標準原価設定

システムの 標準 原価設定を実装するには、以下の手順を行います。

  1. [在庫パラメタ] フォームを開きます。
  2. [原価区分] チェックボックスで、[標準] をオンにします。

    これを選択すると、総勘定元帳に転記された全ての在庫レポートおよびトランザクションは、品目の 標準 原価として使用されることを示します。

    このフィールドは、 [品目] フォームで保守され、新しい品目を追加すると、[原価区分] フィールドには [在庫パラメタ] フォームの [原価区分] フィールドをデフォルトに使用します。

  3. [品目] フォームで、全品目の [一般] タブに、[原価法] を選択します。

    標準原価計算の場合、品目を発行するジョブにどの材料原価を転記するか決める場合のみ、システムは [品目] フォームの [原価法] フィールドを使用します。

  4. [工程管理パラメタ] フォームを開きます。
  5. [ジョブ] タブの 差異の計算 グループボックスで、[標準] を選択します。
  6. 各品目について標準原価を決定します。

    [標準単価] フォールドは更新できないため、標準原価は別の方法で確立する必要があります。

    • 購買部品の場合は、以下のようにします。 [品目原価] フォームの [原価保守] タブ、購買済最新単価 グループボックスで [資源] フィールドに標準原価を入力します。

      [原価積上(最新単価->標準原価)レポート] ユーティリティで、このフォームの保存時に、最新購買原価が標準原価に積上げられます。

    • 製造部品の場合は、以下のようにします。 [品目原価] フォームの [原価保守] タブ、製造済最新単価 グループボックスで [資源原価] フィールドに標準原価を入力します。

      [原価積上(最新単価->標準原価)レポート] ユーティリティで、このフォームの保存時に、最新購買原価が標準原価に積上げられます。

  7. 製造済品目の標準となる全ての作業手順と部品表を作成後、[最新部品表原価積上] ユーティリティを実行して、製造済品目の最新原価を [製造済最新原価] フィールドに転記します。その後で、[原価積上(最新単価->標準原価)レポート] ユーティリティを使用して、このフィールドを [標準単価] に積上げます。また、このユーティリティを実行すると、最新作業手順と資材が、標準の作業手順と資材にコピーされます。
  8. [製品コード]、[パラメタデフォルト]、[部門]、および [配賦勘定] のファイルに、必要な総勘定元帳の勘定科目を入力します。これらの勘定科目は、一般在庫配賦仕訳帳へ在庫トランザクションを記帳する場合に使用されます。

    原価する目的でさまざまなコードとパラメタに入力する勘定科目は、以下のとおりです。

    • [製品コード] フォーム、[仕掛] タブ
      • 仕掛材料費
      • 仕掛労務費
      • 仕掛固定間接費
      • 仕掛変動間接費
      • 仕掛外注費
    • 標準部品表の原価
      • 効率係数 = ワークセンタ効率/100
      • 段取原価/ユニット = (段取時間合計 x 作業段取賃率/ロットサイズ) / 効率係数
      • 作業原価/ユニット = (実行時間/ユニット x 作業率) / 効率係数
      • 材料費 = 数量/親 x 標準部品表単価 / (1.00 - 不良品 %)
      • 固定または変動間接労務費 = 作業 [固定、変動] 間接費率 x [(段取時間合計/ロットサイズ) + 作業時間/個] / 効率係数
      • 固定または変動間接材料費 = 材料 [固定、変動] 間接費率 x [(数量/親 x 標準部品表単価)] / 1.00 - 不良品 %
      • 固定または変動間接機械費 = 作業 [固定、変動] 間接費率 [作業時間/個] / 効率
      • 固定間接費 = 固定間接労務費 + 固定間接材料費 + 固定間接機械費
      • 変動間接費 = 変動間接労務費 + 変動間接材料費 + 変動間接機械費
    • [製品コード] フォーム、[変動間接費]タブ:以下のそれぞれの場合に、1 つの勘定科目のみが必要になります。
      • 固定間接材料費適用
      • 変動間接材料費適用
      • 固定間接労務費
      • 変動間接労務費
      • 固定間接材料費
      • 変動間接材料費
      • 固定間接機械費
      • 変動間接機械費
      注:  [固定間接材料費適用] と [変動間接材料費適用] の勘定科目は、間接費がジョブ資材出庫に基づいている場合にのみ必要になります。
    • [製品コード] フォーム、[] タブ[原価予算]
    • [製品コード] フォーム、[差異] タブ
      • 購買原価
      • 材料費
      • 作業賃率
      • 作業費
      • 作業
    • [部門] フォーム
      • 固定間接費適用勘定
      • 変動間接費適用勘定
      • 直接労務適用勘定
    • [ワークセンタ] フォーム、[原価設定] タブ:
      • 固定間接機械費適用勘定
      • 変動間接機械費適用勘定
    • [配賦勘定] フォーム、[売上/商品販売原価] タブ
      • COGS 資材
      • COGS 労務
      • COGS 固定間接費
      • COGS 変動間接費
      • COGS 外注費

これらのステップを終了すると、製造トランザクションの処理を開始できます。