マルチサイト品目部品表のコピー

[マルチサイト部品表ビルダ] を使用して、品目の部品表 (BOM) を、このサイトから選択した全てのサイトにコピーします。

必須事項:

  • レプリケーションルールは、マルチサイト部品表ビルダのレプリケーションカテゴリーを指定するソースサイトとターゲットサイト間に、存在している必要があります。

    この処理をトランザクションのレプリケーションにのみ使用することを推奨します。トランザクションレプリケーションの際に検証が失敗した場合、メッセージが表示されてプロセス全体がロールバックされます。マルチサイト部品表ビルダは非トランザクションレプリケーションとも動作しますが、非トランザクションレプリケーションの処理の途中で検証が失敗した場合、ターゲットサイトにエラー状態が残されることがあります。例えば、ターゲットサイトの最新部品表が削除されたとしても、新しい部品表の一部のみが作成されます。

  • 品目の部品表をコピーする予定のサイトに、品目が既に存在する必要があります。

    品目を他のサイトにコピーするには、「マスタサイトからのマルチサイト品目の保守」または「マルチサイト (グローバル) 品目の追加 (マスタサイトなし)」のトピックを参照してください。

このフォームの使用上のルールは以下の通りです。

  • 選択したサイトに品目の部品表がある場合は、既存の部品表を削除してからそのサイトに新しい部品表がコピーされます。
  • 標準の部品表はコピーできません。
  • ビルダは、一度に 1 層ずつコピーします。完全な多段階部品表を他のサイトで作成するには、ファントム品目 を別途にコピーすることに加えて、製造コンポーネント(部品表の個々のレベル)を別途にそれぞれコピーする必要があります。この情報を全て、部品表の品目をコピーするそれぞれのサイトにコピーします。
  • 部品表をコピーする品目がターゲットサイトで改訂追跡品目の場合、続いてメッセージが返され部品表はコピーされません。

部品表をコピーするには、次の手順に従います。

  1. コピーする品目を定義します。選択した品目の説明、区分、およびソース情報が表示されます。
  2. 選択した品目の最新部品表ツリーを検索し、ツリーを表示します。ます。部品表を検索するために、右クリックして品目と作業のツリーから、該当フォームを起動できます。しかし、ツリーは循環ではないため、ジョブを次のレベルにドリルダウンできません。

  3. 特定のフィールドがコピー中に検証され、部品表がコピーされる前にターゲットサイトに既に存在していることが確認されます。存在しない場合、メッセージが表示され、部品表のコピーは失敗となりロールバックされます。ターゲットサイトに存在し、部品表で定義した値に一致する以下のレコードを検証します。

    • 「最新作業」のコピー時:
      • 親品目
      • ワークセンタ
      • 設定マトリックス
      • ワークセンター段取時間ルール
      • スケジューラルール
      • バッチ定義
    • 最新資材のコピー時:
      • 親品目
      • コンポーネントの作業
      • 構成品目
      • この測定単位に対する測定単位変換
      • コンポーネント製造 ID
      • コンポーネント製造品目
      • コンポーネント特性
    • 資源グループがコピーされる際は、
      • 親品目
      • 資源グループ
    • 資材の参照先のコピー時:
      • 構成品目
      • コンポーネント作業番号
    • 製品コンフィグレーション特性のコピー時:
      • 構成品目
      • コンポーネント作業番号
  4. [非在庫品目の作成] を選択して、ターゲットサイトで部品表に含む任意の非在庫品目を作成します。(在庫品目は、コピーの実行前に、ターゲットサイトで既に定義されている必要があります。)

    詳細については、「非在庫品目について」および「非在庫品目の管理」のトピックを参照してください。

  5. グリッドでターゲットサイトを選択し、部品表をコピーします。一覧表示されているサイトを全て選択または削除するには、これらのボタンを使用します。
  6. [部品表のコピー] をクリックします。コピーが適切に行なわれた場合、確認メッセージボックスが表示されます。コピーがいずれのサイトでも失敗した場合、グリッド上のサイトの隣にエラーメッセージが表示され、コピーはそのサイトへロールバックされます。この処理は、次のサイトで続行されます。検証エラーが原因でサイトへのコピーに失敗した場合、ステップ 3 を参照してください。
    注:  ユーザは、コピーを実行する前に、値がソースサイトとターゲットサイトの両方で一致することを手動で検証する責任があります。たとえば、ソースサイトで品目 BS-100 がバイクの座席として定義され、ターゲットサイトではタイヤとして定義される場合、ビルダは、バイクの座席を構築する作業手順と資材を、ターゲットサイトのタイヤ品目へコピーしてしまいます。