値のみ。 |