非在庫部品について

サービス業界ではコンポーネントの取り付けや修理で必要となる部品は、常に在庫に備えてあるとは限りません。そのような場合、購買オーダが作成されて、サービス要求にリンクされます。サービスワークが部品の受入に依存する場合は、資源による停止時間を削減するため、他のタスクに資源を回すことも多々起こります。この拡張機能があればサービス部門は部品がいつ購買によって入庫したかの把握が可能になります。そうなればサービススケジュールの管理者は、タスクを再び有効にして資源を発送することができます。

処理フロー

資材トランザクションの資材所要量に見合う購買オーダが作成されます。[作業状況]、[優先度]、[スケジュール予定]チェックボックスのコンフィグレーションが作成でき、インシデントや SRO が部品待ちであることを示します。[優先度コード]や[作業状況]で色分け表示したスケジュールボードのコンフィグレーションも可能です。この値が部品待ち処理で変わるとき、スケジュールボード上のタスクの色も変わります。

注:  部品完了機能を使用しない場合は、[サービスオプション]フォームで[部品完了モード]を [手動] に設定します。

サービスパラメタ

部品待ち処理、部品受入処理は [サービスパラメタ] フォームから設定できます。

計画資材トランザクションから PO が作成されたとき、部品待ち処理にトリガされます。[作業状況変更先]フィールドに値が挿入されると、[SRO 作業状況]が変更されます。[優先度コード変更先]フィールドも同様になります。スケジュールボード上の SRO がスケジューラから見えないように、[スケジュール予定]チェックボックスを自動的にクリアする設定も可能です。

計画資材トランザクションとリンクした PO が受け取られると、部品受入実行がトリガされます。[作業状況]、[優先度コード]、[スケジュール予定]データの変更オプションに加え、簡単な E-mail 通知によるソリューションも提供されています。本文のテキストでダイナミックなデータが表せるよう、E-mail 置換のスタティックな一覧にサポートがあります。

部品待ちチェックボックス

[サービスオーダ] フォーム、 [サービスオーダ明細] フォーム、 [サービスオーダ作業] フォーム、 [インシデント] フォームの全てに[部品待ち]フィールドの機能があります。このフィールドを使って、下位の構造に受入の無い PO とリンクした計画資材トランザクションが 1 つでも存在するかどうかを示します。

たとえば SRO 番号 S000000001、明細 2、作業工程 30 に対する受入無しの PO とリンクした計画資材トランザクションがあるとします。他に部品を待つ計画資材トランザクションは無いとして、部品待ちチェックボックスの設定は以下のようになります。

SRO S000000001 レベル
SRO ヘッダ
SRO 明細 1
SRO 明細 2
SRO 明細 2、作業 10
SRO 明細 2、作業 20
SRO のインシデント

スケジューリング

ユーザは部品待ち処理が[スケジュール予定]チェックボックスに影響するよう設定することができます。インシデントと SRO が作成され、スケジュール予定とされると、システムは[スケジュール予定]チェックボックスを自動的にクリアし、タスクがスケジュールボードに表示されないようにします。この機能を行使することで、未だスケジュール作成に至らないタスクをスケジューラが考慮に入れることを防ぎます。

スケジュール済みのタスクにはシステムが赤い手のアイコンを表示し、部品が注文中であることを差立担当に視覚から訴えます。

部品受入 E-mail 通知置換一覧

システムが E-mail 通知の配送でダイナミックなサービスデータを表示するためには、ユーザが E-mail 本文をプログラムによる置換を使って構築しておく必要があります。必ず #Alias.ColumnName# 形式を使用してください。サポートのあるテーブルとその別名の一覧は次のとおりです。

テーブル 別名
SRO (fs_sro) (fs_sro)
インシデント (fs_incident) fs_incident
SRO 主要取引先/インシデント主担当 (fs_partner) 主担当

#fs_incident.inc_num#

#owner.name#

#fs_sro.description#