総勘定元帳の年度末締め処理

年度末締め機能は、企業の会計年度末に実行しますが、定義された会計期間にはこだわらずに会計開始日と終了日を指定することによって、任意に実行できます。会計年度および後続の期間は [会計期間] フォームで定義および完了します。

この機能を実行する前に、会計年度における未処理のトランザクションが全て入力され、元帳に転記されていることを確認してください。この機能により、全ての売上および費用の勘定残高をゼロに設定する仕訳帳トランザクションが生成されます。元帳に転記されていない仕訳帳トランザクションがある場合、生成されたトランザクションでは、実際には全ての売上および費用の勘定残高がゼロに設定されていない可能性があります。

元帳をオープンできるのは、一度に 1 人のユーザのみです。したがって、財務レポートあるいは年度末締め処理を実行しているユーザがいる場合には、当初の処理が完了するまで、この機能を実行できません。

注意: 
この手順では、指定した日付範囲の全ての売上勘定と費用勘定を締めるための借方と貸方のエントリを作成します。これらのエントリは、一般仕訳帳に配置されます。その後、一般仕訳帳を総勘定元帳へ転記する必要があります。
注: 
  • この処理は、必ず会計年度への全てのエントリが転記された後に実行する必要があります。
  • 完了する仕訳帳は、書き込み可能な仕訳帳でなければなりません。

総勘定元帳の年度を完了するには、以下の手順に従います。

  1. [会計年度末仕訳記帳] フォームで、完了する一般仕訳帳を選択します。
  2. [損益サマリ勘定]フィールドで、年度末締めトランザクションの処理時に「留保稼得」の勘定科目を選択します。勘定科目の区分は、[勘定科目] で [自己資本] として設定する必要があります。
  3. (オプション) [会計年度開始日] および [会計年度終了日] を変更します。
  4. 年度末トランザクションを生成する前に仕訳帳の全ての仕訳記帳を削除するには、[現行仕訳記帳の削除] チェックボックスをオンにします。

    これは、一般仕訳帳の既存の記帳のみを参照します。[一般仕訳帳] の記帳でシステムにより生成された参照は変更しないでください。このチェックボックスがオンになっている場合、テキストが関連付けられている全ての仕訳帳トランザクションは、トランザクション生成時に、完了トランザクションの作成前に削除されます。

  5. 売上および費用勘定のユニットコード残高をクリアするには、[ユニットコード詳細] チェックボックスをオンにします。

    このチェックボックスをオフにすると、ユニットコードの残高はそのまま転送されます。

  6. [処理] をクリックします。
注: 会計年度は、何回でも完了することができます。会計年度を閉じていて、その年度のトランザクションを入力する必要がある場合、トランザクションを転記してから、年度末締めを再び実行できます。

たとえば、ある企業で以下の勘定科目を使用した会計年度 1 月 1 日から 12月31 日の財務処理が、以下のエントリであるとします。

勘定科目 説明
10000 資産
20000 負債
30000 自己資本
40000 売上
50000 費用

終了残高の例 (12 月 31 日)

勘定科目 残高
10000 100,000.00
20000 (64,500.00)
30000 (20,000.00)
40000 (23,500.00)
50000 8,000.00

年度末エントリの例

勘定科目 残高
30000 15,500.00
40000 23,500.00
50000 (8,000.00)

年度末残高後の終了残高の例 (12 月 31 日)

勘定科目 残高
10000 100,000.00
20000 (64,500.00)
30000 (35,500.00)
40000 00
50000 00

資産勘定であるため、[現金の売掛] にエントリーは作成されていません。売上および費用勘定のみが完了します。