生産計画概要

生産計画を使用すると、簡易化された方法で生産を承認し、発行することができます。生産計画は、一括ジョブオーダとして機能します。生産計画は、ワークオーダなしの生産と呼ばれることもあります。

生産計画は、工場全体、プランナ、品目のファミリ、または特定の顧客を対象に、選択した期間について作成します。品目の生産計画を各月の明細で設定することができます。各月、または品目が製造されるたびに別々のジョブオーダを作成する必要はありません。

代表的な使用法としては、毎日の明細付きの月次生産計画の作成があります。既存の生産計画に後続の明細を追加するか、まったく新しい生産計画を作成します。

注:  生産計画では副製品ジョブにサポートはありません。

生産計画には以下の特徴があります。

  • 生産計画を使用して製造された品目は、 [品目] フォームで標準原価を使用するように設定される必要があります。品目フォームでの設定により、この品目をジョブでも製造するか、ジョブも標準原価を使用するかなどが決定されます。
  • 品目は、最もよく使用される製造方式 (ジョブ、生産計画、または JIT 生産) を表す生産区分によって識別されます。この情報は、MRP、APS、および MPS 確定で使用します。
  • 作業手順と部品表は、生産計画の各品目に関連付けられます。
  • 生産計画は、生産パフォーマンスに応じて、簡単に変更できます。
  • 生産計画の開発と保守のため、システムには以下のようなユーティリティが備えられています。
    • [生産計画の生成(レート基準)] を使用して、一定の日付範囲の生産計画を作成します。
    • [生産計画明細の削除] を使用して、一定範囲の生産計画明細を削除します。
    • [生産計画のコピー] を使用して、選択した生産計画とその明細をコピーします。
  • スケジューラ は、状況が「発行済」の生産計画によって作成される負荷を認識します。 [スケジューリングパラメタ] フォームで [発行済生産計画スケジュール] パラメタを選択することにより、スケジュールに発行済の生産計画を含めるかどうかを指定できます。スケジューラでは、状況が「計画済」の生産計画はスケジュールされません。
  • MRP 計画 および APS 計画 処理は、生産計画を展開して構成品目を表示します。発行済生産計画によって定義された受入は、 [計画詳細] および [計画サマリに表示] され、適切な生産計画にペギングされています。MRP および APS では、納期を設定した品目に対する定期需要として生産計画が表示されます。そのため、1 日 10 品目の日次生産計画は、10 品目から成る 5 つの日次オーダとして計画されます。
注:  MRP と APS は、プランニング処理を実行する前に [計画済生産計画の計画] 計画パラメタを選択した場合のみ、計画済生産計画を考慮します。
  • MRP または APS での計画オーダまたは MPS オーダの確定処理中に生産計画を作成することができます。
  • 生産計画は、指定した品目を自動更新します。
  • レポートは、選択した時間バケット(日次、週次、月次など)で品目の累計生産を追跡します。