免税輸入資材の使用

免税輸入資材のパラメタおよびコードを設定する必要があります。移動オーダまたは購買オーダを使用して免税輸入資材を移動できるようになります。

  1. システムパラメタの設定:
    1. [在庫パラメタ] フォームで [免税輸入資材の追跡] を選択します。システムは自動的に [ロット追跡] フィールドを選択し、 [品目] フォームの [ロット追跡] フィールドを設定します。これは品目追加時のデフォルトとして選択されます。ただし、免税資材を含む親品目は、最新部品表を使用し、ロット追跡する必要があります。
    2. [輸入文書の保持日数] の値を入力します。これは [免税輸入の削除] ユーティリティで使用されます。
    3. [製品コード] フォームの [免税日数] フィールドで、指定した生産コードに対して品目が免税とみなされるデフォルトの日数を指定します。この値は、[品目] フォームの [免税日数] フィールドのデフォルト値になります。
  2. 免税品目の指定:
    1. [品目] フォームで、品目を免税輸入資材として指定するには、[免税輸入資材] を選択します。
    2. [免税日数]フィールドで日数を指定するか、デフォルト値を使用します。免税輸入資材である品目は、FIFO または個別のどちらかの原価法を持っている必要があります。この免税輸入資材の [安全在庫率] を指定することもできます。
  3. 輸入文書の ID の定義:
    1. 必要に応じて [免税輸入] フォームを開き、輸入 ID レコードを作成します。輸入文書は、税管理者によって作成された公式文書であり、免税資材を輸入するために必要となります。
    2. このフォームでは、輸入元の国などの適切な追加詳細を入力して、[輸入書類 ID] を詳しく定義します。
    3. (オプション) [品目] ボタンをクリックして [免税輸入品目] フォームを開き、現在選択されている [輸入書類 ID] に関連する品目を見ることができます。
  4. 各顧客の輸出区分の定義:
    1. [顧客] フォームを開き、[コード] タブを選択します。
    2. [輸出区分] フィールドで、顧客の輸出区分を選択します。これは、免税である資材を顧客が受け入れられるかどうかを示します。ここで選択した区分は、この顧客に対して作成される任意のオーダのデフォルトになります。
  5. 完成品への輸出書類 ID の割当:
    1. [免税輸入] フォームを開きます。
    2. 出荷トランザクションで直接輸出向けの外国顧客および間接輸出向けのローカル顧客に出荷された免税輸入資材を含む完成品に [輸出書類 ID] を割り当てます。完成品は、[直接]または[間接]のどちらかの[エクスポート区分]を持った、受注オーダ、移動オーダ、またはプロジェクトに所属できます。
  6. 親品目のロット追跡の有効化:
    1. [免税輸入資材処理ユーティリティ] フォームを開きます。
    2. 品目と製品コード範囲を指定して、[処理] をクリックします。このユーティリティでは、最新部品表(BOM)を検索し、免税輸入資材を含む親品目を見つけます。免税輸入資材を含む親品目のロット追跡を有効にします。ユーティリティによる検索は資材品目レベルから開始され、親品目で終了します。
  7. 設定の完了後、免税輸入資材に以下のタスクのどちらかを実行できます。
    • サイト間の移動:
      1. [移動オーダ] フォームを開きます。
      2. 移動オーダヘッダーを作成し、適切な 輸出区分 を選択します。
      3. オーダに明細を追加する際、両サイトの [品目] フォームで選択した [免税輸入資材] の品目のみを選択します。
    • 購買オーダの作成:
      1. [購買オーダ] フォームを開きます。
      2. オーダを作成して、[免税資材を含む] を選択します。
      3. オーダに明細を追加する際、 [品目] フォームで選択した [免税輸入資材] の品目のみを選択します。
注:  特定の資材について失効した免税状況を削除するには、 [在庫移動] フォームを使用します。[免税状況の削除] を選択します。