APS 代替案の作成

代替案とは、APS やスケジューリングを駆動するための特定のデータのコンテナです。各代替案は、分析の「what if」シナリオになります。常に、代替案「0」の生産代替案を持っておく必要があります。代替案 0 により、他のフォーム上で取り扱う SyteLine アプリケーションデータが参照されます。APS 計画 および ATP/CTP 取得 処理は、代替案 0 のデータを使用します。

処理に可能な変更を調査するには、生産代替案のほかに、1 つ以上の 計画 代替案(代替案 1、2、3 など)を作成する必要があります。

  1. 生産代替案を作成するには、以下の手順に従います。
    注:  SyteLine では代替案 0 が未入力で提供されますので、データ参照用の情報を入力する必要があります。
    1. [APS サイトおよび代替案管理] フォームを開きます。
    2. [メイン] タブを表示していることを確認してください。
    3. [サイト] フィールドで、定義する SyteLine サイトを指定します。グローバル計画に入れる SyteLine サイトが複数の場合、各サイト用に別々の代替案レコードを作成する必要があります。すなわち、2 サイト A、B がある場合、サイト A の代替案 0 のレコードおよびサイト B の代替案 0 のレコードを作成する必要があります。
    4. [グローバル計画優先度] フィールドで、このサイトのグローバル計画用順序番号を指定します。グローバルモードの APS 計画を実行すると、システムにより最小の優先度番号(00)を持つサイトが最初に計画されます。
    5. [APS サーバサービスホスト名] フィールドに、計画およびスケジュールサービスが実行されるマシン名を入力します。これは、通常、SyteLine ユーティリティサーバです。計画およびスケジュールサービスのインストール手順については、[インストールガイド] を参照してください。
    6. [APS サーバサービスポート] フィールドに、計画およびスケジュールサービスがインストールされ、実行されるポート番号を入力します。このサービスをインストールしたポート番号が不明な場合、SyteLine ユーティリティサーバで Windows Services アプレットを開き([スタート > プログラム > 管理ツール > サービス])、「Infor APS Server」を探します。ポート番号とサービス名がリストされています。
    7. [SQL サーバホスト名] フィールドに、SQL サーバがインストールされているマシン名を入力します。計画およびスケジュールサービスではこの情報を使用して、SyteLine アプリケーションデータベースに接続します。
    8. [SQL サーバデータベース名] フィールドに、SyteLine アプリケーションデータベースの名前を入力します。
    9. グローバルモードで APS 計画を実行する場合、リモートサイトからの応答に対してシステムが待機する時間を、秒数で [グローバル計画タイムアウト] フィールドに入力します。[タイムアウト] 値が十分であることを確認してください。少なくとも 60 秒に設定することをお勧めします。
    10. パラメタを保存します。保存処理が終了するのに数分かかります。
    上記の手順を繰り返し、使用環境の各サイトについて生産代替案レコードを入力します。
  2. 以下の手順で代替案を作成します。
    1. [APS サイトおよび代替案管理] フォームを開きます。
    2. [代替案] フィールドに、計画代替案の新規番号 (1 または 2 など) を入力します。
    3. [APS サーバサービスポート] フィールドに、生産代替案用に指定したものとは異なるプランナデータベースポート番号を入力します (インストールガイドで説明されているように、この代替のプランナデータベースを追加作成してから開始してください)。代替案毎に、別のプランナデータベースを参照する必要があります。
    4. [生産データのコピー] をクリックし、生産データを表す代替「0」から、指定された代替にデータをコピーします。