代替品目に最遅プルを使用

このフィールドは APS に適用されます。

このフィールドは、APS 計画処理の プル計画 フェーズ中に使用されます。システムが、代替資材グループのメンバの作業の資材を計画する方法に影響します。代替資材は、作業の最新資材レコードで同一の 代替グループ ID を持つ資材です。

このフィールドが クリア されている 場合、APS 計画処理の実行中に、以下のように資材が計画されます。

  • まず、主要資材(代替グループランク が 0 の資材)の手持在庫または計画供給から要求数量を取得しようとします。
  • 在庫および供給から取得できなかった残りの数量について、システムは主要資材の計画をプルしようとします。
  • 現在から納期までの期間で主要資材の計画をプルできない場合、システムは主要資材の在庫/供給の割当をクリアします。
  • 次に、代替資材(代替グループランクが 1)の手持在庫または計画供給から要求数量を取得しようとします。
  • 在庫および供給から取得できなかった残りの数量について、システムは代替資材の計画をプルしようとします。
注:  システムは、要求数量を複数の代替資材に分割しません。たとえば、部品表の Part123 を 100 個必要だとします。Part123 には、Part 123-A という代替資材があります。キャパシティ制限のため、システムは Part123 を 50 個しか計画できず、代替資材を選択して要求数量 100 個全部を取得します。Part123 を 50 個と Part 123-A を 50 個という計画はしません。

最初の代替資材の計画のプルが間に合わない場合、システムは次に高いランクの代替資材の手持在庫および計画供給から計画をプルします。このプロセスを続行して、システムは計画できるように代替資材を見つけます。

どの代替資材でも計画をプルできない場合、プル計画フェーズは失敗し、システムは需要の 計画をプッシュ しようとします(プッシュ計画 フェーズ中は、[代替品目に最遅プルを使用] フィールドは使用されません)。

このフィールドが 選択 されると、システムは資材を以下のように計画します。

  • 代替グループの資材(主要資材を含む)の手持資材または計画供給が使用できる場合、システムはこの資材で要求数量を確保します。
  • 複数の資材の手持がある場合、システムは [代替グループランク] の値が低い資材を使用します。
  • 手持資材がない場合、システムは代替グループの全ての資材(主要資材を含む)の計画のプルを「テスト」します。代替グループの全ての資材の予測開始日および予測オーダ日付を調べ、注文できる資材または 最遅 で開始した資材を計画します。
注:  このパラメタは APS 計画処理のプル計画フェーズ時に適用されるため、最新のオーダ日付または開始日により、最も早い資材になります。

複数の資材に同一の開始日またはオーダ日付がある場合、システムは[代替グループランク]の値が低い資材を使用します。

どの資材でもプル計画がうまくできない場合、プル計画フェーズは失敗し、システムは需要の計画をプッシュしようとします。

このフィールドは、需要が間に合った場合の最初のプル計画フェーズでのみ適用されます。需要の遅延が予測され、システムがプッシュ計画に切り替えると、最も速い代替資材を常に使用します。プッシュ計画中、「最も早い」とは、資材の注文または開始が一番早いことを意味します。プッシュプランの後のプル計画パス (プッシュからスラックを差し引くするため) は、最も早い代替資材を使用します。