需要詳細チャート/APS 計画詳細チャートについて

どの需要に対して生成された計画も、複数レベルのサブコンポーネント需要から成る可能性があります。このグラフィックの「ツリー」階層により、各レベルについて、システムが供給品、手持在庫、および資源キャパシティをどのように使用して、需要を満たすかを表示することができます。

次のように需要を展開することにより、ツリーに全ての「ノード」を表示して、需要がどのように計画されるかを確認することができます。

  • 各明細品目を展開して、対応する作業を表示します(製造品目の場合)。
  • 各作業を展開して、作業に必要な資源グループおよびコンポーネント品目を表示します。
  • コンポーネント資材を部品表の最下位まで展開します。

情報ペイン

バーを選択した後、フォームの下部分に位置している情報ペインに、下記の情報区分が表示されます。

  • 品目
  • 供給詳細
  • 作業
  • 資源グループ
  • 資源
  • 資源ロードバー(カレンダーペイン内)
  • 資源停止時間(カレンダーペイン内)

アイコン

アイコンを使用すると、階層の各レベルで作業、品目、資源を区別できます。

アイコン 説明
製造品目
製造された、代替資材
購買品目
購買、代替資材
ファントム品目
ファントム、代替資材
機械資源
作業資源
機械資源グループ
作業資源グループ
供給/在庫の使用
作業

太字および色書式インジケータ

品目、作業、または資源は、それが遅延した場合に終了品目需要の完了日時に直接影響を及ぼす場合、クリティカルパス 上にあるものとみなされます。ツリー表示では、クリティカルパスまたは遅延の状況は、太字、赤、またはこれらを組み合わせた書式で表されます。

書式 意味
太字 ノードがクリティカルパス上にある
遅延
赤の太字 ノードがクリティカルパス上にあり、遅延している

メニュー/ツールバー分析オプション

これらのオプションは、チャートの内側で右クリックすることにより、あるいはツールバーでアイコンを選択することにより利用可能です。

オプション 保管場所 説明
検索 ツールバーおよび右クリック 入力したテキストを多段階部品表全体で検索し、そのテキストを含むツリー内のノードを全て表示します。
次を検索/前を検索 ツールバーおよび右クリック 前の検索([検索] オプション使用)で入力したテキストの次/前のインスタンスを表示します。
非展開/展開 ツールバーおよび右クリック [非展開] を選択すると、最上位の需要を除き、ツリー内の全ノードが非表示になります。[展開] を選択すると、ツリー内の全ノードが表示されます。
供給詳細の展開 ツールバーおよび右クリック ツリーのブランチ内で選択されているノードが、既存の需要の供給使用([最小オーダ] オプションでの過剰供給からなど)を表す場合、このメニューオプションはツリーをさらに展開し、過剰共有を作成した需要の詳細を表示します。
全ての供給詳細を展開します。 右クリック専用 クリティカルパス上にあるツリー内の全ての供給詳細を展開します。
資源グループ負荷プロファイルに移動、計画詳細に移動 ツールバーおよび右クリック 選択した品目に関する詳細情報を表示する適切な詳細フォームを開きます。
クリティカルパスのみ表示 ツールバーおよび右クリック 終了品目需要の完了日時に直接影響するツリー内のノードのみを表示します。これらのクリティカルパスノードにおける遅延は、需要の遅延原因となります。
遅延のみ表示 右クリック専用 ツリー内の遅延ノードのみを表示します。
品目遅延のみ表示 ツールバーおよび右クリック 資材遅延のない作業または遅延した作業のない部品を非表示にします。このオプションと [グループ遅延のみ表示] オプションは、相互排他的です。このモードを選択すると、[グループ遅延のみ表示] は(選択されていた場合)、無効になります。
グループ遅延のみ表示 ツールバーおよび右クリック 資源グループ遅延のない作業または遅延した作業のない部品を非表示にします。このオプションと [グループ遅延のみ表示] オプションは、相互排他的です。このモードを選択すると、[品目遅延のみ表示] (選択されていた場合)は、無効になります。
無限グループ遅延を除外 ツールバーおよび右クリック 選択すると、無限資源遅延が非表示になります。品目遅延のみ表示されている場合、このモードは無効です。
プッシュクリティカルパスの表示 ツールバーおよび右クリック クリティカルパスデータをデフォルトの プルクリティカルパス から プッシュクリティカルパス に切り替えます。フォームに表示されるデータ値は、このオプションを使用しても変更されません。このオプションは太字で表示された品目を、プッシュクリティカルパスにあった品目に変更するだけです。プッシュパスは、需要が遅延した場合にのみ実行されるため、このオプションを遅延していない需要に使用しても太字で表示されるものはありません。プッシュクリティカルパスの表示は、需要が遅延した理由の判断に役立ちます。
ズームイン/ズームアウト ツールバーおよび右クリック チャートをズームインまたはズームアウトします。
資源計画のロード ツールバーおよび右クリック この需要の開始と終了の間で選択した資源グループの、計画を表示します。
編集 ツールバーおよび右クリック 選択したオブジェクトの編集フォームに移動します。

使用ソースのラベル

部品表内の供給とリードタイムの使用方法には、使用法を示すメモ付き矢印 (使用ソース矢印) を含む 2 列目があります。

使用ラベル 説明
在庫を使用 現在の完成品在庫。
発注品を使用 既存の購買オーダ。
新規発注品を使用 計画購買オーダ(確定前のもの)。括弧内の数値は、計画購買オーダの数量合計です(最小オーダを指定してある場合、使用する数量はそれより少ない場合もあります)。新しい供給が「PLN nnn」として表示されます。nnn は APS により割り当てられる一意の番号です。数量はこのラベルに表示されません。代わりに、この情報がフォームの下部に表示されます。
サイト再帰 - 新規発注品を使用 APS 計画をグローバルに実行すると、この部品表の上位レベルでこの資材はこのサイトから要求されます。システムは、供給されたサイトでは、この品目をグローバルに計画しません。システムは、標準のリードタイムを使用して計画オーダを作成するので、計画オーダを移動オーダに確定する必要があります。
特急発注を使用 需要を満たすために供給が特急処理されます(特急リードタイムが使用されます)。特急供給は、「(特急)」で表示され、ラベルに付加されます。
発注前引当を使用 品目フォームで定義された [供給品前引当許容時間] の値内で使用可能な供給(必要日までには間に合わなくてもその後使用できたもの)。許容供給は、「(許容)」で表示され、ラベルに付加されます。
発注品(制約なし) [無限] フィールドが選択されているためにリードタイムによって制約されない品目の供給。
リモート部品を使用 括弧内に示されたリモートサイトから供給オーダを移動します。
特急リードタイムを使用 [MRP 品目] フィールドが選択された製造品目で、特急リードタイム内に使用されます。
リードタイムを使用 [MRP 品目] フィールドが選択された製造品目で、標準リードタイム内に使用されます。
作業手順なし 作業手順のない製造品目(リードタイム内に使用されます)。

実行メニュー

[資源グループ負荷プロファイルに移動]: [資源グループ負荷プロファイル(APS)] フォームを開きます。

表示データの分析

チャートの表示は次のように編成されています。

  • 緑色のバーは、左のカラムに表示された資源の稼働期間を表します。
  • 赤いバーは、停止時間(シフト外の期間や例外シフト)を表します。
  • バーを選択すると、その色は黄色に変わります。他のバーは全て、青緑色に表示されます。
  • 両の空白部分は、資源のアイドル時間を表します。
  • オフシフトバーが、灰色の格子模様で表示されます。
  • 分析されている需要に固有ではない資源負荷が灰色で表示されます。
  • クリティカルパスにあるバーには同じ色相が使用されますが、濃い色の影がついています。
注:  チャートで無限能力資源のロードを表示すると、ロードバーが相互に重なって表示され、したがって一部のロードバーが表示されない場合があります。

資源稼働率バーをクリックすると、資源が実行している作業、およびその期間中に処理している需要に関する詳細が表示されます。停止時間バーをクリックすると、停止時間の理由および長さに関する詳細が表示されます。