FASB 52 の概要
このトピックでは、Financial Accounting Standards Board 52 (FASB 52) の基準について説明します。
注: 以下の条件が全て満たされる場合にのみこの調整が必要です。
- 会計グループの自国通貨が親会計グループの自国通貨と異なり、マルチサイトの設定で元帳が連結される場合。
- 異なる勘定区分が異なる換算方法で転記される場合。
- 為替レートが変動する場合
この処理は、元帳が連結されると、Financial Accounting Standards Board 52 (FASB 52) 要件に合わせて自動的に調整されます。以下のものが調整されます。
- [最終] の通貨換算方法を使用する資産と負債の勘定項目。
- [スポット] の通貨換算方法を使用する自己資本の勘定科目。
- [平均] の通貨換算方法を使用する売上と費用の勘定科目。
- 勘定区分別に通貨換算方法が異なるために残高を超過している元帳。
年度を通して、資産および負債勘定科目は、[最終] 通貨返還方法に基づいて、元帳に転記されます。また [スポット] 通貨の換算方法に基づき、所有者の自己資本の勘定科目が、元帳に転記されます。通貨レートが変動すると、貸借対照表勘定科目の合計も変動します。システムでは、このような変動に対応するため、貸借対照表勘定に新しい元帳エントリが作成されます。また、元帳残高を確認するため、CTA 勘定に新しい元帳エントリが作成されます。
費用/売上勘定では、[平均] 通貨返還方法を使用します。このため、調整済サイト仕訳帳の同じ金額を 2 種類の金額に積み上げることができるので、新しい元帳エントリが作成され、「法人」会計グループ元帳が調整されます。
[元帳連結] フォームで、[年度末] チェックボックスをオンにしている場合、システムでは、転記時に、[平均] 通貨変換方法に基づいて、費用および売上勘定を元帳に転記します。通貨レートが変動すると、これらの勘定の合計も変動します。システムでは、以下の勘定に新しい元帳エントリを作成します。
- 資産および負債勘定。変動を調整するため。
- CTA 勘定。元帳残高を確認するため。
イベントの順序:
- 仕訳帳の転記「仕訳帳の転記」 を参照してください。
- [元帳連結] を実行します。
- [会計年度末仕訳記帳] を実行します。
- 仕訳帳の転記
- [元帳連結] を実行します。