再加工オーダの作成

返品資材承認(RMA)で受け入れた品目を修理するには、再加工オーダ(または見積ジョブオーダ)を作成します。再加工オーダの部品表には、この品目が終了品目およびコンポーネントとして表示されます。このような循環部品表構造は、再加工オーダの部品表でのみ許可されます。

RMA 返品トランザクション を通じて返品された不良品を受け入れたら、以下の手順に従って再加工オーダを作成し、品目を修理します。

  1. [ジョブオーダ] (または [見積ジョブオーダ] )フォームを開き、新規オーダを作成します。再加工オーダのジョブ番号で使用する特別な接頭辞を決めておくことをお勧めします。特別な接頭辞を使用すると、必要に応じて再加工オーダのみが含まれるよう、ジョブレポートをフィルタにかけることができます。
  2. [品目] フィールドで、修理する返品品目を選択します。
  3. [再加工] フィールドを選択します。このフィールドを選択すると、このジョブの部品表を循環させることができます。
  4. 必要に応じて、残りのフィールドでジョブに対する適切な値を入力または選択します。
  5. [作業] ボタンをクリックして [ジョブ作業] フォームを開き、ジョブ作業を入力します。
  6. [資材] ボタンをクリックして [ジョブ資材] フォームを開き、ジョブ部品表を定義します。修理に必要なその他の資材とともに、修理する品目をコンポーネントとして入力します。
  7. [ジョブ資材トランザクション] フォームで、修理する品目を(最初に RMA オーダを受け入れた引当不可保管場所から)再加工オーダに出庫します。
  8. 必要なその他の資材を再加工オーダに出庫します。
  9. ジョブ作業トランザクションを入力して、設定、作業時間または機械時間、間接費を記録し、完了した再加工品目を在庫に移動します。
注: 
  • 再加工オーダにできるのは、ジョブオーダと見積ジョブオーダだけです。見積ジョブをジョブにコピーし、その見積ジョブが再加工オーダである場合は、 [設計ワークベンチ] フォームで再加工ジョブオーダを作成することもできます。
  • 再加工オーダの部品表を定義する場合、再加工品目は部品表の 2 レベル下でのみ循環させることができます。たとえば、終了品目 A が資材 B で構成されている場合、A と B を同じ品目にすることができます。しかし、A が B で構成され、B が C で構成されている場合、C を A と同じ品目にすることはできません。
  • 循環部品表を再加工オーダに追加すると、そのジョブまたは見積ジョブの [再加工] フィールドはクリアできなくなります(つまり、その再加工オーダを通常のジョブまたは見積ジョブに戻せなくなります)。
  • 返品資材を再加工オーダに出庫する場合は、 [ジョブ資材トランザクション] フォームでジョブ資材トランザクションを入力する必要があります。自動更新は使用できません。また、[ジョブピックリスト]レポートの [出庫記録] オプションは使用できません。
  • MRP および APS 計画では、再加工オーダの終了品目は計画供給/受入と見なされます。部品表の同一 (循環) 品目は、需要/要求とは見なされません。再加工オーダに作業手順/部品表がない場合、MRP および APS ではその再加工オーダは完全に無視されます。
  • 再加工品目に標準原価を使用する場合、作業差異、材料費差異、またはその両方が大きくなることがあります。これは、品目の修理に使用される作業と資材が、元の品目の構築に使用されるものと大きく異なる場合があるためです。
  • ジョブに「再加工」の印がついている場合:
    • [ジョブオーダ] フォームの [シリアルの事前割当] と [ロットの事前割当] が無効になります。
    • 再加工材料がジョブに発行されるまで、 [ジョブオーダ] フォームの [ロット] と [シリアル] の事前割当タブが無効になります。

    材料が再加工ジョブに発行されたとき:

    • 材料の [品目] レコードで [シリアルの事前割当] が選択された場合、 [ジョブオーダ] フォームでも [シリアルの事前割当] が選択され、[シリアル] タブが有効になり、ここに品目のシリアル番号が表示されます。
    • 材料の [品目] レコードで [ロットの事前割当] が選択された場合、 [ジョブオーダ] フォームでも [ロットの事前割当] が選択され、[ロット] タブが有効になり、ここに品目のロット番号が表示されます。