例:副製品および副産物の原価設定

この例では、副製品作業での、材料費、労務費、機械費の原価配賦について説明します。システムでは、副製品品目の材料費、労務費、機械費に基づいて原価配賦を計算し、副製品製造の部品表を生成します。この例では、副製品製造の一部として副産物も含まれます。

[副製品製造作業] フォームでは、個別の副製品製造の材料費、労務費、機械費に関する原価配賦率を割り当てることもできます。この例には、材料費と機械費に対して、MA-10000 では 60%、MA-20000 では 40% の原価配賦を反映するように変更された配賦も含まれます。

このジョブでは、SyteLine デモデータベースに用意された副製品製造 M0001 を使用して、2 つの副製品を生産します。

  • MA-10000 - 数量 1
  • MA-20000 - 数量 1

ジョブの発行合計数は、2 副製品になります。

注:  標準原価法を使用して見積られた副製品の場合、差異は副製品製造全体についてレポートされ、個々のジョブに対してレポートされますが、個々の副製品には配賦されません。副製品ジョブの差異は、リード副製品によって使用される製品コードに書込れます

材料費

作業 10:

この表では、材料費および間接材料費の詳細を表示します。

  資材   原価
(1) SY-10000   $202.40
2 NA-150000 副産物 $-2.00
3 CY-10000   $2.08
    合計 $202.48

この表では、原価配賦の詳細を表示します。

資材 説明
MA-10000 材料および材料間接費の合計は、品目部品表では作業 10 の場合、数量 1 で 102.24 ドルです。 [(101.24) * 1] / 202.28 = 50%
MA-20000 材料および材料間接費の合計は、品目部品表では作業 10 の場合、数量 1 で 101.24 ドルです。 [(101.24) * 1] / 202.28 = 50%

システムは、副製品品目の構成部品原価に基づいて、副製品毎に 50% となるように材料費配賦を計算し、同時に副製品製造の部品表を生成します。

この表では、変更された原価配賦の詳細を表示します。

資材 原価配賦率
MA-10000 60% の原価配賦 (202.48)*60 = $121.49
MA-20000 40% の原価配賦 (202.48) *40 = $80.80

システムは、 [副製品製造作業] フォームで定義された原価配賦率に基づいて、60% と 40% の原価配賦を計算します。

作業 20:

この作業には材料費がありません。

作業 30:

この表では、材料費および間接材料費の詳細を表示します。

資材 原価
PT-40000 $2.00
合計 $2.00

この表では、原価配賦の詳細を表示します。

資材 説明
MA-10000 材料および材料間接費の合計は、品目部品表では作業 30 の場合、数量 1 で 1 ドルです。 [(1.00) * 1] / 2.00 = 50%
MA-20000 材料および材料間接費の合計は、品目部品表では作業 30 の場合、数量 1 で 1 ドルです。 [(1.00) * 1] / 2.00 = 50%

システムは、副製品品目の構成部品原価に基づいて、副製品毎に 50% となるように材料費配賦を計算し、同時に副製品製造の部品表を生成します。

この表では、変更された原価配賦の詳細を表示します。

資材 原価配賦率
MA-10000 60% の原価配賦 (2.00) * .60 = $1.20
MA-20000 40% の原価配賦 (2.00) * .40 = $0.80

システムは、 [副製品製造作業] フォームで定義された原価配賦率に基づいて、60% と 40% の原価配賦を計算します。

労務費

作業 10:

この表では、労務費、作業間接費、および段取費の詳細を表示します。

副製品 段取費 作業費 作業間接費
MA-10000 $15 $0 $20
MA-20000 $0 $0 $0
両方の副製品の合計 $15 $0 $20

この表では、原価配賦の詳細を表示します。

副製品 原価配賦
MA-10000 100%
MA-20000 0%

作業 10 の場合、作業費はゼロであるため、システムは 100% の労務配賦をリード副製品である MA-10000 に割り当てます。この例では、この作業の作業費がゼロであるため、作業間接費は段取費に関連付けられます。段取費は、作業および作業間接費から個別に追跡されます。労務費配賦は、リード副製品について 100% であるため、段取費は、リード副製品である MA-10000 に配賦されます(この場合、副製品製造全体で段取費を配賦するときに、システムは労務費配賦率を使用します)。

作業 20:

この表では、労務費、作業間接費、および段取費の詳細を表示します。

副製品 段取費 作業費 作業間接費 副製品あたりの労務費合計
MA-10000 $0 $0.45 $0.60 $1.05
MA-20000 $0 $0.45 $0.60 $1.05
      両方の副製品の合計 $2.10

この表では、原価配賦の詳細を表示します。

資材 説明
MA-10000 材料および材料間接費の合計は、作業 20 の場合、数量 1 で 1.05 ドルです。 [(1.05) * 1] / 2.10 = 50%
MA-20000 材料および材料間接費の合計は、作業 20 の場合、数量 1 で 1.05 ドルです。 [(1.05) * 1] / 2.10 = 50%

システムは、それぞれの副製品品目の労務費に基づいて、副製品毎に 50% となるように労務費配賦を計算し、同時に副製品製造の部品表を生成します。作業 20 には段取費がありません。

作業 30:

この表では、労務費、作業間接費、および段取費の詳細を表示します。

副製品 段取費 作業費 作業間接費
MA-10000 $15 $0 $20
MA-20000 $0 $0 $0
両方の副製品の合計 $15 $0 $20

この表では、原価配賦データを表示します。

資材 原価配賦率
MA-10000 100%
MA-20000 0%

作業 30 の場合、作業費はゼロであるため、システムは 100% の労務配賦をリード副製品である MA-10000 に割り当てます。この例では、この作業の作業費がゼロであるため、作業間接費は段取費に関連付けられます。段取費は、作業および作業間接費から個別に追跡されます。労務費配賦は、リード副製品について 100% であるため、段取費は、リード副製品である MA-10000 に配賦されます(この場合、副製品製造全体で段取費を配賦するときに、システムは労務費配賦率を使用します)。

機械費

作業 10:

副製品 機械費
MA-10000 $1.00
MA-20000 $1.00
合計: $2.00

この表では、原価配賦の詳細を表示します。

資材 説明
MA-10000 材料および材料間接費の合計は、作業 10 の場合、数量 1 で 1 ドルです。 [(1.00) * 1] / 2.00 = 50%
MA-20000 材料および材料間接費の合計は、作業 10 の場合、数量 1 で 1 ドルです。 [(1.00) * 1] / 2.00 = 50%

システムでは、副製品品目の機械費に基づいて、副製品毎に 50% となるように機械費配賦を計算し、同時に副製品製造の部品表を生成します。

この表では、変更された原価配賦の詳細を表示します。

資材 原価配賦式
MA-10000 2.00 * .60 = $1.20
MA-20000 2.00 * .40 = $0.80

システムは、 [副製品製造作業] フォームで定義された原価配賦率に基づいて、60% と 40% の原価配賦を計算します。

作業 20:

この作業には機械費がありません。

作業 30:

副製品 機械費
MA-10000 $2.00
MA-20000 $2.00
合計 $4.00

この表では、原価配賦の詳細を表示します。

資材 説明
MA-10000 材料および材料間接費の合計は、作業 20 の場合、数量 1 で 2 ドルです。 [(2.00) * 1] / 4.00 = 50%
MA-20000 材料および材料間接費の合計は、作業 20 の場合、数量 1 で 2 ドルです。 [(2.00) * 1] / 4.00 = 50%

システムでは、副製品品目の機械費に基づいて、副製品毎に 50% となるように機械費配賦を計算し、同時に副製品製造の部品表を生成します。

この表では、変更された原価配賦の詳細を表示します。

資材
MA-10000 4.00 * .60 = $2.40
MA-20000 4.00 * .40 = $1.60

システムは、 [副製品製造作業] フォームで定義された原価配賦率に基づいて、60% と 40% の原価配賦を計算します。