FIFO 原価設定法について

FIFO(先入先出)は常に、品目を受け入れたときの最も古い(または最後の)原価で、在庫から品目を出庫する原価法です。FIFO オプションは、先入、先出の原価フロー法を使用します。システムでは、品目保管場所在庫勘定毎に、複数の単価と数量から成るスタックが維持されます(日時順)。

システムでは、品目毎に在庫への受入が管理され、品目が在庫から出庫されるときに、スタックでの数量が消費されます。この消費は、LIFO が使用されている場合には、最新の原価から最も古い原価の順に行われ、FIFO が使用されている場合には、最も古い原価から最新の原価の順に行われます。在庫に受け入れるたびに、品目保管場所在庫勘定毎に単価詳細と数量が入力されます(日時順)。

システムでは、以下のようにして、このスタックに対する加算と減算を行います。

  • 購買受入トランザクションまたはジョブ完了から、在庫へ数量を受け入れる場合、システムでは、新しい数量と原価を、スタックの一番下に追加します。システムでは、トランザクションの日付と時間の両方を記録します(タイブレーキング用)。
  • ジョブへ数量を出庫した場合、または顧客へ数量を出荷した場合、システムは最新の原価を使用して、出庫または出荷された品目の値だけ、スタックから差し引きます。

[品目] フォームの [単価] フィールドには、品目を出庫するときに使用する次の原価が表示されます。FIFO を使用する場合、新しい入庫を処理するたびに、システムは最も古い受入原価を、[品目] フォームの [単価] フィールドに記録します。