短期需要に対する在庫と供給の保存

このトピックは APS に適用します。需要により在庫および計画供給が必要以上に早く消費され、これが原因で短期需要(たとえば、ATP/CTP 取得 を使用して計画した需要)が遅れることもあります。製造、購買品目では、品目について安全在庫だけでなく、 [タイムフェンスルール] も使用できます。

タイムフェンスルールは、長期需要による在庫および供給の消費禁止期間の境界を決定します。タイムフェンス以降の需要は、(品目の安全在庫レベルに基づく)「保護レベル」以下の使用可能な在庫や供給を使用できません。

注: 安全在庫オーダは、タイムフェンス以前に計画されることはありません。

有効なタイムフェンスルールは次のとおりです。

  • [リードタイム]: タイムフェンスの長さは、終了品目のリードタイム(固定リードタイム + (変動リードタイム x オーダ数量))によって定義されます。PCAL シフト が定義されている場合、システムはそのシフトに従ってリードタイムを計算します。定義されていない場合は、1 日 24 時間 x 週 7 日を使用してリードタイムが計算されます。この品目の数量の補充に要する時間が、終了品目のリードタイムによって表される場合は、このオプションを選択します。
  • [累計リードタイム]: タイムフェンスの長さは、最終品目の累計リードタイム + その構成品目の全てのリードタイムによって定義されます。PCAL シフト が定義されている場合、システムはそのシフトに従ってリードタイムを計算します。定義されていない場合は、1 日 24 時間 x 週 7 日を使用してリードタイムが計算されます。この品目の数量の補充に要する時間に全てのコンポーネントのリードタイムを含める必要がある場合(コンポーネントが通常有効在庫にない場合)はこのオプションを選択します。
  • [特定の値]: タイムフェンスの長さは、[タイムフェンス値] フィールド(日数)の値によって定義されます。1 日 24 時間 x 週 7 日を使用してリードタイムが計算されます。

APS 計画でタイムフェンスを使用する方法

システムは、APS 計画の プル計画 フェーズでのみタイムフェンスを適用します。プル計画を使用して需要の計画に失敗し、プッシュ計画 に変更する必要がある場合、システムはタイムフェンスを無視し、できるだけ早く需要を満たすために必要な在庫と供給を全て使用します。