就労週の定義

このトピックは、MRP、APS、およびスケジューラに適用されます。MRP では、資源シフトは使用されませんが、MDAY カレンダおよび シフト ID は使用されます。

シフト間隔について

シフトは、シフト内の資源を作業に使用できるときを決定するために使用する時間(シフト間隔)のセットを指定します。

シフトは週単位で定義する必要があります。この週次パターンはスケジュール期間内の全ての週で反復されます。1 週間は日曜日の朝 00:00:00 に始まり、土曜日の零時までです。間隔で指定されていない 1 週間内の全ての期間は、非作業中またはダウンとして割り当てられます。日次周期は自動的には反復されません。日次の間隔はそれぞれ別々に定義する必要があります。

注:  シフト間隔内で、土曜日の零時を越えてはいけません。零時をまたがるシフトがある場合、別の日に振り替えることができます。土曜日の場合、そのシフト間隔が 24 時で修了するようにして、0 時に開始する別の間隔を作成します。

資源でのシフト間隔の使用方法

資源は、定義されたシフトを複数使用する場合があり、シフトはオーバーラップできます。システムは、オーバーラップ期間も含めて、シフト内で有効な資源を考慮します。

シフトが、間隔の終わりに到達すると、そのシフトの資源は利用不可になります。デフォルトでは、シフトが終わると、現在処理中の資源が処理を停止します。

注:  スケジューラでは、資源が割り付けられた負荷は、資源の [割付] 設定を使用して、同じ資源を待つか、別の資源を試みるかを決定します。

中断中の資源再割付の処理」を参照してください。

作業に、異なるシフトの複数の資源が必要な場合、その作業は必要な資源が全てシフト内にならないと処理されません。たとえば、作業に 3 つの資源が必要であるとします。

  • 資源 A: 08:00 ~ 16:00 のシフト
  • 資源 B: 10:00 ~ 18:00 のシフト
  • 資源 C: 12:00 ~ 20:00 のシフト

この例では、作業は 12:00 ~ 16:00 の間のみ処理されます。

シフトと MDAY カレンダについて

デフォルトでは、シフトスケジュールは、日曜日から土曜日まで実行されます。主な目的は、以下の処理の実行時にシステムが読み込む内部「MDAY カレンダ」にロードする有効な製造日または営業日を決定することです。

  • [資材有効在庫レポート]
  • [MPS プロセッサ] (例外再計画を生成できるように、受入が所要量の再計画許容係数内かどうかを決定するため、および、例外 MPS オーダ発行を生成するために、MPS レコードを発行しなければならない期限を計算するため)
  • [資材プランナワークベンチ] (安全在庫または相互参照メソッドを使用する場合)
  • [予測] フォーム(受注オーダによる予測消費を計算する場合)

MDAY カレンダを生成する場合、システムはシフト ID を読み取って、有効な製造稼働日を決定します。有効な製造日は、[稼働日の最小時間数] パラメタ( [計画パラメタ] フォームで定義)が、シフトの 1 日の時間合計以下の日です。MDAY カレンダシステムは、MDAY 開始日と MDAY 終了日の間の有効な全ての製造日(同様に [計画パラメタ] で定義)について、MDAY カレンダに日を入力します。シフトで各日に指定された時間によって、MDAY カレンダでの各日の利用可能時間合計が決定します。ユーザがシフトまたは MDAY 開始/終了日、または稼働日の最小時間のパラメタを変更すると、システムは、MDAY カレンダを更新します。

シフトは削除できません。

リードタイム PCAL シフトについて

デフォルトでは、APS は、1 日 24 時間 1 週間 7 日を基準として、品目のリードタイムを累計します。リードタイムの計算から特定の日(週末など)を除外する場合は、「PCAL」というシフトを作成し、「稼働」日を指定する必要があります。APS は、リードタイムの計算の際、PCAL シフトで指定されていない日を無視します。

就労週の例

この例では、3 種類の典型的な 8 時間勤務シフトを示しています。第 1、第 2、第 3 シフト。各シフトは前のシフトと 30 分オーバーラップしており、30 分の昼食時間が含まれています。

  • 第 1 シフト: 月曜~金曜 06:00~14:30
  • 第 2 シフト: 月曜~金曜 14:00~22:30
  • 第 3 シフト: 日曜~木曜 22:00~06:30(第 3 シフトの週は日曜日の夜から開始されます)

[シフトスケジュール] フォームでこのシフトパターンを表すには、下の図のように 3 つのレコードを入力します。

第 1 シフト

第 1 シフト

第 1 シフトは、毎日 6:00 a.m. から始まり 2:30 p.m. に終わります。第 1 シフトは、毎日 6:00 a.m. から始まり 2:30 p.m. に終わります。ただし、30 分の昼食時間を計算に入れて、フォームでは 8.5 時間ではなく、8 時間として定義します。

最初の間隔を作成したら、[アクション] > [コピー] の順に使用して、シフト内に残りの間隔を作成します。たとえば、月曜日のシフト間隔を作成した後、[アクション] > [コピー] を選択して、[開始日] と [終了日] を火曜日に変更します。次に、再び [アクション] > [コピー] を選択して、[開始日] と [終了日] を水曜日に変更します。

第 2 シフト

第 2 シフト

第 2 シフトは、第 1 シフトが終了する 30 分前の 2:00 p.m. に開始され、10:30 p.m. まで続きます。このシフトも、30 分の昼食時間を考慮して、10:00 に終了するように定義します。

第 3 シフト

第 3 シフト

第 3 シフトは、第 2 シフトが終了する 30 分前の 10:00 p.m. に始まり、翌日の 6:30 a.m. まで続きます。次の日。第 1 と第 2 のシフトと同様に、このシフトも、30 分の昼食時間を考慮して、30 分前に終了するように定義します。