例:平均原価設定

このトピックでは、平均原価の例をいくつか示します。

平均原価設定の計算例(購買品目)

品目 A は、以下の平均単価で、120 の手持在庫があります

(これは購買品目なので、単価詳細の資材部分だけが表示されます)。

区分 原価
材料費 $2.10
労務費  
固定間接原価  
変動間接費原価  
外注費  
平均単価 $2.10

以下の原価で、品目 A のうち 50 個が、購買オーダ受入機能を通じて在庫に受け入れられた場合

(これは購買品目なので、単価詳細の資材部分だけが表示されます)。

区分 原価
材料費 $2.65
労務費  
固定間接原価  
変動間接費原価  
外注費  
平均単価 $2.65

新しい平均原価は、 [品目原価] フォームの [単価] フィールドに以下のように表示されます。

区分 原価
材料費 $2.25
労務費  
固定間接原価  
変動間接費原価  
外注費  
単価 $2.25

平均原価設定の計算例(製造品目)

品目 A は、2.10 ドルの平均単価で、120 の手持在庫があります(下記参照)。

区分 原価
材料費 $1.00
労務費 $0.30
固定間接原価 $0.80
変動間接費原価  
外注費  
単価 $2.10

2.65 ドルの原価で、品目 A のうち 50 個が、購買オーダ受入機能を通じて在庫に受け入れられた場合

区分 原価
材料費 $1.65
労務費 $0.60
固定間接原価 $0.40
変動間接費原価  
外注費  
単価 $2.65

システムでは、以下のようにして、各原価詳細構成の新しい平均単価を計算します。

(OQOH * OAUC) + (QR * RC) / (OQOH + QR) = NAUC

意味は以下のとおりです。

  • NAUC = 新規平均単価
  • OQOH = 旧手持在庫数
  • OAUC = 旧平均単価
  • QR = 受入済数量
  • RC = 受入原価

それぞれの原価詳細構成の新しい平均単価はシステムによって計算され、これらの詳細の合計が、 [品目原価] フォームと [品目] フォームに表示される新しい平均単価になります。

これらの詳細は、材料費、労務費、固定間接費、変動間接費、および外注費です。[単価] フィールドは、これらの値の合計になります。単価は [品目] フォームにのみ表示されます。

この表ではさまざまな原価区分の計算および合計を表示します。

区分 計算 合計
材料費 (120*$1.00)+(50*$1.65)/(120 + 50) $1.19
労務費 (120*$.30)+(50*$.60)/(120 + 50) $0.39
固定間接原価 (120*$.80)+(50*$.40)/(120 + 50) $0.68
変動間接費原価 (20*$0.00)+(3*$0.00)/(20 + 3) $0.00
外注費 (20*$0.00)+(3*$0.00)/(20 + 3) $0.00
新規平均単価 $1.19 + $0.39 + $0.68 + 0.00 + 0.00 $2.26

在庫配賦仕訳帳

品目(購買または製造)が在庫に入れられると必ず、在庫配賦仕訳帳に新しいトランザクションが作成されます。

購買オーダまたはジョブ受入トランザクションで使用される原価は、前述の受入原価になります。

在庫調整で使用される原価は、トランザクションが入力された時点での、 [品目原価] フォームの単価になります。受注オーダ返品で使用される原価は、明細品目に対する全ての出荷の平均になります(前述の例では、受入購買オーダ機能が記帳されたときに、以下の新しい平均原価が、 [品目原価] フォームの [単価] フィールドに記録されました)。

この表では購買品目の原価の例を挙げています。

区分 原価
材料費 $2.25
労務費  
固定間接原価  
変動間接費原価  
外注費  
単価 $2.25

この表では製造品目の原価の例を挙げています。

区分 原価
材料費 $1.19
労務費 $0.39
固定間接原価 $0.68
変動間接費原価  
外注費  
単価 $2.65