付加価値税情報の計算

VAT 情報がシステムで設定されると、サービス請求書の支払時、および購入物の請求書の請求時に VAT が認識されます。購買オーダ支払調書については、支払に支払調書が提出されたときに VAT が認識されます。手動仕訳記帳の VAT も認識されます。

支払済 VAT 金額が、割り当てられた税コードで指定されたレートで、該当する買掛税勘定または売掛税勘定に入力されます。支払または振込による銀行勘定調整時に、システムは銀行勘定調整後に移動する VAT 金額を判定します。VAT 金額は、VAT 売掛受入勘定または VAT 買掛支払勘定に移動されます。VAT は、この勘定科目から税管理者に支払われます。

段取

VAT レポートの税情報の設定」を参照してください。

VAT の処理

売掛に対しては、 [銀行勘定調整] フォームで振込を決済した後、システムは以下のことを実行します。

  • 移動する VAT 金額を計算します。
  • 売掛税科目に計算した VAT 金額を借方記帳し、VAT 売掛受入勘定に貸方記帳して、仕訳記帳を作成します。
  • VAT 金額を売掛税勘定から VAT 売掛受入勘定に移動します。

買掛に対しては、 [銀行勘定調整] フォームで支払を決済した後、システムは以下のことを実行します。

  • 移動する VAT 金額を計算します。
  • 買掛税科目に VAT 金額を貸方記帳し、VAT 買掛支払勘定に借方記帳して、仕訳記帳を作成します。
  • VAT 金額を買掛税勘定から VAT 買掛支払勘定に移動します。

システムは、銀行勘定調整中に、買掛支払を自動的に更新します。ただし、銀行勘定調整中に、売掛預金は自動的に更新されません。顧客売掛預金は、 [銀行勘定調整] フォームで手動で入力する必要があります。

税管理者へのレポートに向けた VAT 情報の整理

EU 付加価値税レポート情報は以下のフォームで生成されます。

  • [付加価値税レポート] 。EU 付加価値税返品文書に含めなければならない金額、カテゴリ、および付加価値税額情報のソートおよび表示に使用します。
  • [EU 付加価値税レポート] [付加価値税レポート] の代替になります。
  • [EU 販売一覧レポート] 。EC 販売一覧レポートとも呼ばれます。
  • [EU 補足統計申告書(SSD)レポート] 。INTRASTAT レポートとも呼ばれます。

これらのレポートには、EU 内での取引のみが記録されます。

顧客/購入先 VAT 番号の確認

EU 諸国の顧客または購入先について、顧客または購入先 VAT 番号を [顧客] [顧客出荷先] 、または [購入先] フォームの [[税 ID ラベル 1]] フィールドに入力することができます。EU は、全ての VAT 番号が年次で確認されるように義務付けています。

[[税 ID ラベル 1]] フィールドの隣の確認ボタンをクリックして、指定した VAT 番号を VAT 情報交換システムに移して、その番号が各 EU メンバに有効なことを検証します。成功または失敗メッセージが返され、検証の有効期限が顧客テーブルに保存されます。検証してレコードを保存する時、同じ VAT 番号、EU コードおよび税コードの付いた全ての顧客集荷先レコードも新しい日付に更新されます。

ボタンの横のアイコンは VAT 番号が過去 1 年内に確認済みか(緑のチェックマーク)、確認が必要か(赤の X)を示しています。

このフォームで顧客の VAT 番号がオーダ納期または出荷日に有効になるか決定します。

  • [受注オーダ明細]
  • [一括受注オーダ発行]
  • [受注オーダ即時登録]
  • [EDI 受注オーダ明細]
  • [EDI 一括受注オーダ発行]
  • [受注オーダ出荷]
  • [出荷マスタ]

番号が出荷日/納期で有効でない場合は、警告メッセージが表示されます。しかし、依然としてオーダは出荷できます。

VAT トランザクションのパージ

必要に応じて預金に関連するトランザクションをパージするには、 [銀行勘定調整 - 圧縮] ユーティリティを実行します。