ディメンション分析属性について

元帳ディメンションオブジェクトのディメンション分析属性は、管理者が [仕訳記帳] [仕訳記帳のインポート] および [G/L 転記トランザクション] フォームでの使用に設定できる 15 の事前定義された属性です。SyteLine のユーザは、トランザクションを入力する際に、[分析属性] フィールドで値を指定できます。フィールドは管理者の設定により、必須の場合とそうでない場合があります。属性は、トランザクション勘定科目に基づく特定の仕訳帳トランザクションの値を保存します。値は転記済元帳トランザクションに送信され、文書やノートが保存される方法と同様に、元帳トランザクションとの関連付けで保存されます。

設定 

分析属性の設定方法は 2 つあります。 [元帳ディメンション分析属性] フォームを使用するクイック設定と、 [ディメンション属性] フォームと [元帳ディメンション] フォームを使用する一般設定です。クイック設定は、新規テーブルの作成、テーブル結合の作成、分析属性の IDO 情報の割当をする必要がない時に最適な方法です。一般設定では、より複雑な設定が可能です。

以下はクイック設定の一般的な手順です。

  • 管理者が財務部門から分析要件を収集します。
  • 要件に基づき、管理者は 15 以上の利用可能な分析属性を設定するために [元帳ディメンション分析属性] フォームを使用します。各分析属性には、管理者はプロパティの設定、属性値の指定、ハードコード値リストの作成、選択済元帳ディメンションへの属性の割当ができます。

    クイック設定 - ディメンション分析属性」を参照してください。

  • 管理者が元帳ディメンションを特定の勘定科目に割り当てるには、 [勘定科目] フォームを使用します。割当済ディメンションは、関連する仕訳帳/元帳トランザクションに、 [仕訳記帳] [仕訳記帳のインポート] [G/L 転記済トランザクション] フォームで使用するためのどの分析属性を表示するかを決定付けます。また、元帳トランザクションに関連するディメンション属性が何かを決定付けます。ディメンション属性とディメンション分析属性は両方とも、元帳ディメンションに割り当てられています。

    総勘定元帳勘定のディメンションおよび属性の指定」を参照してください。

以下は一般設定の一般的な手順です。

  • 管理者が財務部門から分析要件を収集します。
  • 新規テーブルを要件に合わせる必要がある場合、管理者は、 [ディメンションテーブル結合] フォームを使用して、オブジェクトの基準テーブルを定義し、該当するプライマリーテーブルおよび二次テーブルを基準テーブルにリンクします。
  • 管理者は [ディメンション属性] フォームを使用して、15 以上の分析属性を設定します。各分析属性には、管理者はプロパティの設定、属性値の指定または値式の設置、ならびにドメイン IDO 情報の追加またはハードコード値リストの作成ができます。

    詳細については、「一般設定 - ディメンション分析属性」 を参照してください。

  • 新規の元帳ディメンションが分析属性の割当前に必要な場合、管理者は、 [元帳ディメンション] フォームを使用して、新規作成できます。
  • 管理者は [元帳ディメンション] フォームを使用して、属性、分析属性を選択したディメンションに割り当てます。
  • 管理者が元帳ディメンションを特定の勘定科目に割り当てるには、 [勘定科目] フォームを使用します。

保守

以下は、ディメンション分析属性の使用と保守のための一般的な手順です。

  • すでに設定済の分析属性により、ユーザは仕分帳トランザクションに分析値を入力できます。
    • トランザクションがインポートされる場合、ユーザは XML ファイルまたは CSV ファイルを準備し、 [仕訳記帳のインポート] フォームを使用する必要があります。このフォームでは、ユーザは、各勘定科目に指定される元帳ディメンションにより定義されるように、15 のディメンション分析属性に値をインポートまたはコピー/貼り付けできます。値がロードされた後に修正が必要な場合、ユーザはこのフォームでも値を修正できます。

      要件については、「外部ソースからの仕訳記帳のインポート」を参照してください。

    • [仕訳記帳] フォームでは、ユーザはシステム仕訳帳内の仕訳帳トランザクション、一般仕訳帳、ユーザ定義仕訳帳の 1 つ以上の分析属性に一つ以上の分析属性値を指定できます。管理者の設定によっては、トランザクションが保存される前に、いくつかの分析属性は、「一般仕訳帳」とユーザ定義の仕訳帳で必須となる場合があります。
    注: システム仕訳帳の行は SyteLine のコア機能により生成されるので、システム仕訳帳の行が生成されているとき、ディメンション分析属性は入力されません。分析属性は同時に入力できません。
  • ユーザは元帳に仕訳帳トランザクションを転記します。仕訳帳が元帳に転記されると、ユーザが、[元帳を仕訳帳に転記]フォームで [仕訳帳を転記前に圧縮] を選択しない限り、全ての分析属性値が繰り越されます。この場合、関連するディメンション分析属性値を失います。
  • ユーザは [ 総勘定元帳属性更新 ] ユーティリティを使用して元帳属性値を更新します。仕訳帳が転記前に圧縮された場合、関連する元帳トランザクションの属性はこのユーティリティの実行により入力できません。

    元帳ディメンション属性値を更新」を参照してください。

  • [G/L 転記済トランザクション] フォームでは、ユーザは元帳トランザクションの 1 つ以上の分析属性値を表示、修正できます。  

分析

[元帳ディメンション詳細] フォームは、特定の元帳ディメンションの元帳行のディメンション分析属性値の表示とエクスポートに使用します。ユーザはトランザクション別、勘定科目別に元帳行をフィルタできます。また、ユーザは、元帳ディメンション属性/分析属性に加え、元帳行の詳細を表示できます。

より強力なデータ分析には、以下のオプションがあります。

  • Infor BI がインストール済の場合、全てのディメンション分析属性と元帳トランザクションを BI にエクスポートできます。BI ユーザは、このデータの独自の分析を実行するキューブを使用できます。
  • Infor Query & Analysis がインストール済の場合、全てのディメンション分析属性と元帳トランザクションを抽出できます。データ分析は、Infor Q & A または Microsoft Excel で行うことができます。