例: 会計グループ 1 のサイト A から会計グループ 3 のサイト D、利益乗率と輸送費原価乗率(通貨が異なる場合)

この例では、利益乗率と輸送費原価乗率の両方を使用して、会計グループ 1 のサイト A から会計グループ 3 のサイト D に製品を移動します。この 2 つの会計グループは、別々の国(この例では米国と日本)にあるため、通貨変換率を使用する必要があります。ここでは、変換率を 1 ドル 190 円と想定し、サイト A の製品の実際原価を 1.00 ドルまたは 190 円とします。

この会社は、売り手を本船渡し(FOB)所有者と定義し、原価にその 10% を加え、利益乗率としています。これは、グローバル価格設定テーブルで設定されています。

サイト A の輸送費、関税、および仲介手数料は、以下のように確立されます。

注:  以下に示す記帳は、出荷時点で両サイトに対して行われる必要があります。
サイト A 仕訳記帳    
  貸方 借方
会計グループ間売掛   $1.10
  (原価 + 10% = 移動価格)  
会計グループ間売上原価資材   $0.50
会計グループ間売上原価労務   $0.15
会計グループ間売上原価固定間接費   $0.20
会計グループ間売上原価変動間接費   $0.15
会計グループ間売上原価外注費   $0.00
会計グループ間売上 $1.00  
会計グループ間利益 $0.10(原価 + 10% - 原価)  
在庫材料 $0.50  
在庫労務 $0.15  
在庫固定間接費 $0.20  
変動間接費 $0.15  
外注費 $0.00  

この表では、サイト D のエントリを示しています。

サイト D 仕訳記帳    
  貸方 借方
会計グループ間移動中在庫   Y205
  (サイト D の実際在庫原価 + 輸送費や関税などの原価乗率)  
会計グループ間原価   Y19
  (サイト A の原価 + 10% - サイト A の原価)  
会計グループ間金額差異率   $0.20
会計グループ間売上原価変動間接費 Y 0(サイト D の原価 - サイト A の原価 - 原価乗率)  
会計グループ間買掛 Y 209(移動価格)  
輸送費 Y10  
関税費用 Y3  
手数料費用 Y2  

サイト D が在庫を受入た時点

サイト A 仕訳記帳 -- なし

サイト D 仕訳記帳    
  貸方 借方
在庫材料   Y205
  (サイト D の在庫原価)  
会計グループ間移動中在庫 Y205(サイト D の在庫原価)