複数サイトが同じ VAT ID (VRN) を持っている場合の MTD の設定

会社の所有する複数のサイトが、異なる場所で稼働し、別々のビジネストランザクションを実行していながら、同じ VAT 番号 (税パラメタフォームの ID) で登録されている場合、英国の「税のデジタル化」 (MTD) 要件の一部として、これらのサイトからの VAT 申告情報を 1 つのサイトに統合できます。すると、その VRN グループの VAT 情報を保守して提出できるのはそのサイトだけとなります。

VAT 申告提出サイトとして選択するサイトは、会計グループではなくサイトである必要があります。マルチサイトシステムを設定して、そこでデータをレプリケートする必要があります。詳細については「Multi-site Planning Guide (マルチサイト計画ガイド)」と「Multi-site Implementation Guide (マルチサイト実装ガイド)」を参照してください。

同じ VAT 登録番号を使用するサイトのみデータを集約できます。

  1. 集約サイトとして使用するサイトを決定します。ここで MTD 情報を管理します。
  2. 連結サイトの [税パラメタ] フォームの [MTD] タブで、 [返品送信サイト] フィールドでサイトの名前を指定します。
    このフォームの [MTD] タブは、このサイトで MTD が有効になっている場合にのみ使用できます。
  3. 同じ VAT 登録番号を持つ他のサイトの [税パラメタ] フォームにある [申告提出サイト] フィールドで、集約サイトの名前を指定します。
    注: このフォームへの変更を保存するとすぐに、現在のサイトの MTD フォームは無効になります。ユーザが MTD タスクを実行できるのは集約サイトだけです。
  4. 集約サイトおよび同じ VAT 登録番号を共有する他のサイトの間で [MTD] カテゴリをレプリケートするルールを、 [レプリケーションルール] フォームで作成します。このルールは、データを双方向でレプリケートできるものにします。
  5. 影響を受ける各サイトで同じレプリケーションルールを作成します。
  6. 集約サイトで MTD フォームを開き、同じ VAT 登録番号を共有する全サイトの VAT 履行義務と履行負債を取得して処理する適切なタスクを実行します。
    [MTD トランザクション] フォームでは、サイトカラムを使用して特定のサイトのトランザクションを絞り込めます。