ユニットコードレポートについて

これらは、システム全体でユニットコードを報告する前提条件です。

勘定項目の構造

システムの勘定項目の構造を以下に示します。

  • 勘定科目 - メイン勘定科目
  • [ユニットコード 1] は、部門コードに関連するものとして事前定義されています。給与および工程管理では、時間を報告するときにこのフィールドが使用されます。[ユニットコード 1] が定義されている場合は、それが有効な部門番号に関連付けられている必要があります。 [部門] フォームでこの関連付けを行うには、必要な各部門に対して [ユニットコード 1] 値を入力します。
  • [ユニットコード 2] は製品コードを表します。これが定義されている場合は、有効な製品コードに関連付けられている必要があります。在庫関連のトランザクションを作成すると、トランザクションはその品目の [製品コード] の [ユニットコード 2] に表示されている値で自動的に更新されます。
  • [ユニットコード 3] と [ユニットコード 4] はユーザが定義します。これらは該当する [ユニットコード] フォームに定義されている有効なユニットコードを含むことができます。たとえば、これはワークセンタに使用できます。また、[ユニットコード 1] で部門として定義されているものとは別にグループ分けされているコストセンタに使用することもできます。さらに、これらは異なる通貨コード、購入先統計、または顧客統計を報告するために使用できます。

勘定科目は、勘定科目テンプレートの一部ですが、ユニットコードはその一部ではありません。任意のユニットコードは、メイン勘定科目に関連付けることができます。ただし、勘定科目の設定で、その勘定科目一覧レコードからユニットコードへのアクセスが許可されている場合に限ります。

複数の報告単位に同じユニットコードを使用することもできますが、これらのコードは同じ意味を持つとは限りません。たとえば、[ABCD] という値のユニットコードを[ユニットコード 3] と[ユニットコード 4] の両方に設定できます。これは、各ユニットコードが個別のテーブルであるためです。

勘定科目

[勘定科目] では、以下の属性を使用して各ユニットコードを設定できます。

  • [利用不可][報告単位] フィールドは、アプリケーション内のこの勘定科目に対しては利用できません。このオプションが選択されている場合、ユニットコードは転記されません。[勘定科目]フォームの対応する [ユニットコード] タブは利用不可です。
  • [利用可能]:[報告単位] フィールドは、このオプションが選択されている場合、アプリケーション全体でこの勘定科目に利用可能です。関連する勘定科目にユニットコードを指定できますが、必須ではありません。
  • [必須]:[報告単位] フィールドは、システム内の全ての場所でこの勘定科目に対して必ず入力する必要があります。このオプションが選択されている場合は、関連付けられている勘定科目に対してユニットコードを入力する必要があります。必須のユニットコードを空白のままにすると、エラーが発生します。ユニットコードが入力されていない場合、転記は失敗します。

デフォルトの勘定科目を提供するシステム領域では、報告単位のエントリをデフォルトとして使用することもできます。デフォルト勘定科目を上書きできる場所では、報告単位の上書きも可能です。

在庫トランザクション

在庫配賦勘定に関連するトランザクションについては、品目保管場所 からユニットコードが引き出されます。

作業実績

仕掛トランザクションは、製品コード - 仕掛 タブから [勘定科目]、[ユニットコード 1]、[ユニットコード 3]、および[ユニットコード 4] を引き出します。[ユニットコード 2] は、[製品コード - 一般] タブから使用されます。

たとえば、品目 A に対してジョブが作成され、品目 B は、そのジョブに出庫される資材だとします。また、[ユニットコード] 1、3、および 4 が、[製品コード - 仕掛] タブで定義されているとします。この場合、ジョブ資材出庫では、以下の勘定科目およびユニットコードが使用されます。

  勘定 UC 1 UC 2 UC 3 UC 4
(借方) ジョブヘッダー仕掛勘定科目(原価詳細)          
仕掛材料費 XXXX XXX XXX XXX XXX
仕掛労務費 XXXX XXX XXX XXX XXX
仕掛固定間接費 XXXX XXX XXX XXX XXX
仕掛変動間接費 XXXX XXX XXX XXX XXX
仕掛外注費 XXXX XXX XXX XXX XXX
貸方 品目保管場所元          
在庫材料 XXXX   XXX    
在庫労務 XXXX   XXX    
在庫固定間接費 XXXX   XXX    
在庫変動間接費 XXXX   XXX    
在庫外注サービス XXXX   XXX    

作業の転記

  勘定 UC1 UC2 UC3 UC4
(借方) ジョブヘッダー仕掛勘定科目(原価詳細)          
仕掛材料費 XXXX XXX XXX XXX XXX
仕掛労務費 XXXX XXX XXX XXX XXX
仕掛固定間接費 XXXX XXX XXX XXX XXX
仕掛変動間接費 XXXX XXX XXX XXX XXX
仕掛外注費 XXXX XXX XXX XXX XXX
(貸方) 作業のワークセンター(ワークセンター部門)部門レコード元          
直接労務費用 XXXX XXX XXX XXX XXX
固定間接労務費適用 XXXX XXX XXX XXX XXX
変動労務費適用 XXXX XXX XXX XXX XXX

標準原価では、差異トランザクションは、[製品コード - 一般] タブの [ユニットコード 2] を使用します。また、作業賃率差異勘定では、 [部門] フォームの[ユニットコード 1] を使用します。その他のユニットコードは、製品コード - 差異 タブから引き出されます。

受注オーダ出荷トランザクション

受注オーダユニットコードは、2 つある方法のいずれかで処理できます。 [顧客] フォームには、[最終顧客]区分フィールドがあります。[終顧客区分] 科目は、 [最終顧客区分] フォームで設定できます。このフォームで定義される勘定科目は、売上、販売値引、売掛、商品販売原価材料費、商品販売原価労務費、商品販売原価固定間接費、商品販売原価変動間接費、および商品販売原価外注費です。[終顧客区分] [顧客] フォームで定義されている場合、その区分はオーダに引き出され、[勘定科目]、[ユニットコード 1]、[ユニットコード 2]、[ユニットコード 3]、および[ユニットコード 4] のデフォルト値が、 [最終顧客区分] フォームから使用されます。[ユニットコード 2] が [最終顧客区分] フォームにない場合、[製品コード - 一般] タブから引き出されます。

[最終顧客区分] が使用されない場合、一覧に表示される売掛以外の全ての勘定科目に対して、[配賦勘定] フォームの [販売/COGS] タブから[勘定科目]、[ユニットコード 1]、[ユニットコード 2]、[ユニットコード 3]、および[ユニットコード 4] が引き出されます。[ユニットコード 2] が [配賦勘定] フォームの [売上/COGS] タブにない場合、製品コード - [一般] タブから引き出されます。[売掛] は、 [売掛パラメタ] フォームから引き出され、全ての [勘定科目] と全ての [ユニットコード] を使用します。

詳細については、 「ユニットコードの取得元」 を参照してください。