測定単位について
全ての在庫品目は、 [品目] フォームで定義された測定単位に関連付ける必要があります。この単位を基準測定単位と呼びます。
品目の基本測定単位を変更するには、次の条件を満たしている必要があります。
- 手持在庫数が 0 である。
- 対象となる品目が、購買オーダ、購買オーダ履歴、購買要求、受注オーダ、ジョブ資材、設定変更通知、移動、見積、または見積ジョブのいずれでも使用されていない。
システムでの数量フィールドの表示書式は、 [在庫パラメタ] フォームの小数形式フィールドで定義します。原価、価格、金額、および合計金額の小数フィールドの表示書式は、 [通貨コード] フォームの小数形式フィールドで定義します。全ての小数形式フィールドには、10 桁の小数点位置があります。
例: 測定単位変換
2 つの測定単位が既に定義されている場合、測定単位変換の設定と保守には注意してください。これは異なるレベルで変換が設定されている以下のような例では特に重要です。
この表では測定単位変換の例を挙げています。
レベル | 基準単位 | 変換先単位 | 転換 | 区分 | 品目 | 購入先/顧客 |
---|---|---|---|---|---|---|
(a) | 箱 | EA | 10.00000000 | グローバル | ||
(b) | 箱 | EA | 12.00000000 | 品目 | FA-10000 | |
(c) | 箱 | EA | 24.00000000 | 購入先 | FA-10000 | 9 |
上記のシナリオでは、レベル (a) が既存の変換の場合、2 つの新しい変換レベル (b) と (c) が作成されると以下が発生します。
- 品目 FA-10000 を使用する全ての受注オーダおよび購買オーダトランザクションは、レベル (b) の変換を使用します。ただし、品目 FA-10000 と 購入先 9 を使用する全ての購買オーダトランザクションは、代わりにレベル (c) の変換を使用します。
- FA-10000 以外の品目を使用する全てのトランザクションは、レベル (a) の変換を使用します。
逆変換
逆の変換値は必要に応じて計算されます。逆の変換レコードは必須でなく、自動作成もされません。
マルチサイトでの変換
異なるサイトにある品目の測定単位が同一の場合、単位の変換は行われません。
品目の単位がサイトによって異なる場合は、測定単位変換が実行されます。
例
品目 | 測定単位 | 数量 | サイト |
---|---|---|---|
XYZ | フィート | 1 | A |
XYZ | インチ | 12 | B |
前提:
- 有効な測定単位がサイト A および B 間で設定済である。
- 有効な測定単位がサイト B および A 間で設定済みである。
- サイト A のユーザは、品目 XYZ について、サイト A および B からなるビューで [品目有効在庫] フォームを要求している。このシナリオで、サイト A は「ローカル」サイト、サイト B は「リモート」サイトとする。
システムでは、 [ぺギング表示] フォームが表示される前に、バックグラウンド処理を実行します。すなわち、レコード収集フェーズでローカルの変換テーブルを使用し、「リモート」サイトの品目の基準単位に基づく数量を、「ローカル」サイトの基準単位に変換します。
つまり、上の例では、サイト B の 品目 XYZ の数量が、サイト A で設定された測定単位変換を使用してインチからフィートに変換されることになります。 [品目有効在庫] フォームには、サイト A の 品目 XYZ の数量 (この例では 1) がフィート単位で表示されます。また、サイト B の品目 XYZ の数量もフィート単位で表示されます。