標準原価計算:在庫配賦仕訳帳へのトランザクションの転記

標準原価法を使用する場合、在庫配賦仕訳帳に転記される全トランザクションは以下のようになります。

総勘定元帳への転記 - 標準原価法」 を参照してください。

購買管理トランザクション

以下のようなトランザクションが、[購買オーダ配賦] という名称の在庫配賦仕訳帳に転記されます。

  • 購買オーダ受入結果:
      借方 貸方
    在庫 xxxx  
    支払証書支払   xxxx
    購買差異 xxxx または xxxx
    注:  このトランザクションは購買品目用ですので、在庫材料原価詳細構成のみが転記されます。
    • 在庫 = (受入済数量 * [品目] フォームの標準単価)
    • 支払証書支払 = (受入済数量 * 購買オーダ単価)
    • 購買差異 = (受入済数量 * (標準単価 - 購買オーダ単価))

    在庫の借方に記帳される金額は、受入済数量に品目の標準単価を乗算したものです。

    AID = QR * ISUC

    意味は以下のとおりです。

    • AID = 在庫の借方に記帳される金額
    • QR = 受入済数量
    • ISUC = 品目の標準単価

    支払証書支払の貸方に、受入済数量に購買オーダ明細品目単価を乗算した額が記帳されます。品目の標準単価と購買オーダ単価に差異がある場合、トランザクションを調整する差異が購買原価差異勘定の借方または貸方に記帳されます。

    (ISUC - POUC) >> 0 の場合、PCVA = DD または CD

    意味は以下のとおりです。

    • ISUC = 品目の標準単価
    • POUC = 購買オーダ明細品目単価
    • PCVA = 購買原価差異額
    • DD = 差異を借方に記帳
    • CD = 差異を貸方に記帳
  • 購買オーダ返品:
      借方 貸方
    支払証書支払 xxxx  
    在庫   xxxx
    購買差異 xxxx または xxxx
    注:  このトランザクションは購買品目用ですので、在庫材料原価詳細構成のみが転記されます。
    • 支払証書支払 = (返品数 * 購買オーダ単価)
    • 在庫 = (返品数 * 品目の標準単価)
    • 購買差異 = (返品数 * (標準単価 - 購買オーダ単価))

    支払証書支払の借方に記帳される金額は、返品数に購買オーダ単価を乗算したものです。在庫の貸方には、返品数に品目の標準単価を乗算したものが記帳されます。品目の標準単価と購買オーダ単価に差異がある場合、トランザクションを調整する差異が購買原価差異勘定の借方または貸方に記帳されます。

  • 支払証書生成:
      借方 貸方
    a.支払済原価が受入原価より大きい場合:    
    支払証書支払 xxxx  
    購買差異 xxxx  
    買掛   xxxx
    b.支払済原価が受入原価より小さい場合:    
    支払証書支払 xxxx  
    購買差異   xxxx
    買掛   xxxx

    任意の明細品目が在庫受入時の原価と異なる原価で支払われた場合に限り、上記のトランザクションが生成されます。(品目が在庫に受け入れられた時点の原価は、受入時の明細品目単価フィールドになります。)

    差異 = (VP - AP)

    意味は以下のとおりです。

    • VP = (支払数 * 受入原価)
    • AP = (支払数 * 支払済原価)

生産トランザクション

以下のようなトランザクションが、SF 配賦という名称の在庫配賦仕訳帳に転記されます。

  • ジョブ資材出庫
      借方 貸方
    仕掛材料費 xxxx  
    仕掛労務費 xxxx  
    仕掛固定間接費 xxxx  
    仕掛変動間接費 xxxx  
    仕掛外注費 xxxx  
    在庫材料   xxxx
    在庫労務費   xxxx
    在庫固定間接費   xxxx
    在庫変動間接費   xxxx
    在庫外注費   xxxx
    固定間接材料費適用   xxxx
    変動間接材料費適用   xxxx

    出庫時に仕掛勘定の借方に、出庫される材料の標準原価合計と固定および変動の間接材料費が加算されて記帳されます。

    WIPA = MC + (FMO * MC) + (VMO * MC)

    意味は以下のとおりです。

    • WIPA = 仕掛金額
    • MC = 材料費
    • FMO = 固定間接材料費
    • VMO = 変動間接材料費

    MC = SUC * QI

    意味は以下のとおりです。

    • MC = 材料費
    • SUC = 材料の標準単価
    • QI = 出庫済数量

    在庫の貸方に、上記の材料費が記帳されます。間接費勘定の貸方に、材料費に間接材料費率を乗算した額が記帳されます。

  • ジョブ資材回収
      借方 貸方
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    仕掛材料費   xxxx
    仕掛労務費   xxxx
    仕掛固定間接費   xxxx
    仕掛変動間接費   xxxx
    仕掛外注費   xxxx

    使用される金額は、回収数量に品目の標準単価を乗算したものです。

  • 作業実績更新:
      借方 貸方
    仕掛材料費 xxxx  
    仕掛労務費 xxxx  
    仕掛固定間接費 xxxx  
    仕掛変動間接費 xxxx  
    仕掛外注費 xxxx  
    直接労務費適用   xxxx
    固定間接費適用   xxxx
    変動間接費適用   xxxx
    作業賃率差異勘定 xxxx または xxxx
    労務差異勘定 xxxx または xxxx
    固定間接費差異 xxxx または xxxx
    変動間接費差異 xxxx または xxxx

    記入したトランザクションに対して、[ジョブ作業]レコードに記載された標準の実行時間および段取時間、 [ワークセンター] フォームに記載された標準の段取賃率および作業率に基づき、労務費と間接費の額が仕掛(WIP)の借方に記帳されます(加算されます)。処理されるジョブトランザクションの区分により、計算が変わります。

    段取(S)トランザクション用の仕掛金額 =

    [(SSH * WCSSR) * 効率係数] +

    [(SSH * DFOR) * 効率係数] +

    [(SSH * DVOR) * 効率係数]

    意味は以下のとおりです。

    • SSH = 標準段取時間
    • WCSSR = ワークセンタの標準段取賃率
    • DFOR = 部門の固定間接費率
    • DVOR = 部門の変動間接費率

    作業(R)トランザクション用の仕掛金額 =

    EFFICIENCY[(AP * SRHU * WCSRR) * 効率係数] +

    [(AP * SRHU * DFOR) * 効率係数] +

    [(AP * SRHU * DVOR) * 効率係数]

    意味は以下のとおりです。

    • AP = 実際個数
    • SRHU = 標準作業時間 (作業者)/ユニット
    • WCSRR = ワークセンタの標準作業率
    • DFOR = 部門の固定間接費率
    • DVOR = 部門の変動間接費率

    直接労務勘定、固定間接費適用、および変動間接費適用の金額は、トランザクションについて報告された実際時間を基にしています。

    機械(C)トランザクション用の仕掛金額 =

    [(AP * SRHMU * WCFOR) * 効率係数] +

    [(AP * SRHMU * WCVOR) * 効率係数]

    意味は以下のとおりです。

    • AP = 実際個数
    • SRHMU = 標準作業時間 (機械)/ユニット
    • WCFOR = ワークセンタの固定間接費率 (機械)
    • WCVOR = ワークセンタの変動間接費率 (機械)

    FO = (AH * DFOR) または (M * MFOR)

    意味は以下のとおりです。

    • FO = 固定間接費
    • AH = 実際時間 (作業者)
    • DFOR = 部門の固定間接費率
    • M = 資材
    • MFOR = 固定間接材料費率

    VO = (AH * DVOR) または (材料 * MFOR)

    意味は以下のとおりです。

    • VO = 変動間接費
    • AH = 実際時間(作業者)
    • DVOR = 部門の変動間接費率
    • M = 資材
    • MFOR = 固定間接材料費率

    実際の従業員製造賃率とワークセンタ標準賃率に差異がある場合は、作業賃率差異に計上されます。

    LRV = (MR - SR) * AH

    意味は以下のとおりです。

    • LRV = 作業賃率差異勘定
    • SR = 標準賃率
    • MR = 製造賃率
    • AH = 実際時間(作業者)

    報告された個数を完了するのに要した時間より、実際時間が短い(<)または長い(>)場合、作業費差異、固定間接費差異、および変動間接費差異が転記されます。

    LUV = ((((SRHU / EF) * PC) - AH) * SPR)

    意味は以下のとおりです。

    • LUV = 作業費差異
    • SRHU = 標準作業時間/ユニット
    • PC = 完了数
    • AH = 実際時間(作業者)
    • SPR = 標準賃率
    • EF = 効率係数 (100/ER)
    • ER = 効率
    • WCSSR = ワークセンタの標準段取賃率

    段取:LUV = ((SSHU - AH) * WCSSR) / ER

    FOUV = (((SRHU / EF) * PC) - AH) * DFOR)

    意味は以下のとおりです。

    • FOUV = 固定間接費差異
    • SRHU = 標準作業時間/ユニット
    • PC = 完了数
    • AH = 実際時間(作業者)
    • DFOR = 部門の固定間接費率
    • SSHU = 標準段取時間/ユニット
    • EF = 効率係数/(100/ER)
    • ER = 効率

    段取:FOUV= ((SSHU - AH) * DFOR) / ER

    VOUV = (((SRHU / ER)* PC) - AH) * DVOHR)

    意味は以下のとおりです。

    • VOUV = 変動間接費差異
    • SRHU = 標準作業時間/ユニット
    • PC = 完了数
    • AH = 実際時間(作業者)
    • DVOHR = 部門の変動間接費率
    • SSHU = 標準段取時間/ユニット
    • ER = 効率

    段取:((SSHU) - AH) * DVOHR) / ER

    FMOUV = (((SRHU / ER) * PC) - AH)) * WCFOR

    意味は以下のとおりです。

    • FMOUV = 固定間接機械費差異
    • SRHU = 標準作業時間 (機械)/ユニット
    • PC = 完了個数
    • AH = 実際時間 (機械)
    • WCFOR = ワークセンタの固定間接費率(機械)
    • ER = 効率

    VMOUV = (((SRHU / ER) * PC)- AH)) * WCVOR

    意味は以下のとおりです。

    • VMOUV = 変動間接機械費差異
    • WCVOR = ワークセンタの変動間接費率(機械)
    • ER = 効率
  • ジョブ完了 (在庫に入庫):
      借方 貸方
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    仕掛材料費   xxxx
    仕掛労務費   xxxx
    仕掛固定間接費   xxxx
    仕掛変動間接費   xxxx
    仕掛外注費   xxxx

    在庫および仕掛の両方で、在庫に入れる数量を在庫に移動する品目の標準単価(品目フォーム)に乗算した額が転記されます。

    xxxx = (完了済数量 * 品目の標準単価)

  • ジョブ完了:

出庫済資材の数量が標準要求数より多いか少ない場合、以下の勘定科目が調整されます。

  • 材料費差異勘定
  • 固定間接材料費差異
  • 変動間接材料費差異
  • 仕掛材料費
  • 仕掛労務費
  • 仕掛固定間接費
  • 仕掛変動間接費
  • 仕掛外注費

材料費差異金額は、標準要求数と実際出庫数との差異に材料の標準原価を乗算して求めます。

間接費差異金額は、材料費差異に固定および変動の間接材料費率を乗算して求めます。

このトランザクション後に、仕掛金額(+ または -)が残っている場合、以下の調整が行われます。

  借方 貸方
a.残りの仕掛金額が 0 より大きい (>) 場合:    
作業差異 xxxx  
仕掛材料費   xxxx
仕掛労務費   xxxx
仕掛固定間接費   xxxx
仕掛変動間接費   xxxx
仕掛外注費   xxxx
b.残りの仕掛金額が 0 より小さい (<) 場合:    
仕掛材料費   xxxx
仕掛労務費 xxxx  
仕掛固定間接費 xxxx  
仕掛変動間接費 xxxx  
仕掛外注費 xxxx  
作業差異   xxxx

ジョブに設定された標準時間および標準賃率に基づく金額により仕掛勘定が増加するので、このトランザクションが必要になります。ジョブ完了トランザクションにおける仕掛勘定減少額は、製造される品目の標準原価によります。ジョブの標準原価合計が品目の標準単価と一致しない場合、仕掛に対してこの調整を行う必要があります。

ジョブトランザクションの転記時にジョブが完了していない場合、ジョブの状況を「発行済(R)」から「完了(C)」に手動で変更した時点で、上記のトランザクションが転記されます。

受注オーダトランザクション

以下のようなトランザクションが、[受注オーダ配賦]という名称の在庫配賦仕訳帳に転記されます。

  • 受注オーダ出荷:
      借方 貸方
    COGS 資材 xxxx  
    COGS 労務費 xxxx  
    COGS 固定間接費 xxxx  
    COGS 変動間接費 xxxx  
    COGS 外注費 xxxx  
    在庫材料   xxxx
    在庫労務費   xxxx
    在庫固定間接費   xxxx
    在庫変動間接費   xxxx
    在庫外注費 xxxx  

    このトランザクションは、出荷数および品目の標準単価を使用して処理されます。

    xxxx = (出荷数 * 品目フォームの標準単価)

  • 受注オーダ返品:
      借方 貸方
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    COGS 資材   xxxx
    COGS 労務費   xxxx
    COGS 固定間接費   xxxx
    COGS 変動間接費   xxxx
    COGS 外注費   xxxx

    このトランザクションは、返品数および品目の標準単価を使用して処理されます。

    xxxx = (返品数 * 品目フォームの標準単価)

在庫管理トランザクション

以下のようなトランザクションが (他に指定がなければ)、仕訳帳 [IC 配賦] という名称の在庫配賦仕訳帳に転記されます。

  • 在庫調整トランザクション:
      借方 貸方
    a.数量の増加:    
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    在庫調整   xxxx
    b.数量の減少:    
    在庫調整 xxxx  
    在庫材料   xxxx
    在庫労務費   xxxx
    在庫固定間接費   xxxx
    在庫変動間接費   xxxx
    在庫外注費   xxxx

    在庫調整トランザクションに使用される金額は、調整数量に品目の標準原価を乗算したものです。

    循環棚卸および実棚卸の転記でも上記と同様のトランザクションが生成されます。棚卸数が元の数量より多い(>)か少ない(<)かにより、トランザクション a または b が生成されます。

  • 在庫移動:
      借方 貸方
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    在庫材料   xxxx
    在庫労務費   xxxx
    在庫固定間接費   xxxx
    在庫変動間接費   xxxx
    在庫外注費   xxxx

    フォームに設定した元保管場所および先保管場所に関連付けられた在庫勘定が異なる場合に限り、このトランザクションが転記されます。使用される金額は、移動数量に標準単価を乗算したものです。

  • 保管場所の更新:

    保管場所に関連付けられた在庫勘定を変更する場合、トランザクションが生成されます。(この例では、全ての原価詳細勘定が変更されると想定しています。)

      借方 貸方
    在庫(新規勘定科目)    
    在庫材料費 1101 xxxx  
    在庫労務費 1102 xxxx  
    在庫固定間接費 1103 xxxx  
    在庫変動間接費 1104 xxxx  
    在庫外注費 1105 xxxx  
    在庫(旧勘定科目)    
    在庫材料費 1001    xxxx
    在庫労務費 1002   xxxx
    在庫固定間接費 1003   xxxx
    在庫変動間接費 1004   xxxx
    在庫外注費 1005   xxxx

    使用される金額は、保管場所に収められている数量に品目の標準原価を乗算したものです。

  • 保管場所追加:
      借方 貸方
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    在庫調整   xxxx

    保管場所の追加と同時に数量が記入される場合に限り、このトランザクションが転記されます。使用される金額は、記入された数量に品目の標準単価を乗算したものです。

  • 原価積上(最新原価->標準原価)レポートユーティリティ
      借方 貸方
    a.新規標準原価が旧標準原価より大きい (>) 場合:    
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    在庫調整   xxxx
    b.新規標準原価が旧標準原価より小さい (<) 場合:    
    在庫調整 xxxx  
    在庫材料   xxxx
    在庫労務費   xxxx
    在庫固定間接費   xxxx
    在庫変動間接費   xxxx
    在庫外注費   xxxx
  • 計画外入庫
      借方 貸方
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    入力済の勘定科目   xxxx
    購買原価 xxxx xxxx

    使用される金額は、入力済の数量に品目の標準単価を乗算したものです。

    貸方勘定は、入力済の一般会計勘定科目です。勘定科目のデフォルトは、品目の在庫調整勘定になります。

    全ての差異は、品目の [製品コード] フォームの [購買コスト] フィールドに含まれる勘定に転記されます。

  • 計画外出庫
      借方 貸方
    入力済の勘定科目 xxxx  
    在庫材料   xxxx
    在庫労務費   xxxx
    在庫固定間接費   xxxx
    在庫変動間接費   xxxx
    在庫外注費   xxxx

    使用される金額は、入力済の数量に品目の標準単価を乗算したものです。

    借方勘定は、入力済の一般会計勘定科目です。勘定科目のデフォルトは、品目の在庫調整勘定になります。

  • ジョブ出庫:

    以下のようなトランザクションが、SF 配賦という名称の在庫配賦仕訳帳に転記されます。

      借方 貸方
    仕掛材料費 xxxx  
    仕掛労務費 xxxx  
    仕掛固定間接費 xxxx  
    仕掛変動間接費 xxxx  
    仕掛外注費 xxxx  
    在庫材料   xxxx
    在庫労務費   xxxx
    在庫固定間接費   xxxx
    在庫変動間接費   xxxx
    在庫外注費   xxxx
    固定間接材料費適用   xxxx
    変動間接材料費適用   xxxx

    出庫時に、出庫される品目の標準単価に出庫数が乗算されたうえ、間接費が加算された額が、仕掛勘定の借方と在庫勘定の貸方に記帳されます。ジョブ完了時に材料数量差異が計算され、仕掛勘定の借方と材料費差異勘定の貸方に記帳されます。

      借方 貸方
    材料費差異勘定   xxxx
    仕掛材料費 xxxx  
    仕掛労務費 xxxx  
    仕掛固定間接費 xxxx  
    仕掛変動間接費 xxxx  
    仕掛外注費 xxxx  
  • ジョブ受入:

    以下のようなトランザクションが、SF 配賦という名称の在庫配賦仕訳帳に転記されます。

      借方 貸方
    在庫材料 xxxx  
    在庫労務費 xxxx  
    在庫固定間接費 xxxx  
    在庫変動間接費 xxxx  
    在庫外注費 xxxx  
    仕掛材料費   xxxx
    仕掛労務費   xxxx
    仕掛固定間接費   xxxx
    仕掛変動間接費   xxxx
    仕掛外注費   xxxx

    在庫および仕掛の両方が、在庫に入れる数量を在庫に移動する品目の標準単価 (品目保守) で乗算した額で転記されます。

    xxx = (完了済数量 * 品目の標準単価)

    このトランザクションの後に、仕掛金額(+ または -)が残っている場合、以下の調整が行われます。

      借方 貸方
    a.残りの仕掛金額が 0 より大きい (>) 場合:    
    その他仕掛差異(作業差異) xxxx  
    仕掛材料費   xxxx
    仕掛労務費   xxxx
    仕掛固定間接費   xxxx
    仕掛変動間接費   xxxx
    仕掛外注費   xxxx
    b.残りの仕掛金額が 0 より小さい (<) 場合:    
    仕掛材料費 xxxx  
    仕掛労務費 xxxx  
    仕掛固定間接費 xxxx  
    仕掛変動間接費 xxxx  
    仕掛外注費 xxxx  
    その他仕掛差異(作業差異)   xxxx