移動原価差異

同じサイト内の倉庫間である品目が移動され、それらの倉庫がこの品目に対して異なる標準原価を使用している場合は、この勘定を使用してトランザクションを調整します。このフィールドは、 [在庫パラメタ] フォームで [倉庫の品目原価] が選択されている場合のみ有効になります。

注:  このフィールドでは、一般会計勘定科目が保守されます。このフィールドに入力する勘定科目は、勘定科目 に含まれている有効な勘定科目である必要があります。

品目の原価が異なる倉庫間での移動時には、標準原価に対して次の会計トランザクションが発生します。

  • 元倉庫の在庫勘定を、元倉庫の標準原価で貸方に記入します。
  • 先倉庫の在庫勘定を、先倉庫の標準原価で借方に記入します。
  • 先倉庫に関連付けられた勘定を使用して、2 つの標準原価の差を移動オーダ原価差異勘定に設定します。

    システムは次の手順を使用して、移動時の適切な配賦勘定を判断します。

    • 移動オーダの先倉庫と、移動品目の製品コードを使用します。
    • 所定のレコードが見つからない場合は、倉庫が Null である製品コードの配賦勘定レコードを確認します。
    • そのレコードがない場合は、製品コードが Null である倉庫の配賦勘定レコードを確認します。
    • そのレコードがない場合は、倉庫と製品コードの両方が Null である配賦勘定レコードを取得します。

原価差異の例:

倉庫 : MAIN

場所: 在庫

標準原価 $5

数量: 5

倉庫: 配賦

場所: 在庫

標準原価 $3

数量 0

勘定 借方 貸方  
Inv(MAIN)   $5.00 (MAIN から $5 を削除)
Inv(DIST) $3.00   (新品目の DIST に $3 を追加)
Trn Var $2.00   (差異)