選択ルール
このフィールドはスケジューラにのみ適用します。
作業の処理中、スケジューラが要求された資源を負荷に割り当てることができない場合、その資源の要求キューに要求を入れます。[順序設定ルール] は、この資源の要求をキューに入れる順序を制御します。
資源が利用可能になると、スケジューラーは、[選択ルール] を使用して、要求キューから次にどの要求を割り当てるか判断します。デフォルトでは、選択ルールは定義されていません。すなわち、資源が使用可能になると、要求キューの最初の要求が選択されます。
次のルールは、キューからどの要求が最初に負荷に割り付けられるかを決定します。
選択されるルール | 最初に対象とみなされる要求 |
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順序設定ルール | 選択ルールはありません。[順序設定ルール] を使用します。これがデフォルトの選択ルールです。) |
動的順序設定ルール | [順序設定ルール]を動的に使用します。要求キューは、資源がキューから要求を削除するたびに、順序設定ルールに基づき再ソートされます。このルールは、動的および静的スラックに基づく順序設定ルールとともにのみ機能します。静的スラックは納期までの残り時間です。動的スラックは納期までの残り時間から残りの処理時間を減じた時間です。 |
最小段取時間 | 作業手順の次の作業に対して段取時間を最小にする負荷の要求。 |
ジョブ用に予約 | 機械が現在設定されている同じジョブからの負荷の要求(そのような負荷がある場合)。そのような負荷がない場合は、[順序設定ルール]が動的に適用され、リスト全体が対象となります。 |
初期ロード | [順序設定ルール]で番付された最初の要求のみ1 番目のロードが資源を割り当てられない場合は、キューの次のロードを試さないでください。 |
1 番目のロード(動的) | 1 番目の要求のみ([順序設定ルール]を動的に適用)。1 番目のロードが資源を割り当てられない場合は、キューの次のロードを試さないでください。このルールは、動的および静的スラックに基づく順序設定ルールとともにのみ機能します。 |
最小段取(1 番目のロード) | 1 番目の要求のみ(最小段取を適用)。1 番目のロードが資源を割り当てられない場合は、キューの次のロードを試さないでください。 |
最初の n ロード | 最初の n ロードのみ(n は [選択値] で指定)。 |
最初の n ロード(動的) | 最初の n ロードのみ([順序設定ルール]を動的に適用し、n は [選択値] で指定)。 |
最小段取(最初の n ロード) | 最初の n ロードのみ(最小段取を適用し、n は [選択値] で指定)。 |
閾値 | [順序設定ルール]を動的に適用し、[選択値]以下の値の要求のみを対象とします。注記: 要求キューの[順序設定ルール]が「高から低」の値区分ルール(たとえば、ロードサイズ大、高優先度など)の場合、選択値より大きい値の要求のみを対象とします。 |
階層選択ルール | 要求の選択には階層式ルール選択を適用。デフォルトの選択は[順序設定ルール]です。 |
優先度/スラック/最小段取 | 最高のロード優先度の要求。関連付けられている場合は、最小のクリティカル動的スラックの要求を選択します。動的スラックは、[選択値] で資源に対して指定された閾値未満の場合、クリティカルです。関連付けられている場合は、最小下流段取の要求を選択します。 |
数量負荷/最小段取の切替 | 同じ段取で n ロードを割り当てた後、ゼロ以外の段取時間要求を選択します。ゼロ以外の段取時間要求がない場合、最小下流段取のあるゼロ以外の次の段取時間が到着するまで、ゼロ段取時間要求が選択されます。n は [選択値] で指定されます。 |
数量負荷/最長待機の切替 | 同じ段取で n ロードを割り当てた後、最長待ち時間のゼロ以外の段取時間要求を選択します。この n は [選択値] で指定された値です。 |
数量部品/最小段取の切替 | 同じ段取で n 部品を処理した後、最小下流段取のゼロ以外の段取時間要求を選択します。この n は [選択値] で指定された値です。ゼロ以外の段取時間要求がない場合、ゼロ以外の次の段取時間負荷が到着するまで、ゼロ段取時間要求が選択されます。 |
数量部品/最長待機の切替 | 同じ段取で n 部品を処理した後、最長待ち時間のゼロ以外の段取時間要求を選択します。この n は [選択値] で指定された値です。 |
処理時間/最小段取の切替 | 同じ段取の処理で n 時間を費やした後、最小下流段取時間のゼロ以外の段取時間要求を選択します。この n は [選択値] で指定された値です。注記: 処理時間には最初の負荷に対して発生した段取時間は含まれません。 |
処理時間/最大待機時間の切替 | 同じ段取の負荷の処理で n 時間を費やした後、最も長く待っているゼロ以外の段取時間要求を選択します。この n は [選択値] で指定された値です。注記: 処理時間には最初の負荷に対して発生した段取時間は含まれません。 |
経過時間/最小段取の切替 | 同じ段取で n 時間が経過した後、最小下流段取時間のゼロ以外の段取時間要求を選択します。この n は [選択値] で指定された値です。注記: 処理時間には最初の負荷に対して発生した段取時間は含まれません。 |
経過時間/最長待機の切替 | 同じ段取で n 時間が経過した後、最も長く待っているゼロ以外の段取時間要求を選択します。この n は [選択値] で指定された値です。注記: 処理時間には最初の負荷に対して発生した段取時間は含まれません。 |
中断/動的順序設定 | 順序設定ルールを動的に使用しますが、中断された負荷の要求を要求キューの先頭に配置します。さらに、中断した負荷が「選択側」資源によって処理されていた場合、その要求はキューの一番先頭に入れられます。 |
費用処理 | 費用資材を消費するジョブの要求。 |
ユーザ定義(23 ~ 39) | ユーザ定義ルール作成の詳細については、「カスタムスケジューラルールの作成」を参照してください。 |
選択ルールの詳細については、「スケジューラールールの使用」を参照してください。