検査について

技術者がサービスオーダか契約保守の一環としてサービス検査を行う場合は、検査の補助となる一連のステップを構築できます。同種の設備の検査には、再利用が可能な共通ステップがよくあります。

次のフォームを使って検査の構造を設定します。

  • [検査区分] : 検査ステップを分類し、複数の検査を 1 つの品目に関連付けます。
  • [検査測定区分] : 検査タスクの測定読取の区分を定義: 個別一覧、数値、自由形式
  • [検査セクションコード] : 検査タスクの定義とグループ化を行って読みやすくします。
  • [検査タスク] : 検査タスクを定義します。これはテストと期待値結果の再利用可能な定義です。

[検査設定] フォームでは、検査区分を特定の品目にリンクできます。 [検査設定コピー] フォームを使用し、検査ステップの既存のセットをコピーして、同種の検査で再利用します。

サービスオーダが作成されて、SRO 明細で品目またはユニットに検査区分が指定されると、技術者がサービスオーダの一環として品目やユニットの検査を行います。検査区分と品目の組合せに対する検査結果が明細にコピーされます。各検査タスクの測定値は、サービスモバイルソリューション、あるいはバックオフィスの [サービスオーダ明細検査] フォームを用いたモバイルデバイスから入力できます。

全ての検査タスクを終えた後は SRO 明細の[最終検査]をクリックし、全タスクが完了したことを確認します。全て完了している場合は、現在の日付が SRO 明細に検査終了日として指定されます。検査レコードはロックされ、データ変更ができなくなります。SRO 品目と検査区分に対し、各検査タスクを一覧する [サービスオーダ検査レポート] が作成できます。そこではタスクの達成度レベルに応じてデータが色分されています。

  • 青: 未完了
  • オレンジ: 調整済失敗
  • 赤: 失敗
  • 黒: 完了 - 失敗、調整なし

検査区分

検査を分類するには、 [検査区分] フォームを使用します。検査区分を使用して、年次、月次などの検査の頻度を指定します。さらに検査区分で、電気、機械、予防保全、法令遵守など、実行する作業の区別を説明することも可能です。

検査測定区分

[検査測定区分] フォームで、検査タスクで収集可能な読取値の区分を定義します。

[応答区分]は、技術者が試験を行う測定可能な情報を示します。有効な[応答区分]は、[数値]または[自由形式]、[個別一覧]です。測定区分が[数値]または[自由形式]の場合、指定の応答値は [検査タスク] フォームで設定されます。

測定で特定の応答一覧が必要な場合は、有効な応答オプションの一覧をグリッド内に追加します。たとえばタイヤの空気圧について、 >50、50-65、 > 65 の応答オプションを設定するとします。1 応答、複数の応答、応答なしのどれでもテストの失敗を表すためにマークできます。技術者が失敗の応答を選択すると、タスクも失敗としてマークされます。

検査セクションコード

[検査セクションコード] フォームで、レポート出力や検索プレビュー用に検査タスクをグループ化します。

セクションコードは、 [検査設定] フォームの検査に関連付けられています。

[検査設定プレビュー] フォームのセクションコードと調査タスクをプレビューできます。

検査タスク

[検査タスク] フォームで、検査タスクを定義します。タスクは、テストと期待値結果の再利用可能な定義です。タスクは検査にとって必要なものです。

このフォームで定義されるタスクは、検査の設定時に選択されるもので、特定の品目、検査区分、セクションコードに対する各検査ステップの説明です。

検査タスクは、合格/失敗など、一般的なものにできます。また、オイルレベルのチェックやメータの読取りなど、実施する検査に特定なものにすることも可能です。さらに、環境、OSHA、サーベンスオクスリー法など特定の規制用にもできます。

サービスオーダ明細検査

[サービスオーダ明細検査] は、検査区分が割り当てられている SRO 明細を一覧表示します。サービスオーダ明細検査と関連付けのある検査タスクが表示されます。このフォームを使って検査タスク用測定値の指定や変更を行います。フォームの上部や下部を見るときは分割バーを利用します。

ここでの指定値が、タスクの設定で指定した値によれば容認できないとき、タスクは不合格とみなされます。例えば一覧から測定値を選択したとき、そのオプションに [検査測定区分] フォームで [失敗] チェックボックスの選択があれば、タスクは検査不合格とみなされます。 [検査測定区分] フォームで定義した読取値の高低の外側の数値結果を指定した場合も、タスクは失敗とマークされます。

このフォームを [サービスオーダ明細] フォームから起動すると、SRO 明細のグリッドには選択した SRO と明細でフィルタされます。

不合格となった検査タスクには、[調整済値]フィールドを使った修復測定を活用することができます。システムは元の[測定値]と[調整済値]の両方を保存します。最初に不合格となり調整で不合格でない測定となったタスクは、 [サービスオーダ検査レポート] で今後の注意が必要であることを示す警告状況のフラグが付きます。

オーディットの目的で、[測定値]を指定したユーザ関連の取引先と変更のあった日付が検査タスクの結果に含まれます。 [サービスオーダ] フォームで検査全体が最終とマークされると、検査タスクに完了日が割り当てられます。

技術者は自分の仕事に検査が適用する場合、[検査選択]チェックボックスを選択する必要があります。SRO を最終とするとき、検査選択とマークされながら測定値を持たないタスクがあれば警告が表示されます。[検査選択]チェックボックスをクリアすれば検査を終了することができます。

全ての検査を必須とするときは[全検査選択]をクリックします。どの検査も必須としないときは[全検査クリア]をクリックします。