グローバル優先順位の設定について: 納期対クリティカルレシオ

[グローバル優先順位の設定] では、クリティカルレシオの計算を使用するか、ジョブの納期までのカレンダ日数に基づき、ジョブに優先順位が割り当てられます。優先順位番号は、ジョブの優先度を表します(優先度を 0 より少なくすることはできません)。スケジューリング中に優先度の値を解釈する方法を指定するには、スケジューラーの [ジョブ発行ルール] を使用します。グローバル優先順位の設定では、優先順位が凍結されたジョブ(ジョブヘッダから)には新しい優先順位は割り当てられません。

優先順位は、APS 計画またはスケジューラを実行する前に設定する必要があります。システムでは、ジョブを計画/スケジュールし、優先順に資源グループにロードします。

納期オプションとクリティカルレシオオプションの違いについては以下で説明します。

納期

システムは、各ジョブの優先順位をジョブの納期(+1000)までの日数に設定します。これから 3 日で納期が来るジョブ (1003) は、納期が 6 日後のジョブ (1006) よりも高い優先度となります。

注:  スケジューラではマイナスの優先順位値を処理できないため、優先順位に値 1000 が追加されます(優先順位は 100 ~ 9999 の間になり、0 ~ 99 の間は [ジョブオーダ] フォームでジョブの優先順位を固定するために未使用になります)。

クリティカルレシオ

システムは、ジョブの納期までの日数に関連して、ジョブでまだ実行する必要のある作業量に基づき、ジョブに優先順位を割り当てます。使用する基本的な計算は次のとおりです。

  • ジョブが遅延ではない場合: (クリティカルレシオ x 100) + 1000
  • ジョブが遅延の場合: (納期までの残余日数 - 残処理時間の日数 / 1 日当りの平均作業時間) + 1000
注:  このユーティリティは、クリティカルレシオの計算で [ワークセンタ] のシフトスケジュール(ワークセンタフォームの [シフト ID] フィールドで選択)を使用します。