アドバンスドプラント保守について

アドバンスドプラント保守 (APM) を使用して、内部サービスの保守処理を管理します。APM では保全やサービス修理のスケジュールと管理を行います。

APM には主に次の 3 つのエリアがあります。

  • インシデント
  • ユニット
  • サービスオーダとスケジューリング

 APM は、SyteLine アドオン製品であり、Service 管理ソリューションのサブセットです。Service とは異なり、APM には契約や請求の機能はありません。

インシデントについて(コールセンタ)

コールセンタを使用して、電話の録音、問題の記録、サービスエンジニアの派遣、問題の解決、情報検索が可能なデータベース(ナレッジベース)の構築を行い、問題の再発時に対処します。コールセンタは、サービスエンジニアを派遣して問題解決を図るサービス部門、および電話による問題解決を行うサービス部門の両方に対応します。

コールセンタの構造には次のようなエリアがあります。

  • インシデント: サービスサポート担当者によって作成されたインシデントには、お客様の会社がサポートする品目に対する顧客担当者とユニットの情報が記録されます。サポート担当者は理由コードによりインシデントを分類します。この時点における第 1 のサポートは、理由コードに添付されたインシデント処理を使用して問題を解決することです。
  • イベント: イベントは、インシデント使用期間中に発生する全てのトランザクションを記録します。たとえば、電話、E メール、サービスエンジニアの派遣、SRO の作成などを記録します。イベント所有者(問題を解決しようとしている人)がインシデントの解決で試す一連のイベント処理をタスクのチェックリストのように設定することができます。
  • サービス要求オーダ (SRO): これらのオーダはインシデントの解決に関連した原価を収集するために作成されます。また SRO は問題の解決に使用された品目を顧客に請求するためにも使用されます。

インシデントの詳細については、「コールセンタを使用したインシデントの追加と追跡」を参照してください。

ユニットについて (資産管理)

ユニットとは自社でサービスを行うシリアル追跡の品目です。ユニットは SyteLine の標準シリアルマスタに存在する場合もあれば、しない場合もあります。ユニットをシステムに追加する方法は次のように何種類かあります。

  • 完成品を在庫に受け入れるとき、ジョブの完了時にユニットを作成するためのユーティリティを実行します。これらのユーティリティをバックグラウンドキューで毎夜実行し、前日に作成された新しいユニットを抽出します。
  • [サービスパラメタ] フォームで [出荷時にユニット自動作成] を選択して、受注オーダでシリアル追跡品目が出荷されるたびに、ユニットを自動的に新規作成します。
  • [ユニット] フォームでユニットを直接手動で作成します。

サービスオーダとスケジューリングについて

資材費や労務費、あるいはその他計画外費用を必要とするワークでは、サービス要求オーダ(SRO)を作成します。SRO で費用を追跡し、保証対象外品目は顧客に請求します。SRO では多数の明細品目を設定できるため、1 つのオーダに異なる区分のサービスコールを含めることができます。たとえば大きな規模の品目のサービスでは、複数の作業(タスク)のある 1 明細品目が使用できます。小さな品目のサービスオーダでは、数個の作業をもった複数の明細品目を使用します。

サービスオーダの詳細については、「SRO によるサービス要求、トランザクション、請求の追跡」を参照してください。