ジョブトランザクションの逆仕訳

作業、設定、機械、または移動トランザクションを不正確な時間や数量で転記した場合には、トランザクションを逆仕訳することができます。トランザクションを逆仕訳するには、同一の従業員、ジョブ、作業、トランザクション日付などが記載された別のトランザクションを入力します(負の時間数および数量)。

トランザクション全体、または不正確な数値のみを逆仕訳できます。

  • トランザクションを完全に逆仕訳するには、元のトランザクションで入力された合計時間数、数量、またはその両方の負の数値を入力します。
  • 不正確な数値のみを逆仕訳するには、不正確な数値の負の数値のみを入力します。

このトランザクションの転記時に、元のトランザクションで転記されたフィールドは全て、以下について、差し引かれます。

  • 完了および移動した作業数量
  • 後続の作業で受け入れられた数量
  • 作業時間数と原価合計
  • ジョブ仕掛合計

元のトランザクションで個数を在庫に移動した場合には、負の数値のトランザクションで当該個数を在庫から最後の作業に戻して入力し、ジョブで完了した数量を差し引きます。

注意: 

作業で完了すべきでなかった個数に対するトランザクションを逆仕訳する場合には、元のトランザクションが入力された対象である同一トランザクションに対して負の数値のトランザクションを入力する必要があります。転記時に、負の数値のトランザクションで、これらの個数を「移動先」作業から、トランザクションの転記対象の作業に戻して入力します。

たとえば、作業 30 で個数 100 個の完了を入力し、この個数を作業 40 に移動した場合に、個数 90 個のみを完了としたときには、作業 30 に対して -10 個のトランザクションを入力する必要があります。作業 30 の完了数量と移動数量、作業 40 における受入数量は 90 になります。

データコレクション

データコレクションソリューションを使用してジョブトランザクションを入力する場合、従業員シフトの終了時に、または翌日に、逆仕訳トランザクションを入力する必要があります。

今後の不正確なトランザクションの入力の回避

[工程管理パラメタ] フォームで [追加確認の実行] オプションを使用すると、不正確なジョブトランザクションの入力を回避できます。このオプションでは、不正確な数量の入力を防止するとともに、トランザクションを転記する前にエラーを修正でき、トランザクションの入力時にトランザクションを検証します。