例: 資源計画

このトピックでは、APS および無限 APS 計画モードが、4 つの同じジョブを処理する際に資源計画を立てる方法の例を示します。

入力データ

2 つの例で次のような入力データを使用します。

  • 資源グループ:
    • 「Crew」(作業者): 3 つの資源(Crew1、Crew2、Crew3)から成ります。
    • 「Skill_Crew」(作業者): 2 つの資源(Skill_Crew1 および Skill_Crew2)から成ります。
    • 「TableSaws」(マシン): 3 つの資源(TableSaw1、TableSaw2、TableSaw3)から成ります。
  • シフト: 全ての作業資源は 8:00 a.m. から 4:00 p.m. までシフト勤務です。月 ~ 金全マシン資源はシフトしません(すなわち、常時利用可能です)。
  • 終了品目: 椅子およびテーブル
  • 椅子の作業手順について
    • Op10(切断): Crew から 1 資源、TableSaw から 1 資源が必要です。作業時間は、0.1 時間/個です。
    • Op20(組立): Skill_Crew から 1 資源が必要です。作業時間は、0.2 時間/個です。
    注:  椅子もテーブルも同一の購買コンポーネントが必要ですが、ここで購買コンポーネントは制約要因になりません。
  • テーブルの作業手順について
    • OPTB10(切断): Crew から 1 資源、TableSaw から 1 資源が必要です。作業時間は、0.3 時間/個です。
    • OPTB 20(組立): Skill_Crew から 1 資源が必要です。作業時間は、0.4 時間/個です。

APS 例

計画モードは APS とします。現在、システムには 4 つのジョブがあり、それぞれ単一の明細品目を持ちます。各オーダの作業は、図例の中で見分けるために、同一の色と陰影付けを施すことによってグループ分けしています。

オーダ:

  • 1100(テーブル): Qty 4、Color=Black
  • 1200(椅子): 数量 16、色 = 白色
  • 1300(椅子): Qty 8、Color=Green
  • 1400 (テーブル): Qty 2、Color=Gray

全オーダの納期は、6/19/2002 の 2:00pm です。

これらのジョブを計画後、 [資源ガントチャート] を使用して、資源計画の様子を表示できます(以下に表示)。各バーは、1 つの作業を表しています。

APS モードでは、資源はキャパシティ制約を持つと考えますので、納期までにジョブを完了するために、システムによって有効資源のほとんどがロードされます。

無限 APS の例

ここでは計画モードを無限 APS として、上記の APS の例と同じ 4 ジョブを考えます。ガントチャートの結果は次のように表示されます。

Crew1、Skill_Crew1、TableSaw1 資源は、APS モードで複数の資源に分配されたものと同じ作業を実行しています。無限 APS モードでは、資源は無限キャパシティを持つと考えますので、必要資源区分毎に 1 つだけロードされます。

注:  無限 APS モードでは、複数のタスクが単一の資源に割り当てらるので、作業のガントバーの一部は、他のガントバーの下に隠れています(図参照)。