生産計画転記済トランザクションについて
能力への影響
関連するワークセンタの負荷と能力も、完了または不良数量に相当する数量で減分されます。
自動更新
転記処理
実際に発生する転記は、条件付きです。システムは後続のチェックを行い、以下の順序で手順を実行します。
- システムはまず、完了または不良数量を転記する対象となる品目の生産計画明細日付を識別する必要があります。
- システムは、[PS 将来] と [PS 過去] の設定に基づき、有効な生産計画明細を決定します。これらの設定は、生産計画自体で、または [工程管理パラメタ] フォームで定義します。 [生産計画] フォームでは、[PS 将来] と [PS 過去] のフィールドを空白にしておくと、トランザクションの転記時に [工程管理パラメタ] フォームで対応するフィールドの値が使用されます。 [工程管理パラメタ] フォームでは、これらのフィールドを空白にしておくと、値はゼロと見なされます。これらの設定により、システムが生産計画明細に対して完了または不良数量を転記する期間が確立されます。
完了した生産計画トランザクションを転記すると、システムでは、発行数に対する完了または不良数量のカスケード更新が強制されます。システムは、転記の対象とする生産計画明細日付の期間を決定すると、その期間内の日付の全ての生産計画明細を確認します。システムは、日付が [PS 将来] と [PS 過去] の間の期間の基準を満たす最初の生産計画明細から完了数量の転記を開始します。その期間のタイムフレームを満たすことに加え、その生産計画明細日付に対して数量が転記されるようにするためには、生産計画明細の状況が「発行済」である必要があります。
生産計画明細は、それが最新の [PS 将来] と [PS 過去] の間の期間に入る最後の生産計画発行でない限り、発行数まで消費されるか、完了または不良数量をそれに対して適用する必要があります。生産計画が、最新の [PS 将来] と [PS 過去] の間の期間に入る最後の生産計画発行である場合は、残りの数量は、最後の生産計画明細に転記され、完了/不良数量は発行済数量を超えることになります。
該当する作業について、[受入] フィールドと [移動] フィールドも更新されます。転記処理全体の一部として、完了、受入、移動数量は、管理工程に関連する全ての作業について更新されます。
転記済数量の修正
転記済の完了または不良数量に修正を加えるには、マイナスの完了数量(システムに過剰入力した分の調整)を入力します。マイナスの完了数量は、指定の期間内の全ての発行済数量の合計を超えることはできません。たとえば、50 という完了数量を前に入力し、転記した場合、完了数量として -51 を入力することはできません。