総勘定元帳概要

総勘定元帳は、企業内の財政支出を追跡し、財務諸表を生成して、管理者、監査担当者および投資家に報告します。[総勘定元帳] は、[勘定科目] および配賦仕訳帳を介してシステムの他の部分と関連付けられます。

ヨーロッパでは、個別の [分析勘定] システムを追加して、売上および費用勘定を追跡する国もあります。

[勘定科目] フォームは、システムで使用される勘定番号を定義して、原価を記録、追跡、および報告します。総勘定元帳の勘定科目は、請求額の支払、支払の受入、給与小切手の削減、購入先からの供給品の購買および受入、レンタル料の支払、資材およびジョブトランザクションなど、ビジネス処理により支払または取得される自国通貨を追跡します。

日常の運営で収集される財務情報は、配賦仕訳帳に頻繁に転記されます。トランザクションは、一度正確さが確認されれば一定の間隔で総勘定元帳に転記されます。配賦仕訳帳は以下で構成されています。

  • 売掛
  • 買掛
  • 固定資産
  • 在庫
  • マルチサイト
  • 給与
  • 購買
  • 受注登録
  • 工程管理
  • ワークセンタ
  • 通貨銀行仕訳帳
  • プロジェクト管理

配賦仕訳帳以外に、年度末処理時に在庫整理およびサマリ記帳を記録するときに使用できる一般仕訳帳があります。

また、こユーザ定義仕訳帳、つまりユーザのビジネスに固有なエントリを格納、取得および追跡するカスタム仕訳帳も作成できます。たとえば、発生主義、エントリの逆仕訳、エントリの調整、会社間消去、銀行移動、請求および貸方などです。

[勘定科目] の各勘定科目に対して、4 つのユニットコードを有効化して、キー管理データを収集できます。ユニットコードを定義して、販売領域、個別の営業担当者、製品または製品ファミリ、製造場所、ワークセンタ、原価センタおよび部門など、企業に重要な原価を追跡できます。詳細は 「ユニットコードレポートについて」 を参照してください。

総勘定元帳には以下のような利点があります。

  • 詳細な財務諸表/レポートを提供する
  • 仕訳帳および元帳トランザクションの詳細を全て保持する
  • 勘定科目情報を詳しく説明または要約する
  • 銀行勘定調整機能を提供する
  • 総勘定元帳への転記前に編集リストフォームで全ての仕訳帳トランザクションを保持する
  • 現在の年度と過去または将来の年度の予算および計画の比較を報告できる
  • 財務連結など、マルチサイト財務報告を完全にサポートする
  • 割当ルールに基づいて、複数の勘定科目に費用を配賦する。たとえば、部屋を共有する部門で毎月のオフィスの賃貸料の支払を分割できます。詳細については、「勘定配賦の設定」を参照してください。
  • 定型仕訳帳を使用して、定型エントリーのソートおよび転記の処理を自動化する。各定型費用にエントリを一度作成するだけで、毎期間、トランザクションが自動的に総勘定元帳に入力されます。
  • 月末完了処理の時期および方法を決めることができる柔軟性を有する。また、現在月が完全に完了していなくても、翌月のビジネストランザクションを入力できます。
  • 会計年度末の処理時に留保稼得を計算する
  • 財務諸表の統計勘定科目を提供し、重要な非財務データと関連する財務データを比較して、生産性を測定したり、原価を管理できる
  • 財務諸表機能を提供する。この機能では、監査担当者、投資家および管理者の要件を満たすように総勘定元帳の財務情報を様々な形式で提供します。

総勘定元帳フォーム

[総勘定元帳] フォームでは、勘定科目毎に 4 種類の自国通貨残高が表示されます。

  • 期間開始日前日の残高(借方または貸方のカラムに表示)
  • 借方の期間累計(期間終了日まで)
  • 貸方の期間累計(期間終了日まで)
  • 1 ~ 3 の合計: この金額は対象となる勘定の期間終了日の残高です(借方または貸方のカラムに表示)。

[全トランザクションの表示] チェックボックスをオンにした場合、借方または貸方金額と、その後にトランザクション説明全体が表示されます。

注: 金額の計算時、このレポートはシステム内の最も古いトランザクションから開始されます。したがって、以前に完了した (または決して完了しない) トランザクションを 1 年間入力していた場合、以前の会計年度が既に完了していても、このレポートには費用勘定および売上勘定の開始残高が表示されることがあります。この問題を修正するには、今年度以前の全ての会計年度に対して年度末締めを実行します。