APS を使用したバックワードスケジュール

スケジューリング 処理で、ユーザの資源を有効に使用する、インテリジェントかつ正確な計画が生成されます。スケジューリング処理は、ユーザの店舗に実際に出入りする荷物をシミュレーションしながら、予定に遅れないようにスケジュールを組みます。

資源の使用をこのように最適化するには、資源に対して同時に発生する需要全てをスケジューリング処理で確認する必要があります。そのため、スケジューリング処理は APS 計画処理とは切り離して実行しなければなりません。そのようなわけで、スケジューリング処理では、新規の需要の「リアルタイム」スケジューリングはサポートされません。

資源の最適化におけるものよりも、素早い、よりリアルタイムなスケジューリングに興味がある場合には、APS 計画処理のバックワードスケジュール機能の使用を考慮することをお勧めします。APS では、単純なバックワードスケジュールを作成し、計画オーダを生成します。

APS 計画アルゴリズムの詳細の説明については、「計画処理について」を参照してください)。[スケジュールの計画出力を使用] オプションを指定し、ユーザの計画にこの計画データを使用することができます。こうした状況で、スケジューリングは計画と同時に行われるため、通常のスケジューリング出力フォームとレポートに対するリアルタイムな影響を観察できます。

注:  計画を生成するためにこの方法を使用すると、資源で実行する作業があるときに資源をアイドル状態のままにする可能性があります。ユーザの資源を最適稼動のためには、この方法を使用するのではなく、スケジューリング処理を実行することをお勧めします。

段取

システムは、無限 APS または APS 計画モードにする必要があります。MRP 計画モードでは、この機能はサポートされません。

計画出力をスケジューリング分析フォームおよびレポートに送信するように設定するには、 [計画パラメタ] フォームの [APS] タブにある [スケジュールの計画出力を使用] パラメタを選択します。

このパラメタの選択時に、スケジューリング処理を実行して計画を生成することはできません。

計画の生成

完全な計画を生成するには、APS 計画 を実行します。計画の結果は、スケジューリング出力フォームおよびレポートで使用するデータベーステーブルに自動的にロードされます。さらに、APS 計画によって計算される、ジョブ作業開始/終了日付が [ジョブ作業] フォームに表示されます。

計画を更新して計画を段階的に更新するには(新規のオーダ、ジョブ、ATP/CTP 取得計画の追加を行うためなど)、 [スケジュールの更新] フォームを開きます。[スケジュールの更新] ボタンをクリックして、段階的な計画変更をスケジューリング出力フォームおよびレポートにロードします。

注:  このような段階的な計画データは、APS 計画を次回に実行する際に、スケジューリング出力フォームおよびレポートで自動的に更新されます。この計画データを APS 計画の実行間で確認する必要がある場合には、 [計画の更新] フォームのみを使用します。

このような計画の出力の生成に適用する条件の詳細については、「APS の概要」のトピックを参照してください。

スケジューラ出力の表示

APS 計画を実行したら、以下のフォームおよびレポートでスケジューリング出力を表示できます。

  • [資源/資源グループ差立一覧レポート]
  • [資源稼働率]
  • [資源グループ稼働率]
  • [資源スケジュール]
  • [資源グループ計画]
  • [資源順序設定]
  • [資源グループ順序設定]
  • [資源ガントチャート - スケジューラ]

スケジューリング処理では、[スケジュールの計画出力を使用] オプションでサポートされていない、別の出力フォームおよびレポートに表示される、計画データが生成されます。