設定マトリックス: 品目基準の例

自転車のフレーム(品目 0001)の研磨作業からハンドルバー(品目 1000)の研磨作業へ移動するための段取には、1 時間かかるとします。ハンドルバーの研磨作業から自転車のフレームの研磨作業へ移動するための段取には、1.5 時間かかります。資源は、最初はどちらの品目をペイントするためにも設定されていません。この状況を表すためには、段取マトリックスに次の 4 つのレコードを定義する必要があります。

  • 自転車フレームからハンドルバーへ
  • ハンドルバーから自転車フレームへ
  • <DEFAULT> から自転車フレームへ
  • <DEFAULT> からハンドルバーへ

<DEFAULT> 識別子は、現行の「元」インデックスがスケジューリング実行の開始時点で定義されなかった場合に対応しています。このコードがこの例で必要なのは、資源が品目をペイントするように元々設定されていないためです。考えられる先品目のそれぞれに対して、「デフォルト」レコードを定義する必要があります。この例では、資源は 2 つの品目しか処理しません。資源が 0001 および 1000 以外の品目を処理する可能性はあっても、各組合せに対して段取時間を定義したくない場合は、<DEFAULT> 識別子を使用できます。資源がその他の品目を処理する可能性がある場合、追加のレコード「自転車フレームから <DEFAULT> へ」、「ハンドルバーから <DEFAULT> へ」、および「<DEFAULT> から <DEFAULT> へ」を定義します。

この段取マトリックス例を設定するには、次の手順に従ってください。

  1. [段取マトリックス] フォームで [アクション] > [新規] の順に選択します。
  2. [段取マトリックス ID] フィールドに、この段取マトリックスの ID を入力します。たとえば、[フレーム - ハンドルバー] を指定します。
  3. [段取基準] フィールドで [品目] を選択します。
  4. [元品目] フィールドで、[<DEFAULT>](<LT および > 記号使用)を指定します。
  5. [先品目] フィールドで、フレーム品目番号の [0001] を選択します。
  6. [段取時間] フィールドに、どの先品目が最初の段取をしようするかにかかわらず適用する「汎用」段取時間を入力します。たとえば、[0.0001] を指定します。<DEFAULT> レコードの場合、0.0001 のような非常に小さな値を入力できますが、資源の段取状況が変更されるには、ゼロ以外である必要があります。
  7. [アクション] > [保存] の順に選択し、この元 - 先レコードを保存します。
  8. [アクション > 新規]を選択します。
  9. [段取マトリックス ID] フィールドで、前の手順で作成した [フレーム - ハンドルバー] レコードを選択します。
  10. [元品目] フィールドで、[<DEFAULT>](<LT および > 記号使用)を指定します。
  11. [先品目] フィールドで、ハンドルバー品目番号の [1000] を選択します。
  12. [段取時間] フィールドに、[0.0001] など、汎用の段取時間を入力します。
  13. [アクション > 保存] を選択します。
  14. [アクション > 新規]を選択します。
  15. [段取マトリックス ID] フィールドで、前の手順で作成した [フレーム - ハンドルバー] レコードを選択します。
  16. [元品目] フィールドで、有効な元品目番号を選択します。この例では、自転車フレーム品目番号の [0001] を選択します。
  17. [先品目] フィールドで、先品目番号を選択します。この例では、ハンドルバー品目番号の [1000] を選択します。
  18. [段取時間] フィールドに、この「元 - 先」シーケンスの段取時間数を入力します(1.00 時間など)。
  19. [アクション > 保存] を選択します。
  20. 手順 14 ~ 19 を繰り返し、段取時間 1.5 時間、元品目の品目番号 1000、先品目の品目番号 0001 でレコードを設定します。

作業でこの設定マトリックスを使用するように設定するには、 [最新作業] フォームで適切なフィールドを選択する必要があります。[段取基準] フィールドで [品目] を、[段取時間ルール] フィールドで [段取マトリックス] を選択します。[設定マトリックス] フィールドで、上の手順で作成したマトリックスの [フレーム - ハンドルバー] 識別子を選択します。