MRP 計画の実行

この処理は、計画に含まれるレコードへの変更を他のユーザが保存しないときに実行します。 [バックグラウンドキュー] にスケジュールして、繰り返し処理を実行できます。

MRP 計画を実行するには、次の手順に従います。MRP 計画を実行すると、既存の計画が削除され、最新の所要量、受入、および手持在庫を使用して計画が再作成されます。

  1. [MRP 計画] フォームに移動します。

    このフォームを開くには、先に [MRP モード] を有効化しておく必要があります。

  2. 以下のオプションの 1 つを選択してください。
    • [再生成]: 既存の計画を削除し、データベース内の全ての品目を再計画します。大きなデータベースの場合は、このオプションを完了するのにしばらく時間がかかることがあります。このオプションは、夜間または負荷が低い時間に実行することをお勧めします。
    • [ネットチェンジ]: 既存の MRP 情報を古くさせ、MRP 所要量の再計算の原因となる一定区分の処理を行った品目のみを計画します。所要量、手持在庫、またはその品目の受入を変更する処理が行われたときに、[品目]フォームの [正味変更] フィールドが自動的に設定されます。
    注:  比較的小さい品目のサブセットで[正味変更]フォームが選択されている場合は、正味変更の実行時間は再生法の実行時間よりも大幅に短縮されます。たとえば、全てまたはほとんどの品目で [正味変更] フィールドが選択されている場合は、実際には再生法の方が実行時間が短くなります。
  3. [MRP 計画] 処理を開始するには、[計画] をクリックします。
    次のメッセージが表示されます。タスク実行
  4. 処理が正常に終了したかどうかを確認するには、 [バックグラウンドタスクの履歴] フォームを開きます。

    一覧にプランニングタスクが [リターンステータス] [0] (完了)で表示されている場合、タスクは正常に終了しています。

    MRP 計画は、例外メッセージと計画オーダを生成します。

    • 例外メッセージは、MRP 計画の実行時に発生したエラーや不整合を示します。例外メッセージを使用して是正措置を取ることができます。例外メッセージは、計画詳細 フォームまたは 資材プランナワークベンチ に表示できます。また、例外レポート を実行して例外メッセージを印刷することもできます。
    • 計画オーダとは、所要量を満たすための品目の製造方法または購買方法に関する MRP の提案です。各計画オーダを検証し、適宜、実際のジョブオーダ、購買オーダ、購買要求、移動オーダなどに確定する必要があります。資材プランナワークベンチまたはオーダ勧告レポートを使用すると、確定する計画オーダを簡単に決定できます。計画オーダは、計画詳細フォームまたは 資材プランナワークベンチ で表示および確定できます。
  5. オプションで、処理が終了すると、 [計画詳細] フォームまたは [資材プランナワークベンチ] に、新規計画オーダおよび例外メッセージを表示できます。
注: 
  • 次のいずれかの計画パラメタを変更すると、[再生法] オプションが自動的に選択されます。
    • 受注または予測を使用
    • 購買要求のチェック
    • 需要予測期間将来/過去
    • 購買オーダ再計画許容係数
    • ジョブ再計画許容係数
    • 品目不良率(品目フォーム)
    • 構成不良率(品目フォーム)
    • 稼働日の最小時間数
    • MDAY 開始/終了
    • 30 日タイムバケット
    • 90 日タイムバケット

    以下の操作を行った場合も、[再生法]オプションが選択されます。

    • [休日] フォームで休日を変更する
    • [シフトスケジュール] フォームでデフォルトのシフトを変更する
    • [倉庫]フォームで [専用在庫] フィールドを変更する
    • [サイト間パラメタ]フォームで [移動日数] を変更する
  • 需要予測は、対応するフラグの選択が解除されている場合の中止、計画、または債権保留のオーダを考慮しません。400 の需要予測から 50 のオーダが中止され、フラグが偽に設定されている場合は、400 の需要予測計画が作成されます。400 の需要予測 から 50 のオーダが中止され、フラグが真に設定されている場合は、その受注オーダは計画され、350 が需要予測で計画されているので、正味の計画数は同等になります。

    APS の代替計画では、この関係は維持されません。需要予測計画ジョブは、「What if 分析」に使用する生産計画が定義するように作成されます。このジョブは、代替計画パラメタが計画受注オーダと需要予測計画オーダに対して異なる設定である場合、所要量を重複したり、代替案の計画所要量を表示しない可能性があります。