サービス手数料の概要

サービス手数料を使用して、SyteLine にある受注オーダ用手数料システムを通し、サービスオーダおよびサービス契約の手数料を支払います。

販売担当者手数料設定

手数料率は、commtab テーブルを使用して決定されます。このテーブルには[販売担当者]、[製品コード]という 2 つの主要フィールドと、手数料率にデフォルト設定された金額フィールドのセットがあります。

サービスオーダ手数料

SRO、契約レコードに対し、支払を受ける販売担当者は 1 人のみです。

手数料計算

受注オーダで請求書を転記すると、システムによって co_sls_comm レコード全体がループされ、明細品目の合計金額(税抜)* 手数料売上率 * 手数料率の式に基づいて各レコードに commdue レコードが 1 つずつ作成されます。手数料率を空白にすると、システムは明細品目の製品コードと販売担当者の組合せを使って比率を求めます。組合せが見つからない場合には、その特定明細品目の手数料は含まれません。

サービス要求オーダまたは契約請求書が転記されると、システムは各明細を確認し、手数料が SRO 作業または契約ヘッダの製品コードに基づいて設定されているかどうかを判別します。そのように設定されている場合には、手数料金額 = 明細品目の合計価格(税抜) * 手数料率の式に基づいて手数料レコードが作成されます。追加料金および権利放棄費用は無視されます。明細品目の値のみが対象とされます。

手数料

受注オーダ commdue レコードが作成されると、 [受注オーダ登録パラメタ] フォームのフラグにより、請求書の作成時に支払われる手数料の金額が決まります。そのチェックボックスは、[支払時手数料]というラベルです。このチェックボックスを選択すると、commdue の金額は請求時に 0 に設定され、支払を受理するまで更新されません。フラグを無効にすると、手数料の金額が即時に更新されます。

サービスオーダ手数料は機能が受注オーダと似ていますが、手数料が支払われるタイミングの決定に、システムが [受注オーダ登録パラメタ] フォームを使用する代わりに、 [サービスパラメタ] フォームに追加された新しいパラメタを使用する点が異なります。SRO の場合、このチェックボックスは、[サービスオーダ]タブの [SRO 手数料支払]というラベルです。契約の場合、このチェックボックスは、[契約パラメタ]タブの[契約手数料支払]というラベルのフラグです。SRO および契約請求書は共に、標準の SyteLine 売掛テーブルを介して流れるため、支払時手数料の論理が継続してあてはまります。したがって、[SRO 手数料支払]フラグおよび[契約手数料支払]フラグを[支払]に設定する場合、すなわち、実際に請求書支払の受領時に手数料が支払われるようにする場合には、受注オーダ登録パラメタの[支払時手数料]フラグも有効化する必要があります。この方法により、受注オーダ、サービス要求オーダ、およびサービス契約に対して支払が処理される際、全ての販売担当者に対して手数料が支払われます。

手数料払戻

受注オーダでもサービスオーダでも販売担当者への支払は手動で直接行う処理です。外部の販売担当者の給与システムや買掛システムに直接的な関連はありません。